• 就職/転職
  • 2021.09.22 (最終更新日:2022.04.06)

転職を繰り返す人の特徴と原因を解説!会社側の評価についても解説

目次

転職を繰り返す人が持つ特徴とは①

迷う 転職を繰り返す人の特徴はさまざまです。「高い理想を持っている」「のんきに構えている」のように、一見真逆とも捉えられる特徴があります。

目的があいまいな状態で転職している

繰り返し転職をする人は、その目的自体があいまいになっているかもしれません。あなたは、転職してから自分がやりたいことをはっきりさせていますか。心のどこかで「次も合わなければ転職すれば良い」と思っていると、結局同じ行動を繰り返してしまいます。目的があいまいだったり思いつきでの転職をしていたりすると、同じ行動を繰り返す危険が高くなるわけです。

たとえば、「なんとなく興味のある業界に転職したい」場合。なんとなくの部分を深く思考すれば、新しい発見があるかもしれません。面倒かもしれませんが、転職の繰り返しをやめたいのなら、少し考えてみてはいかがでしょうか。

プライドが高い

プライドが高い人の中にも、転職を繰り返す人がいます。なぜなら、せっかく入社しても「この職場は自分にふさわしい職場ではない」と考えてしまうからですね。プライドが高い性格を理解しており、上手に活用できているのなら問題ありません。ところが、自分のプライドを活かせずに人を見下している人が多いのも現実。自分の性格を受け入れて改善に努めなければ、転職ばかりすることになります。

企業に高い理想を持っている

企業に対しての理想が高い人も、転職しやすい傾向です。完璧に自分の希望通り働ける企業はありません。なぜなら、仕事には収入・仕事内容・人間関係・労働環境・通勤時間などさまざまな条件があるためです。たとえば収入が高ければ労働環境が悪いなど、1つ条件が合えばどこかに不満が出てくるものです。「完璧に自分の理想の企業がどこかにある」という考え方がある場合は、考え方を見直してみましょう。

転職を繰り返す人が持つ特徴とは②

認められたい

周囲に自分を認めて欲しい人は、転職を繰り返しやすい傾向にあります。たとえば、「前の仕事で学べる内容はもうないと感じた」「上司が実力を認めてくれなかった」という人がいます。この性格の人は認められたい傾向にあるため、転職の繰り返しに注意してください。たとえ転職できても、次の会社で思い通りに認められなければ、また同じことを繰り返してしまうでしょう。上昇志向があるのは良いことです。ところが、本人の実力に対して上昇志向の方が高いため、職場にすぐ不満を持ってしまいます。

のんきに構えている

楽天的と言えば、聞こえは良いかもしれません。しかし、のんきに構えていてなんとかなると思っている人は、転職を繰り返しやすくなります。今までに人から受け身の姿勢や危機感のなさで注意を受けた経験はありませんか。このタイプは自主的に解決しようと考えていないため、会社から大きな仕事を任せられる機会が減ってしまいます。会社から大きなプロジェクトを任されなければ、仕事に楽しさややりがいを感じられません。その結果「なんとなくつまらない」という考えで転職をしてしまいます。

柔軟に対応できない

すぐに転職する人は、何事に対しても柔軟な対応ができない可能性があります。また、自分の利益が1番の人や、自分が正しいと思い込んでいる人は人間関係も狭く、頑固な傾向にあります。人間関係でなじめないのなら、職場から「融通が利かない難しい人だ」と思われているかもしれません。反対に柔軟性がある人は、経験や知識があり自分の意見を変えられます。もう転職を繰り返したくなければ、柔軟さを身につけるのも1つの方法です。

仕事内容を分かっていない

仕事内容が把握できていない状態で転職するのはおすすめしません。業界や職種に対するイメージが先行するため、実際の仕事内容が理想と離れてしまうことが理由として挙げられます。「キラキラした業界だと思ったのに、実際は体力勝負の仕事だった」ということは、よくある話です。「楽な仕事だと思ったから転職したのに、予想外の辛さがあった」という事例も多く見られます。まずは、楽しさや楽の定義をしっかりと自分で決めてください。そして、気になる職種の仕事内容を確認しましょう。両者を照らし合わせれば、ギャップが原因になる転職は減少するでしょう。

転職を繰り返してしまう原因について

サラリーマン 転職を繰り返してしまう原因は、労働条件の見落としや人間関係など人それぞれです。転職ばかりする人の中には、なんとなく原因に気づいている人もいるのではないでしょうか。ここでは、原因を詳しく確認しましょう。

労働条件を見落としている

業種への単純な興味や楽天的思考など、自分の感情を優先して大事な条件を見落とす人がいます。給料は生活の要とも言えるものですが、上記のような人は大事な条件でも見落としてしまうわけです。また「人間関係にうんざりした」など、悩みが深ければ深いほどそれ以外の条件を軽んじやすくなります。たとえ給料が良い場合でも、長時間労働を経験したら「もっと楽な職場に行きたい」と思うことがあります。感情を基準に転職すると、ほかの条件が見えなくなってしまうかもしれません。

