• 働き方改革
  • 2021.07.16 (最終更新日:2022.04.06)

キャパシティが狭い人の特徴。広げ方を知り心に余裕を持つには

目次

キャパシティが狭い人の特徴とは①

コップ 注ぐ

深く考えられない

深く考えられない人は、キャパシティが狭い傾向にあります。深く考えられないというより、考えたことを伝える能力が不足しているだけの人も多いです。この場合相手の人に自分の考えは伝わっていないので、「ちっとも分かってくれない」と憤慨したところで、相手にとっては理不尽に起こっているように見えます。深く考えられないと思われないためには、相手の立場になって気持ちを理解しようとすることです。考えが浅いと、「キャパシティが狭い人」に見える可能性がありますよ。

経験が少ない

経験が少なければ、それに合わせてキャパシティも少なくなります。始めて経験することは、誰でも予測がつかないもの。予測がつかないから必要な容量よりたくさん見積もってしまうため、容量が狭くなるわけです。このような人は本来3あれば容量は足りるのに、「20ぐらい必要なのではないか」と考えてしまいます。自分の容量が50あるのだとしたら、本当は3だけしか使わないので、まだまだ余裕があるはずです。経験が少ないと、必要な容量を見極められず多く見積もるので、「キャパシティが狭い」状態になります。

誰でもできる仕事をしている

キャパシティの狭い人は、誰でもできる仕事をやってしまいます。よく考えたらパートや事務職に頼めるような仕事を、自分でしてしまうわけです。入力するだけの作業や伝票を仕分ける作業などを、自分でしている人は気をつけてください。このような仕事は、基本的に教えれば多くの人ができるようになります。教えれば多くの人ができる仕事と、自分にしかできない仕事を分けて考えましょう。仕事内容を考えて、キャパシティを広げる工夫をしてください。

失敗が怖い

失敗を怖がる人は、キャパシティが狭くなります。はじめてのことに挑戦しようとしないので、経験が積めないからですね。経験することを拒否するということは、成長の機会を失っていることになります。たとえば、現在テレワークを始める会社が増えていますよね。しかしテレワークには、複数のリスクがあるわけです。従業員がテレワークを希望していても、会社の役員がリスクばかり恐れてテレワークを受け入れたくなければ、なかなか進まないでしょう。リスクや失敗ばかりを怖がって、便利さを経験しない状態だと言えます。

人からはじめてのことに誘われたときに、すぐに断る癖がついていませんか。仕事と私生活どちらにも言えることですが、経験したことがないのであれば、1度やってみることをおすすめします。未経験の人と経験者とでは、見える世界がずいぶん変わるのです。失敗しても成功するまで続ければいいので、もともとこの世界に失敗というものはありません。キャパシティが狭くて悩んでいるなら、失敗を怖がらずに経験してみてください。

キャパシティが狭い人の特徴とは②

いつも忙しそうにしている

余裕がないためいつも忙しそうなのが、キャパシティが狭い人の特徴です。たくさんの仕事を抱え込んでいると気持ちが焦りますが、人に頼めないことでさらに余裕がなくなります。実際はそんなことないのに、「これは自分がやる仕事だから」と思い込み、自ら仕事を抱え込んでしまうわけです。「人に頼むぐらいなら自分がやった方が早い」とも思っているので、わざわざ教える時間を作りません。手伝おうにも声をかけにくいので、周囲も気を使ってしまいます。新しい仕事を任せられないぐらい忙しくしている人は、キャパシティが狭いと言えます。

評価されない頑張り方をしている

キャパシティが狭い人は、評価されない頑張り方をする傾向にあります。仕事の能力が低いわけではないものの、自分の努力と評価が比例していないわけです。評価の対象となる項目にはコミュニケーション能力や作業の進め方など、さまざまなものがあります。同じ職場で長期的に働くことによって、後輩の教育や新しい仕事を任されます。ところがいつも余裕がない人に対して、上司は責任のある仕事を任せようと思いません。「仕事で評価されたい」と思ったら、キャパシティを広げて余裕を持つ必要があります。

すぐに怠けてしまう

すぐに怠けたり休憩したりする人も、キャパシティが狭いと言えます。誰だって、やりたくないことはしたくありません。やりたいときに怠けるのは、一見メリットのように見えます。ところがほとんどの場合やらなくていいのはその瞬間だけですから、何のメリットもないわけですね。

