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  • 2021.07.07 (最終更新日:2022.04.06)

仕事の選び方で失敗しないために。選び方のタイプ別や注意点を確認する

目次

仕事選びの優先順位で高いものとは

仕事 選ぶ 仕事を選ぶときに、ほかの人はどんな条件を優先するのでしょうか。ここでは、優先度が高まりやすい3つの条件を説明します。

①仕事内容について

仕事を選ぶうえで仕事内容は、多くの人が意識する部分です。「華やかだから」とか「楽そうだから」というイメージだけで選んでしまうと、予想外の仕事内容に悩むことがあります。特に仕事内容に興味を持てるかどうかは、仕事ぶりや成果にも大きく関わる部分です。長期的に同じ仕事を続けたいと考えている場合、仕事内容の確認は欠かせません。

終身雇用が崩壊した現在では、同じ職場で働き続けるのが困難です。このような社会情勢も踏まえて、スキルを高めれば長期的に働ける仕事を選ぶ人が多くなっています。専門的なスキルが必要不可欠な仕事は、経験を重ねれば重ねるほど需要が高まると言えるでしょう。仕事内容は、仕事を選ぶときに欠かせないポイントの1つです。

②勤務地について

ほとんど毎日勤務することになるので、勤務地を重視する人も多いです。テレワークを取り入れる会社が増えているものの、テレワークが不可能な職種や、そもそもテレワークの考えがない会社もあります。全てテレワークで完結する仕事なら、自由に住む場所を選べるわけです。

出勤する場合は、できれば自宅からの場所だけに限らず、会社の周辺環境も確認してください。昼食を食べるお店はあるのか、昼食の種類は豊富かも見ておきたいところです。たとえば、仕事終わりに買い物をして帰宅したい人なら、周辺にお店がないと不便に感じます。誰かとお酒を飲むことでストレスを発散する人なら、近くに飲み屋が一軒もない環境は向きません。勤務地は仕事中だけに限らず、仕事以外の面でも大事なことが多いのです。

③収入について

仕事をするうえで大事なポイントになるのは、収入です。覚えることが多かったり理不尽な目にあったりしても、収入が良ければ頑張るためのモチベーションに繋がります。中には、ほかの条件を無視してでも収入を一番に考えたい人もいるでしょう。注意したいのは、人によって稼ぎたい金額が異なることです。

たとえば、月に20万を稼げればいいと考えている人が25万稼げば、高い収入を得られると感じます。月に30万を稼ぎたい人が25万しか稼げなければ、収入が低いと考えるわけです。人によって感じ方が違いますから、ネット上の口コミを参考にするときは、自分がいくら稼ぎたいのか明確にしてください。

仕事の選び方をタイプ別に見る

仕事 働く ほかの人は、どのように仕事を選んでいるのでしょうか。ここでは仕事の選び方をタイプ別に紹介するので、参考までにご覧ください。

安定を求めて有力企業を選ぶ例

安定を求めて、有力企業を選ぶ方法もあります。最近はむしろ、安定だけを求めるのが悪いような考え方さえありますが、安定を重視するのも選択肢の1つです。やりたいことが思い浮かばない人にとって、安定を望むのは自然な流れだと言えます。働き出してからイメージと違うことがあるように、働き出してから仕事の良さが分かることもあるわけです。

現在その業界で活躍している人の中には、最初は違う業界に行きたかった人もいます。始めからこのことを予想して、業界や職種にこだわりを持たない人もいるのです。その時々によって収入が上下する仕事より、安定した仕事の方が向いている人もいます。仕事選びのときに、このような探し方ができる人もいるわけです。

仕事以外にやりたいことがある例

仕事以外にやりたいことがあるから、プライベートを重視したい人もいるでしょう。少し前まで、日本では「仕事もプライベートも充実させたい」とは言いにくい空気があったことと思います。しかしほんの数年で、社会情勢が劇的に変わりました。プライベートを充実させたいという若者の考え方が、受け入れられるようになってきたのです。

仕事以外にやりたいことがあるので、定時で帰宅できることと休日がしっかり保証されていることが、重要な条件になります。小さい頃から続けている習い事を成功させたい人もいれば、副業のために時間を取りたい人もいます。たとえば経理関係の仕事に就き、仕事を定時で終わらせて休日はしっかり休む選択もあるわけです。

力試しのために外資系企業を選ぶ例

自分の力を試したいと、外資系企業を選ぶ例もあります。年功序列や終身雇用が崩壊している事実を、若者にとってチャンスだと捉えるのです。インターネット関係の職種では、20代の社長が活躍していることもあります。景気が安定しないことを嘆くばかりではなく、チャンスと考えて積極的に行動するわけです。