人間関係が嫌になる

労働とは切っても切れないものが、人間関係です。仕事の厳しさよりも、人間関係が嫌で転職したくなる人もたくさんいます。明るく楽しい職場でも、雰囲気自体が自分に合わないことも少なくありません。たとえフルリモートの仕事でも、基本は人とのコミュニケーションです。人と会わないからこそ、伝わりにくいところや難しい間の取り方があります。文章での会話がどうしても合わない人もいるでしょう。このように、どんな職種でも少なからず人間関係の構築が必要になります。

企業の将来が不安になる

明るいニュースが少ないことで、将来に漠然とした不安を感じてしまう若者も少なくありません。たとえば、新人である自分と先輩の状況を見比べて、将来に疑問を持つ人がいます。職場の先輩が新人と同じ仕事をしていたら、数年後も同じ状況だと判断し転職を考えるでしょう。それに「企業の将来が不安」という課題は、入社してからなんとかなるものではありません。積極的に新人の意見を取り入れる職場でない限り、状況はしばらく変わらないでしょう。だから目の前の良い条件に惑わされず、その企業や業界の将来性まで調べることをおすすめします。

待遇が悪くなる一方である

明確な意思がある場合を除き、転職回数が増えれば条件は悪化していきます。一般的に長く1つの企業で働いていれば、収入は勤続年数が増すごとに上がるものです。ところが、多くの場合転職を繰り返すごとに条件は悪化します。転職すると役職が低くなるため、大きな仕事は任されず収入も減っていく傾向にあります。

そうなると、仕事に満足できず「また転職すればいい」と考えてしまうでしょう。人手不足とはいえ、まだまだ40代以上の転職は厳しいのが現状です。若者と40代以上の人、両者の経験と知識が同じだとすれば、前者を採用する企業が多いといえます。年齢が上がれば若者との差別化が困難になるため、比較されれば不利になります。自分の軸を持って活動しなければ、年齢と経験値のギャップに悩むことになるでしょう。

勤続年数が長くても油断できない

これまでの説明を踏まえて、勤続年数が長い人なら安心なのかと聞かれれば、一概にそうではありません。今は一昔前と違って、転職するのも悪くないとの考え方が出てきています。そのため「勤続年数が長いけど転職したい」と考えるきっかけはいたるところにあります。自分の経験や知識が、ほかの仕事で通用するのか試したくなることが例として挙げられるでしょう。

転職を繰り返すと会社側からどう見られるのか

面接官 転職 転職ばかりする人は、会社から経験の浅さや退職を懸念される可能性があります。とはいえ、マイナス評価しかないわけではありません。会社側の目線で考えれば、分かる事情があります。

経験が浅いと感じている

これまでの説明で、転職を繰り返す理由は感情を軸に行動したり何も考えず行動したりするからだと分かりました。必ずしもそうではありませんが、転職ばかりする人に対して経験が浅いと考えている企業もあります。1年以内の短期間で仕事を教わっても、経験として計算されないことがほとんどです。

すぐに退職するのではと懸念する

求職者の転職の回数が多ければ「弊社に採用してもすぐに退職するかもしれない」と考えます。転職の理由があいまいでは、会社側に余計な心配をかけてしまうわけです。何も考えておらず仕事内容も分かっていない同僚がいたら、緻密な作業を依頼できますか。ほとんどの人は依頼できないでしょう。

人材の育成には時間とコストがかかるため、会社側が「有益な人材に育てたい」と思うのは当然です。採用した新人が次々と短期間で退職するのは、会社で働く従業員の負担にもなります。

必ずしも悪い評価ばかりではない

転職を繰り返すのが全て悪いわけではありません。退職理由や転職の理由をはっきり説明できるのなら、マイナスの評価をしない企業もありますよ。1つの目安として、20代は3回以上、30代では5回以上で「転職の回数が多い」と言われています。しかし、「自分の持つスキルや知識を分かっている」「自分のやりたいことが決まっている」「コミュニケーションができる」といった人は興味を持たれるでしょう。

また「今まで得た経験を次の企業でどのように活かすか」と説明できる人も、マイナス評価を受けない可能性があります。転職ばかりする人の第一印象は良くありません。大切なのは、これを理解しながら会社側の気持ちを考える姿勢です。

