• 就職/転職
  • 2020.10.02 (最終更新日:2022.04.07)

仕事のストレスを発散したい!原因の解明やオフィスでできる発散方法

目次

仕事が辛い原因を2種類に分けて紹介その①

ストレス
「仕事が辛い。」これは、誰もが1度は感じたことのある感情ですよね。仕事が辛いと感じたことはあるものの、その原因を細かく分析した人は少ないのではないでしょうか?ここでは、「自分が主体となっている場合」「環境が主体となっている場合」の2種類に分けて解説します。

自分が主体となっている場合

自分が主体となって、仕事を辛いと感じている場合があります。自分が主体となっている場合には、以下のパターンがありますよ。
  • 仕事と自分のスキルにギャップがある
  • 何でもネガティブに考えてしまう
  • 人のアドバイスを聞こうとしない
  • 新人のため、仕事についていけない
能力不足だと感じやすいのは、自分のスキルと仕事に大きな差がある場合です。スキル不足だと、成果を発揮できませんし周囲から注意を受ける機会も増加します。ミスが続けばどんどん臆病になっていき、これまで以上に自分の力を出せないようになってしまうのです。

もともとの性格で、何でもネガティブな方向へ考えてしまう人もいます。仕事の進み具合がスムーズだと特に心配ごとはありませんが、ひとたび問題が見つかればまず「自分が悪い」と考えてしまうのです。ネガティブな考え方が進行していけば、本当は関係のないトラブルでも「自分が悪い」と捉えてしまうこともあります。

仕事では、他人とのコミュニケーションが必ず必要ですよね。ところが、プライドが高い人の場合、仕事の基本である他人とのコミュニケーションが上手に取れないことがあります。このタイプの人は、こちらはアドバイスをしたつもりでも、アドバイスではなく文句を言われたと考えるのです。その他にも「否定ばかりされる」「誰にも認められない」など、ネガティブに捉えることがよくあります。その結果、自分からストレスを増やしているのです。

新人で、人間関係も仕事も新しい環境に移ったためにストレスを感じる場合もあります。ただでさえ、仕事で覚えることがたくさんあるのに、職場で上手にやっていくために人間関係も覚えなくてはなりません。ある程度通い続けて慣れて来たら問題ありませんが、しんどい時期の乗り越え方が分からずに、試行錯誤している新人も多いです。

仕事が辛い原因を2種類に分けて紹介その②

仕事 辛い

環境が主体となっている場合

自分が主体となっている場合では、「自分自身の考え方」や「自分自身の性格、立場」などに注目しました。つぎは、環境が主体となっている場合を解説します。
  • 労働時間が長すぎる
  • 毎日プレッシャーを感じている
  • 社風が自分の性格とミスマッチである
労働時間が長すぎることは、問題になって記憶に新しいですよね。そのため、残業時間を改善しようと取り組んでいる企業もたくさんあります。しかし、現状まだまだ残業時間が多い企業もたくさんあることでしょう。たとえ、大好きな仕事だとしても職場での拘束時間が長引けば、誰でもストレスを抱えます。

「職場に行けば、あの長時間労働が待っている」と考えさせられる環境も、ネガティブな思考を作っている原因のうちの1つです。関わっている職種によっては、休日出勤が当たり前になる職場もあります。仕事のストレスを発散するためには、休むべきときにきちんと休めることがたいせつ。従業員が身体を休めないことは、仕事の生産性を低下させる原因にもなるのです。しっかり休めない状態で働き続けると、ストレスになり朝が辛いと感じるようになります。

クレームの対応をしたり、ノルマが発生したりと、業務内容がプレッシャーとなりストレスを感じていることもありますよ。特に仕事を頂く立場であれば、反論できずに理不尽な言い分も我慢して聞かなければなりません。偉い立場の人と話す場合でも、神経を張りつめた状態なので疲れ切ってしまいます。