基本的に外資系企業は難しいと言われていますが、チャンスが豊富にある環境だと言えます。有能な人材であれば経歴や年齢に問わず、進んで採用している会社もあるのです。外資系企業は成果に応じた収入を得やすいですが、能力を発揮できなければ仕事はなくなります。性質を理解したうえで、外資系企業を選択をする方法もあります。

夢のために収入が第一である例

留学のように実現したい夢があるので、収入を重視して仕事を選ぶ例です。現在はグローバル化が進んでいるので、さまざまな場面でそのような変化に対応できる人材が求められます。時代背景も考えて、海外でキャリアを積みたいと考えるわけです。しかし思い立ったらすぐに行動できるかというと、資金がなければ難しくなります。必要な資金を最低限作らなければ、行動が起こせません。目標があるため、収入を重視して仕事を選ぶ人は多いです。

自分の天職の見つけ方とは

仕事 働く

少しずつ成功体験を積み重ねる仕事

毎日少しずつ成功体験を積み重ねることで、天職が見つかるかもしれません。生産性を上げるために大切なポイントは毎日の小さな成功体験だと、経営学者や心理学者が述べています。毎日成功体験が積み重なると、モチベーションの向上に繋がるわけです。どれだけ作業をしても全く成功の兆しが見えないものと、毎日少しずつ成功した感覚が味わえるものなら、後者の方が続けやすいでしょう。

仕事で大きなミスをした場合でもきちんと原因を分析できれば、収穫があったと言えます。このような事例も成功体験と言えるので、ミスをしたら落ち込むだけではなく、分析することが大切です。成功体験を少しずつ得られなければ、天職を探すことが難しくなってしまうでしょう。

他者へ貢献した事実が分かりやすい仕事

他社へ貢献した事実が分かりやすい仕事も、前項と同様モチベーションに繋がりやすいです。アメリカで行われた満足度を得やすい職業の調査では、聖職者と理学療法士が上位となっています。いずれも人に親切にすることで、幸福度が向上する職種です。自分が他者に貢献したという事実が、見えやすい内容だと言えます。
介護の仕事は辛いイメージがありますが、見方を変えれば楽しい部分もあるものです。他社に貢献することがモチベーションになる人にとっては、向いているのではないでしょうか。以下のコラムでは、介護業界の働き方改革について解説しているので、合わせてご覧ください。

おすすめコラム
介護業界の働き方改革について。取り組み事例や仕事の楽しさを解説

そもそも見つけるものではないという考え方

そもそも、はじめから「この仕事が自分の天職である」と考えて働き始める人はほとんどいないという考え方です。お伝えした通り最初からこのことを予想して、まずは安定を求めて働き始める人もいます。そのため、天職を見つけるという視点自体を変える必要があるかもしれません。

専門学校を卒業したものの、全く関係のない職種に就く人も多くいます。ペット関係の専門学校に入学したのに最終的には事務職に落ち着く人や、情報処理関係の専門学校を卒業したのに、飲食店に落ち着く人がいるわけです。学生の頃に見えていたものと、実際に働いてから見えるものは、大きく異なる例ですね。

「今ある職業の中から自分に合ったものを見つける行動は、合わないパズルのピースを無理やりはめようとしているようなもの」という考え方があります。このように考えると、合わない職場環境が多いのはある意味当然だと言えます。仕事の作業が好きかどうかや性格テストだけでは、自分にとって天職と言えるのか分からないものです。

仕事の選び方の注意点について

会社員 仕事の選び方には、さまざまな視点や価値観があります。しかし1つの価値観だけに偏って仕事を選ぶのは、ときに注意が必要です。ここでは、仕事の選び方の注意点を解説します。

収入の多さだけで選ぶ場合

お金は生活において必ず必要なものなので、収入を基準に仕事を決める人は多いです。とはいうものの収入の多さだけで、仕事を選ぶときは注意してください。自分がたくさん収入をもらえるようになったとしても、周囲との比較を続けてしまい、一生満足できない可能性があるからです。また、収入が低いときは、身の安全を確保することや収入を得ること、美味しい食事を摂ることで満足感を得られます。ところが一定の収入を得るようになってこれらが達成できると、満足感を得にくくなるのです。

低い収入から平均の収入まで上がっていくときは、人生の幸福度も比例していきます。ところが平均の収入に到達すると、幸福度が上がりにくいと考えられています。年収が1,000万ほどあったとしても、幸福度が上がらないということがあり得るわけです。収入が多ければ、必ずしも長期的に満足できるわけではありません。収入だけで仕事を選びがちな人は、このことも頭においておきましょう。

好きなことという理由だけで選ぶ場合

仕事を「好きなことだから」という理由だけで選ぶ場合も、気をつけてください。ここで働く人を、3つの性質に分類します。まず、「この仕事が好き」と感じながら働くタイプの人です。つぎに「仕事で社会貢献したい」と考えながら働くタイプがいます。最後に、「これは仕事だから」と割り切るタイプです。この中で満足度が高かったのは、最後の割り切るタイプだと言います。

