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  • 2020.12.10 (最終更新日:2022.04.07)

職場の責任転嫁をする人に困っている人へ。デメリットや対策方法を紹介

目次

責任転嫁する人は何を考えているのか

会社 悩み 職場に責任転嫁する人がいると、真面目な人は嫌な気持ちになります。相手の気持ちが理解できれば、対処法に繋がるかもしれません。ここでは、責任転嫁する人が考えていることを説明します。

自分のことが1番可愛いから

責任転嫁する人だけに限りませんが、結局のところ自分のことが1番可愛いから人に責任を押し付けるのです。心のどこかで「自分はほかの人とは違う、別格な存在だ」と思っています。

一連の言動に悪気がないのが、このタイプの面倒なところ。周囲の人がどれだけ嫌な気持ちにさせられても、本人に悪気が無いのは厄介ですよね。そのため、責任転嫁する人は周りで敵が増えていても気づきません。

まさか自分が他人から責任を取らされることはない、という思考なのです。自分がしたミスのことで他人から非難を浴びても、なぜそのようなことをされるのか理解できない人もいます。

自分のことを別格な存在だと思い込んでしまう原因として、歪んだプライドを治す機会がないまま成長してしまった例があります。体は成長しても精神の成長は止まっているので、いつまでも自分は周りの皆から可愛がられて当たり前だと思うのです。

自分がしたくないことから逃れたいから

責任転嫁する人の中には、自分がしたくないことから逃れたいと考える人もいます。そう上手くいくはずはないのに、できるだけ楽に生きていきたいと考えているのです。この考え方をする人の頭の中には、自分がミスの責任を負うことは無駄なことだとの意識があります。

自分がしたくないことから逃れたいタイプの人は、自分の悪いところを自覚しています。そのため、自分が何をしてしまったのかを理解していながら、人に責任をなすりつけます。頭脳明晰な人がこのタイプの人と一緒に仕事をすると、的になりやすいですから注意してください。

自分は悪くないと言い聞かせたいから

自分の非を認めるのが嫌で、責任を放棄する人がいます。自分に自信が無いことを認めるのが辛いので、半ば強制的に思い込みながら生きているのです。たとえば、過去に耐えがたい心の傷があると、自分でも無意識に防衛本能が働きます。

自分の間違いを認めてしまい、プライドが壊れることを過度に怖がっているのです。見栄を張って自分を大きく見せながら、人に責任を押し付けています。

責任を負うことに恐怖心を抱いているから

社会人になると、多くの人が自分のしたミスの責任を負う覚悟を持っています。ところが、心の内ではなかなかそのことが難しい人もいるのです。責められることに対して恐怖心を抱いている人は、責任を負いたくない気持ちを強く持っています。

責められることに恐怖心がある人は、できる限り辛いことを避けたいのです。成長段階でたくさん叱られた人だけでなく、あまり叱られていない人もここに該当します。

過剰に防衛の意識が働いて、「人から責められないためにはどのように行動したらいいのか」について死に物狂いで探すのです。そして出た結果のうちの1つが、人に責任転嫁することなのですね。

責任転嫁する人が職場にいることで発生するデメリット

会社 悩み 汚名を着せる人が職場にいると、様々な悪影響があります。

リスク回避を優先してしまう

責任転嫁する人が職場にいると、周囲も濡れ衣を着せられることを警戒します。その結果、リスク回避のため本当のことを誰にも話せなくなるのです。「責任転嫁する人に相談しても解決しないし」とか「もし、なにかあったら自分のせいにされるし」との考えから、当たり障りのない話題しかできなくなります。

職場の場合は、仲睦まじい親友のようにすべてをさらけ出して話す必要はありません。とはいうものの、本音を話せないモヤモヤから息苦しさを感じます。

不満がますます広がってしまう

責任転嫁する人がいると、ますます社内に不満が広がっていきます。自分に責任をなすりつけられたときにたくさんの人が持つのが「イライラ」や「不満」。指示の通りに行動したのにどうして私が悪く言われるの、と不満が溜まるのです。

イライラが募っている状態のあなたを見た、関係の無い同僚にもネガティブな感情が連鎖します。責任をなすりつけられたのが上の立場の人だったときには、周りが仕事の「報連相」すらしにくい空気になりますよ。

怒りへ火に油を注がないようにと、周りも緊張感を持って業務を行うのです。責任をなすりつけられた人に話しかけたらイライラした態度で返されるので、このこととは無関係な人が困惑します。それが悪循環となり、ますます社内の雰囲気が悪化してしまうからですね。

生産性の低下に繋がる

責任転嫁する人が上司や先輩だった場合、部署の生産性の低下に繋がります。仕事で不明点があっても上の人に聞けませんし、何かあれば責任を押し付け合うようなことが起こるのです。