営業の仕事では、ノルマが辛いと感じる場合も多いです。能力の範囲内で頑張れば達成できるものなら、まだ良いかもしれません。しかし、きついノルマを体育会系の雰囲気で押し付けられれば、やる気もなくなってしまいますよね。営業の種類によっては、契約が取れないのはよくあることなのです。きついノルマを設定されて達成できなければ、自分の能力不足を考えて落ち込むこともあります。

人それぞれに様々な価値観や性格があるように、企業も様々です。あまり苦労をしないで、自分に合った社風の企業に就職できるケースもあるでしょう。ところが、ほとんどはそうではなく、企業と自分の考え方がミスマッチでやるせなさを抱えています。このような企業に勤務していると、職場に行くことが億劫になってしまうのです。

入ってはみたものの、どことなく職場と雰囲気が合わないことを感じた経験はありませんか?あなたがストレスを抱えている原因は、企業と社風が釣り合っていないことかもしれないのです。
当コラムでは、健康経営のほかに就職・転職情報も発信しています。以下の記事では、営業に向いていない人や、ノルマが発生しにくい仕事を紹介しているので合わせてご確認ください。

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  ノルマが辛くて職場を辞めたい。営業に向いていないのはどんな人か。


オフィスでできる、仕事のストレス発散法

カルテ 帰宅してからできるストレス発散法を思いついても、オフィスでできなくて困ることはありませんか?ここでは、オフィスでできる仕事のストレス発散法を紹介します。

簡単なマッサージをする

デスクワークを延々とやっていると、目の奥が痛くなってきますよね。いっそのこと鍼灸治療にでも行きたいところですが、なかなか仕事の休憩時間に行くのは難しいもの。そこで、眉と眉の間をおよそ1分程度マッサージしたり押したりするのがおすすめです。集中力を続けたいときにも、この場所をマッサージしてみてください。

深呼吸をする

パソコン画面をずっと見ているときに気をつけてほしいのが姿勢です。猫背になると、呼吸が浅くなることを知っていましたか?呼吸が浅くなると、血流の悪化を導いたり老廃物がたまったりして、いいことがありません。デスクに座っていたら、気が散って落ち着けないという場合は、お手洗いに行って深呼吸をしてください。

吸うさいにお腹を膨らませる腹式呼吸をおこなうと、自律神経が整ったり血流が良くなったり、たくさん良いことがあります。イライラが募って、息苦しさを感じるときは深い呼吸をしてリラックスしてみましょう。

柑橘系の香りを嗅ぐ

柑橘系の香りは、疲労やストレスの軽減をサポートすると言われています。柑橘系と言っても、「オレンジ」「グレープフルーツ」「ライム」など種類がたくさんありますよ。柑橘系の、ツンとした酸っぱい香りが苦手な人が始めやすいのは「オレンジ・スイート」という香りです。親しみやすくフルーティな香りで、様々な人が使用しています。意欲が失せたときにこの香りを取り入れれば、気持ちを前向きにしてくれるでしょう。

頭の働きを活発にすると言われているレモンの香りは、仕事に集中したいときや心をすっきりさせたいときに取り入れるのがおすすめです。爽やかでフレッシュな香りですから、落ち込んだ気分をシャキッとさせてくれそうですよね。

ランチを公園で食べる

ランチを公園で食べれば、自然に囲まれながら落ち着いて食事ができるのです。忙しいオフィスで食事休憩をとっていても、気分的にあまり落ち着けないことはありませんか?それに、簡単に食べられるようにファストフードや栄養補助食品を選んでしまいがちです。都会に住んでいれば、周りには高い建物しかなくて「ゆっくり緑の中を散歩したのはいつかなぁ。」と考える暇すら無いことでしょう。

このような慌ただしいときこそ、一見生産性のないことをするのがおすすめです。「生産性がない」とは言いましたが、「心をリフレッシュできる」という意味では有意義なことだと思います。職場で、気を使う間柄の先輩や同僚とランチを食べるよりも、鳥のさえずりを聞きながら落ち着いてランチを食べる時間も必要です。