苦手な人と付き合わなければならなかったり、働きたくない気分だったりするときに、割り切れない人は落胆しやすいからです。夢をふくらませすぎた結果、少し予想外のことが起こっただけで落ち込む度合いが大きくなり、失敗したと感じます。

仕事の楽さで選ぶ場合

気づいている人も多いかもしれませんが、仕事の楽さで選ぶときも注意が必要です。適度なストレスは仕事の満足度を高めます。ストレスがかかると分泌されるホルモンがありますが、適量なら仕事の達成感を高めるわけです。何のストレスもない環境では、逆にストレスを感じてしまいます。楽な仕事イコール楽しい仕事というのは、違うことが分かるでしょう。

深く考えずに選ぶ場合

深く考えず直観を重視して、仕事を選ぶ人もいることと思います。直観を重視して仕事を選ぶ人の中には、自分の判断を正当化する人が多いです。自分では自分の判断が正しいと考えているのに、周囲からの評価が低いことがよくあると言われています。自分に合った仕事を選ぶには、直観を過信せずに俯瞰して物事を見ることも必要です。しっかり考えて入社した会社が、必ず働きやすい会社とは限りません。しかし深く考えずに選ぶと、入社後のミスマッチに悩む可能性もありますよ。

職種や業界だけを考えて選ぶ場合

職種や業界だけで、「この職種なら安泰だろう」と選ぶことはおすすめしません。基本的に、世の中に絶対ということはあり得ないからです。生活に欠かせない職種や今後必要不可欠になる職種などに就けば、暮らしが安定することも考えられます。ところがリーマンショックや新型コロナウイルスの流行のように、予期せぬ事態で社会が大きく変化することは、今後もあるかもしれません。安定を求めて仕事を選ぶこともときには大切ですが、絶対ではないことを覚えておきましょう。

ネガティブな気持ちに振り回されないように

不満があって前職を転職をしたのなら、「前の仕事よりも良い仕事に就きたい」とか「前の仕事よりやりがいのある仕事がいい」と比較しながら考えがちです。不満があったのだから、それよりも良い環境に行きたいと思うのは当たり前です。しかしあまりにもその気持ちにとらわれていると、ほかのことが見えなくなってしまうので注意してください。また新しい仕事を探している無職の期間は、不安や焦りを感じやすいです。不安や焦りを感じているときというのは、耳障りの良い言葉に流されやすいので、冷静さを失わないようにしてください。

仕事選びで知っておきたい「健康経営」とは

マッサージ 私たちは収入や向き不向き、生活の安定など、さまざまな考え方で仕事を選びます。ここでは仕事選びのときに知っておきたい取り組みを解説します。従業員の健康管理を会社の戦略の一環として考える、「健康経営」という取り組みです。戦略の一環として、会社が従業員の健康管理を行うと聞いて、良い気分にならない人もいるでしょう。しかし、柔軟に独自の取り組みをしている会社も増えています。

近年、従業員の健康維持のために、整体やマッサージを導入する会社もあるのです。過酷な長時間労働や休日出勤を伴う労働環境から、マッサージ等の導入が考慮されました。働き方改革が進んでいるとはいえ、まだまだこれまでの働き方から変わっていない会社もあります。長時間労働を強いられている現状を放置していると、身体を壊したりメンタルヘルス不調になったりする従業員が増加するわけです。

従業員に長く健康的に働いてもらうため、福利厚生としてマッサージサービスが注目されています。従業員全員に支給できる機会があり、金額が適切であれば福利厚生費として計上できます。ある会社では、社内常駐型で職場にマッサージルームを設置しています。従業員にきちんとリラックスしてもらうため、アロマディフューザーや蒸しタオルもあるのです。スタッフが鍼師や指圧師などの資格を持っているなど、疲れを癒すためのサービスが充実しています。
上記の例のように、従業員が活用できる福利厚生を取り入れる会社も多いです。以下のコラムでは、ユニークな健康経営の取り組みを紹介していますので、合わせてご覧ください。

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楽しく健康経営を行うために考えられたユニークな制度


また経済産業省が運営する「健康経営優良法人」に認定されるためには、上辺だけの健康経営では難しくなっています。これらを考えると、健康経営優良法人はホワイト企業を探すときの目安になるのです。気になる会社が健康経営を行っている場合、公式Webサイトなどで詳しい情報を確認してください。

まとめ

仕事の選び方について解説しました。人によって視点はさまざまですが、偏るのは危険です。視野を広げて、いろいろな角度から情報収集してください。意外なところから情報が得られて、思ってもいない働き方に落ち着くかもしれません。
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