すると、テキパキと仕事をこなすのが困難になります。目を付けられないよう、なるべく事を荒立てないのが仕事での優先事項になるのです。その結果、課題に積極的に取り組もうとする気持ちが奪われます。

責任転嫁する人と、なすりつけられた人だけに悪影響があるわけではありません。その人が席をはずすと、皆が結束して悪口を言い合う事態も起こります。人の悪口が盛んな状況を、あまり良いとは言えません。

信用に悪影響が出る

もし、会社の責任転嫁する人があなただった場合、信用を失うことを覚えておいてください。ほとんどの人は、責任を負わされるのなら関わりを最小限にしたいと考えます。最低限の業務連絡はしてくれると思いますが、それだけの関わりになりますし信用していないことを態度に出す人もいるのです。

自分がしたことはすぐに忘れてしまうけれど、人からされたことはいつまでも覚えているのが人間の心理。学生時代に、自分の発言はあまり覚えていないが、ちょっとしたいざこざのときに人から言われた1言をいつまでも覚えている例はありませんか?

同じ部署になったからあなたと仲良くしよう、と考えていた人がいるかもしれません。ところが、まだ相手のことをよく分からない段階で責任をなすりつけられたら、その後信用を回復するのは至難の業です。もし、自分に悪いことがあったと分かっているのなら、今後のためにも悪あがきをせずに聴き入れてください。

会社にいる責任転嫁する人の対策方法

会社 ポイント 他人のミスの責任まで負いたくありませんよね。会社に責任をなすりつける人がいる場合、どのように自分の立場を守ればいいのでしょうか?普段から気をつければ助けになることもありますので、確認しておきましょう。

責任転嫁を未然に防ぐ

会社に責任転嫁する人がいる場合、普段から責任転嫁を未然に防ぐ行動を取りましょう。面倒ですが、日ごろの行動のおかげで自分を守れるかもしれないのです。

たとえば、第三者を交えた「報連相」をしっかり行う、やり取りは口頭だけに限らずチャットアプリなどに残す。その人がミスしやすそうな仕事を担当するのなら、協力することで自分のためにもなります。

意外と、基本である「報連相」を徹底していない会社があります。責任転嫁する人は、常に自分が責任問題で責められないためにはどうすればいいか考えているような人です。そのため、隙を見つける能力に優れています。今一度、部署の中で隙ができていないか見直してみてください。

あなたが抱える作業が増えるので大変だと思います。しかし、後で責任転嫁のいざこざに巻き込まれることを思えば、未然に防いだ方がいいと思えるのではないでしょうか?仕事のやり方を見直すきっかけになると考えることもできます。

筋道を立てて説明する

責任をなすりつける人は、感情のままに動いています。自分が責任を負わされたくないから、との気持ちはまさにそうですよね。そのため、頭ごなしに怒っただけでは、取り合ってくれません。

感情を軸にして行動する相手への説明は、筋道を立てて分かりやすくする必要があります。不始末を起こしたのが自分であることを認識してもらうために、原因と結果を明確に解説するのです。

上の立場の人から忠告してもらう

責任をなすりつける人の上司から忠告してもらう対処法です。責任転嫁する人は、あなたのことを下に見ているから責任をなすりつける例もあります。見下している相手から注意を受けたところで、素直に聞き入れるどころかさらに反発するかもしれません。

しかし、このタイプの人は頭が上がらない相手には弱いです。そのため、上の立場の人から忠告してもらうのがおすすめ。下手に注意してさらに関係が悪化するのなら、初めから上の立場の人に協力してもらうのが良いのです。

感情的にならないこと

お伝えした通り、相手は感情的になりがちです。問い詰められて可哀想だと思わせるように泣きますし、これ以上怒るのは申し訳ないと思わせるために怖がります。

今まで上手に立ち回ってきたからこそ、ミスを問い詰められたら拗ねる人もいるのです。社会人としてあるまじき行動ですが、残念ながらこのような人もいるのが現実。しかし、ここであなたも一緒になって相手の感情に振り回されるのはNGです。

相手は責任をなすりつけることに長けているので、責任の所在があなたになってしまうリスクがあります。相手が怒っていても泣いていても、あなたは淡々と接するようにしてください。

同じ部署で働いていると、責任をなすりつける人から救いを求められることもあります。同情から手助けするのではなく、ときには耳を貸さない心の強さも必要ですよ。

責任転嫁する人がいる職場で働き続けるリスクとは

職場 悩み 様々な対策をしても、上層部が頼りにならず限界が来る例もあります。そのような職場で働き続けると、どのようなリスクがあるのでしょうか?