ストレスを溜めない方法について

ストレス発散
 
「本当はストレスなんて溜めたくないのに、毎日イライラしている・・。」このように、理想の自分とのギャップに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?ストレスが溜まれば発散することも大事ですが、ストレスを溜めない生活を心がけるのもおすすめです。

先のことを考えながら行動する

職場で仕事を始めるときに、しっかり計画を立てずにその場限りの行動をしていないでしょうか?計画を立てずに動いていると、予想通りのゴールには辿り着きません。やる気を出して仕事をしていたのに、予想通りの結果が得られなければ落ち込みますし上司からも良い評価が得られないこともあるでしょう。このようなことにならないためにも、事前に段取りをきちんとイメージしておくことがポイントです!

簡単にできる仕事は寝る前に作業しておくことも、ストレスを減らす第一歩。慌ただしい朝に、一緒におこなえばストレスに感じる些細なことでも、寝る前になるべくしておけば少し気が楽になります。そして、スケジュールはできるだけ簡潔に分かりやすくしましょう。中身が整頓されておらず膨大なタスクが必要なものの場合、スケジュールを見たときにストレスを感じるのです。

ストレスは早めに解消すること

ストレスは蓄積していくものですから、溜まれば溜まるほど解消も困難になります。そのため、自分が疲れていることを感じたら早めに解消するのがおすすめです!せっかく、身体が信号を出しているのに「休憩を取るのは甘えだ」と考えて無理しすぎてしまい、身体を壊してしまうことを防ぎましょう。

ストレスを感じている信号には、以下のようなものがあります。
  • 以前とは睡眠のサイクルが変わってきた
  • 無理して笑顔を作らなければならない
  • 体温調節が下手になったと感じる
  • 動悸や息切れを感じる
  • 気づいたら姿勢が猫背になっている
  • 仕事で常に不安を感じている
「最近、そんなことを良く感じるようになったなぁ。」と思ったら注意が必要です。限界の信号を無視して無理をし続けていると、新たなストレスの信号が出ることがあります。仕事以外の時間は、なるべく趣味に没頭していたいと思っていた人が、いずれ「その時間を使って少しでも休みたい!」と感じるようになっていきます。

はじめの頃は、なんとなく違和感を覚えていて胃に手をあてているぐらいだったのに、そのまま放置してしまい「食後はすぐに横になりたい」と感じるようになります。なんとなく違和感・・程度の信号のときに、身体の限界に気づけるようになりたいですね。

睡眠をたっぷり取る

お伝えした通り、イライラする原因はこれまでに溜まってきた疲れのケースがあります。溜まった疲れを発散できなければ、気持ちに余裕が無くなりイライラしてしまう悪循環に陥るのです。しかし、睡眠をたっぷり取ることで疲れを発散することができます。イライラや疲れが溜まる悪循環に陥らないためにも、睡眠時間をたっぷりと取ってリフレッシュしてください。

「仕事を辞めた方が良い人」を状況ごとに解説

転職
今の世の中、身体に不調の信号が現れていても「辞めるのは甘えだ」と考えてしまい、身体を壊してしまう人も多いです。では、「仕事を辞めた方が良い状況」とはどのような状況なのでしょうか?

  人間関係で八方塞がりの場合

当コラムでもお伝えしましたが、人を変えることはできません。そのため、人間関係で悩んで八方塞がりになっている人には、思い切って転職することをおすすめします。このとき、以前にも人間関係で退職したことがある人は注意が必要です。なぜなら、自分が原因となっているケースもあるため違う職場でも同じことを繰り返しかねないから。同じことを繰り返さないか、今一度思い起こしてみましょう。異動など環境が変わる機会がある場合は、辞める前に今一度考えなおしてください。