転職を繰り返す人の末路

サラリーマン 末路とは、本来良い意味で使わない言葉です。しかし身の丈にあった暮らしや自分の需要を把握している人は、良い条件の企業に入社できる可能性があります。

収入に合った暮らしができるようになる

転職を繰り返す人の末路は、悪いものだけではありません。転職先の収入に合わせた暮らしができる人は、支出を見直して質素な生活ができます。住宅や食費などを考え直すことで、特に困らない生活ができるわけです。暮らしの質を収入に合わせられる人は、今の暮らしが厳しくなったとしても、上手にやりくりをします。

希望の業種に採用される

手に職があるのなら、転職を繰り返していても希望の業種に採用される可能性があります。変化が目まぐるしい現在では、自分の需要を見極めるのが重要です。そのうちの一環として、スキルを身につけるわけです。たとえば営業職なら、職種に合わせて「TOEIC」「ファイナンシャルプランナー」「宅地建物取引士」などを取得すれば有利になる可能性があります。事務職であれば「日商簿記」「社会保険労務士」「貿易実務」などを重視する会社があるでしょう。

マイナス思考に偏りやすくなる

転職ばかりしていると、新しい企業に少しでも嫌な部分があった際、すぐに退職を意識する癖が身に付いてしまいます。一旦落ち着いて考えれば、どんな企業にも良いところがあると分かるはずです。しかし、転職回数が多い人は冷静に考えられない人も多く、考えがすぐ退職に向いてしまいます。
生きる上で労働は必須であるため、企業の嫌な部分ばかり気になってしまっては精神的な負担が大きくなります。そして、労働に対してマイナス思考しかできなくなると、働く意欲がなくなる場合もあるでしょう。この状態が続くと、周囲の評価を気にしてしまう人は引きこもりになる可能性もあるため注意しましょう。

体調を崩し働けなくなる

転職を繰り返すと、「低収入でブラックだ」と広く知られている企業しか受け入れ先がなくなることも考えられます。転職ばかりした結果、労働環境が悪い企業に入ったとしても自分の癖を見直せる人は希望があるでしょう。しかし、同じことを繰り返した人は転職が普通の状態になってしまいます。そのため、少しでも条件が気になれば、また転職してしまいます。ほとんどの場合、選択肢が減った先に行きつくのはブラック企業です。ブラック企業で体を酷使した結果、体調を崩し働けなくなる人もいます。

マイナス思考の克服方法とは

サラリーマン 転職を繰り返すと、会社の嫌なところが気になったり周囲の目が気になったりしてマイナス思考になります。マイナス思考を克服するには、日常をいつもと違う視点で見るのが重要です。ここでは、マイナス思考の克服方法を紹介します。

ほかの強みを作る

仕事に自信がないときは、ほかに強みを作るといいでしょう。たとえば、趣味で音楽を始めたり、ブログを始めたりといったことなどがおすすめです。仕事以外に打ち込むものがあれば、1つにとらわれません。落ち込むことがあっても、他の所で挽回できます。

小さな行動を積み重ねる

マイナス思考を克服するには、小さな行動の積み重ねも大事です。最近、思い切り伸びをしたり遠くを眺めたりしましたか。また、思いっきり笑うのも効果的です。「そんなことで、マイナス思考が治るものか」と感じるでしょうか。案外、小さな行動がきっかけに繋がります。ネガティブな考え方になったときに、ぜひ試してみてください。

受け入れてくれる人を見つける

周囲に受け入れてくれる人がいれば、心が安定します。これまでの自分も今の自分も受け入れてくれて、なおかつ本人がポジティブな人です。そのような人が近くにいれば、マイナス思考の克服が期待できます。職場の人や友人など、案外近くにいるかもしれません。

転職を繰り返さないために

サラリーマン 会社 転職を繰り返す人の中には、会社の待遇をしっかり確認していない人もたくさんいます。しかし、会社の待遇を調べただけでは、職場の雰囲気まで分かりにくいといえます。そんなときに、雰囲気を掴む1つの目安となるのが、健康経営の取り組みを調べることです。

健康経営は、従業員の健康維持を会社の戦略として行う考え方です。「健康経営優良法人」という認定制度があり、優良な健康経営を行う会社を探しやすくなっています。たとえば、先鋭的な社員食堂であったり従業員が睡眠できるスペースを設けていたりする会社があります。そのような取り組みに加えて公式Webサイトから代表の言葉などを確認すれば、会社の価値観や社風が分かるでしょう。

当コラムでは、健康経営について情報発信をしています。以下も合わせてご覧ください。

まとめ

転職を繰り返す理由があいまいだったり、何も考えていなかったりする場合は、注意が必要だと分かりました。目的があって転職活動をしているのなら問題ありませんが、そうでないのなら今一度転職のポイントをおさえましょう。当コラムでは転職に関する情報も発信しています。ぜひ参考にご覧ください。
Facebookシェア twitterシェア Lineシェア
Facebookシェア Twitterシェア Lineシェア

関連マガジン

問い合わせ
各種取材やサービスに関することなど、
お気軽に問い合わせください。