状況が悪化するだけ

会社に責任をなすりつける人がいるときの対策方法を紹介しました。しかし、人の性格を根本から変えるのは困難を極めるので、一時的なものにしかすぎません。相談をして対応してくれる上司がいれば良いですが、必ずしもそうではないのです。

中には、無責任な上層部もいますので、社員が困っていても見て見ぬふりをする例もあります。上層部が無責任だったら、相談したところで何も変わりません。それどころか、面倒な社員だと思われたらたまりませんよね。

無責任な上層部にとって大切なのは、部下を守ることよりも自分たちの立場です。自分のことが1番大事なので、面倒なことには干渉したくないと考えています。責任転嫁する人の特徴と似ている部分がありますね。

上層部が無責任な会社では、残念ながら若手社員の立場は弱いのです。相談したところで、変わることはありません。それどころか、相談したことが社内に広がって、ますます相談者の居心地が悪くなってしまうことも少なくないのです。

居心地が悪くなった結果、体調不良やうつ病で長く働けなくなったとしても、会社は責任を取ってくれません。すると、「どうしてあの時、早く見切りをつけて退職しなかったのだろう」と後悔することになります。

倒産に繋がる

コンプライアンス体制が整っていないと、会社の倒産に繋がります。若手社員を下に見ていると、見切りをつけて辞めていく人も出てくるのです。責任の押し付け合いが発生している会社では、明るい未来が見えないからですね。

下層の社員をいいように使う仕組みを変えるのは難しいです。業績が一時的に良くなっても、職場の雰囲気が悪ければ辞めていく人が後を絶ちません。社員が減っていけば、業績が悪化してしまいます。

業績が悪化すれば、人件費の見直しがあるのです。立場の弱い若手社員は、業績が悪化すれば最初に切られてしまいます。幸い、そのときに切られることは無かったとしても、年齢が上がってから解雇されるかもしれません。退職せずに齧りついても、最初に切られるのは若手社員なのです。

社員の退職が後を絶ちませんので、コンプライアンスの整っていない会社に長くとどまるのはおすすめしません。

健康経営の取り組みをチェックしよう

健康 医療 責任をなすりつけられたうえ、上層部が取り合ってくれずに退職を考える人もいることでしょう。転職するのはいいですが、しっかりと会社の情報を集めなければ似たようなことを繰り返すかもしれません。

ここでは、健康経営に取り組んでいる会社から転職先を選ぶ方法を紹介します。健康経営は、社員の健康管理が会社の生産性の向上に繋がるとの考え方です。会社側にとっても、社員側にとってもメリットの多い取り組みというわけですね。
当コラムでは、ほかにも健康経営の情報を発信しています。健康経営について知りたい方は、以下のコラムも合わせてご覧ください。

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健康経営のメリットを紹介!増進すればやりがいのある職場作りが可能?

健康経営の一環として、コンプライアンス制度を整える会社も多いです。パワハラに関する相談窓口を設置するだけではなく、相談しやすい環境作りをしているところもあります。

そのため、「せっかく相談窓口があるのに、なんとなく相談しにくい」というような、飾りだけの窓口になっていない会社もあるのです。相談する環境ができても、社内に相談しにくい空気が漂っていれば意味がありませんよね。

また、相談を受ける側がパワハラや社員の悩みを理解していなければ、課題の解決に繋がりません。そのため、外部から専門家を呼んで常駐する仕組みを作った会社もあります。

ブラック企業に勤務した経験のある人は、健康経営に関してどこか胡散臭さを感じているかもしれません。しかし、上辺だけの取り組みをしている会社ばかりではないのです。公式webサイトにて、取り組んでいる事例を公開している会社もあります。

社員の健康について真摯に動く会社を見れば、モチベーションの向上にも繋がりますよね。ホワイト企業の定義は人それぞれですから、健康経営に取り組む全ての会社があなたにとって働きやすいとは限りません。

けれども、健康経営の内容を確認すれば社風が伝わってくることもあるのです。古い社風の会社もまだまだ多い中で、新しいことに挑戦している会社もあります。各社の健康経営の事例が確認できることを覚えておけば、転職での選択肢も広がるのです。

当コラムで発信している、健康経営の取り組み事例に関する記事
他社の健康経営の取組事例から自社の方針を考える

まとめ

残念ながら、責任転嫁する人はどこの職場にもいますしなかなか他人が治せるものではありません。責任を押し付けられたらすぐに辞めたくなるかもしれませんが、同僚や先輩がそのような人というだけで、上司は真面目に対応してくれることもあります。転職をするとなると、普段の業務以外の労力が必要なのです。そのため、転職を考えるのは上司に1度相談をしてその対応を見てからにするのがおすすめですよ。
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