向いていないと見限った場合

誰にも、向き不向きはあるものです。若い人の場合は、向いていないという理由で職場を辞めたいと感じることもあるでしょう。そんなときは、1年を目安に辞めることを考えてください。なぜなら、向いていないという理由は曖昧なものなのでほかの仕事に就いても「向いていない」と感じるケースがあるからです。転職の回数が増えれば、市場で不利になってしまいます。1年働いてみても、仕事を面白く感じられずに充実しないようなら転職を考えましょう。

うつ病かもしれない場合

仕事での悩みが悪化して、うつ病の一歩手前や、かかってしまった人がいます。このような人は、「仕事を辞めるべきか、そうでないか」と考える余裕が無くなっている状態と言えるのです。休職させてくれる企業の場合は休職して、できないのであれば辞めてください。多くの場合、企業は従業員のことを「かけがえのない存在だ」とは思っていないでしょう。しっかりした企業でなければ保障が無い、なんてことも多々あります。

うつ病にかかってしまうと、働くことも困難になるのです。その、壊れた身体を企業が取り戻してくれるわけでもありません。企業のために、心身のことを顧みずに働くより、辞める方が賢い選択ですよ。

悩む期間が長引いている場合

責任感の強い人は、仕事を辞めることに対して「甘えている、逃げている」と感じやすいです。ズルズルと悩んでいる期間が長くなっている場合は、その職場を離れることも考えておきましょう。その責任感は、別の職場でも生かすことができますよ。このような人の場合は、労働時間が長すぎていたりノルマが厳しすぎたりするケースがよくあります。ところが、責任感が強いので「ここで辞めることは無責任だ」と考えて辞められなくなっていくのです。

こんなときに必要な処方箋は、「今の自分を離れた場所から客観的に覗いてみる」こと。それに、頭の片隅に職場を辞めることが残っている状態で集中するのも難しいものです。それなれば、新しい環境へ踏み出して気持ちも新たに切り替えた方が、充実して働けるでしょう。職場の環境が不満で、悩む期間が長引いている場合は辞める判断をしてもいいと言えます。

健康経営優良法人の取り組みを確認しよう

健康経営取り組み ここまで読んで、「自分は、仕事を辞めた方が良いのか」と感じた方もいらっしゃることでしょう。ここでは、転職活動のさいに1つの目印となる「健康経営優良法人」の取り組み事例を紹介します。

株式会社ローソンでは、アプリへの歩数情報の記録や、食事の内容の記録によりランキング上位者へポイントを付与する仕組みを実施しました。貰えるポイントや条件は企業により異なるものの、健康への取り組みを実施した従業員へ独自のポイントを付与する企業は少なくありません。

ポイントではなく、手当という形で支給をする企業もあります。愛知県にある建設会社の株式会社オノコムでは、飲み会や食事会で3,000円を「コミュニケーション手当」として支給しています。支給の条件を3部署以上に設定しているので、様々な仕事をしていて多様な価値観を持っている人たちとコミュニケーションが取れますね。

また、従業員はスイミングやジムが利用できるので、職場でリフレッシュまで可能です。AED訓練を実施し、いざというときに命を守る行動ができるようにしています。

運動は、生活習慣病の予防に限らず気分転換にもなりますよね。それだけに限らず、リズミカルな運動をおこなえばセロトニンの増加に繋がります。セロトニンは、心の状態を左右する神経伝達物質なので、低下するとイライラしたり向上心が低下したりするのです。

健康増進の一環として、従業員の運動不足を気遣う企業で働けば、「ストレスが溜まりに溜まって、今にも爆発しそう」な状態にはなりにくいのでは、と思います。

まとめ

「仕事のストレスをいかに発散するか。」このことが、健康に生きるコツだと言っても過言ではないくらい、ストレスで悩んでいる人は多いのです。今人々に必要なのは、ストレスを発散するための時間以前の「ストレスに気づくための時間」なのかもしれません。自分自身の状況を振り返ってみて、ストレスを抱えすぎていないかに注目してみてくださいね。

 
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