やりたくないことは朝1番にしてしまえば、その日1日余裕を持って過ごせます。怠ければモヤモヤとした気持ちを1日抱えることになるのに、どうしてすぐにはじめないのでしょうか。なぜなら「今さえ良ければ良い」と考えているからです。「どうしたら終わらせられるか」を早めに考えることで、効率よく動けます。キャパシティが狭いのは、すぐに怠けることが原因かもしれません。

忘れやすい

何でもすぐに忘れやすい人は、キャパシティが狭くなっていることが多いです。毎日生活しているとたくさんの出来事があるので、覚えることも多くなります。容量が狭いと、覚えておくべきことをすぐに忘れてしまうわけですね。このような人はキャパシティを上手に使いこなせないから、すぐに容量がいっぱいになると言えます。覚える必要のないことまで記憶してしまうので、覚えるべきことが入る容量がありません。

覚えることと覚えないことの差は、「興味を持つかどうか」です。容量の狭い人は無意識のうちに、興味のあることだけを受け入れています。興味のないことを覚えるためには、興味のあることに変換すればいいわけです。たとえばフランス語を覚えなければいけないのに、全く興味がなくて途方に困っているとします。こんなときでも音楽が大好きなら、「フランス語の歌詞を理解するために勉強しよう。」と思えないでしょうか。また、日本のアニメーションが好きな海外の人が、言葉を理解するため日本語を学ぶ例があります。このようなことと同じです。キャパシティが狭い人は、物事を忘れやすい傾向にあります。

キャパオーバーになる前兆とは

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余裕がなくなる

キャパオーバーになる前兆として、余裕がなくなった状態というものがあります。心に余裕がなくなった状態とは、いつもイライラしていたり感情の浮き沈みが激しかったりする状態のことです。心に余裕がなくなると、小さなことでイライラしやすくなります。「パソコンの立ち上がりが遅い」「自分で汚くした机の中から書類が探せない」ということがあるわけです。落ち着いたときに思い出してみれば、大げさに騒ぐようなことではなかった、と思えます。しかし余裕がない状態のときには、小さなことでストレスを感じるのです。

仕事中に少し良いことがあって喜んでいたと思ったら、嫌なことをしなければいけなくなってイライラすることもあるでしょう。感情の浮き沈みが周囲への態度になる人は多いです。このような人は、周囲から接しづらいと思われている可能性があります。余裕がなくなるのは、キャパオーバーの前ぶれとも言えるのです。

仕事に行きたくなくなる

キャパオーバーの前ぶれとして、「仕事に行きたくなくなる」という感情があります。人間関係が悪化していたり自分だけ仕事量が多すぎたりすると、職場に対してマイナス思考になるわけです。久しぶりに会う友人と遊んだときのように、楽しい出来事のあとに仕事が嫌になることは多くあります。しかし出勤前に「仕事に行くのが辛い」と感じることが続く場合は、注意してください。キャパオーバーが近づいている可能性もあります。

人を手伝えなくなり、残業が増える

人を手伝えなくなり、残業が増えるのもキャパオーバーの前兆です。繁盛期や月末・月初など、決まった時期に忙しくなる人は多いことと思います。ところが繁盛期以外の時期で残業が増加している場合、自分がこなせる容量に対して仕事量が多い証拠です。日常的に忙しくなると、精神面にも負担を与えます。繁盛期でないのに、他の人を手伝えないほど残業が多いなら、キャパオーバーの可能性が高いです。

人と会うことが面倒に感じる

終わりが見えない残業をしているときは、人と会うことが面倒になります。どんなに残業をやっても終わらないのに、また同じ仕事をしなければならないときは、仕事で充実感を得られません。充実感が得られなければやる気が出なくなるので、疲れを感じます。疲れると外部のものを受け入れる容量がなくなり、閉鎖的になるわけです。人と会うのが億劫だと感じたら、キャパオーバーかもしれません。

頭が回らなくなる

キャパオーバーになると、頭が回らなくなります。考えなくてはいけないことでも頭が上手く働かなくなるので、「考えようとしているだけ」の状態になるのです。余裕が無いときは、適度な運動をしたり深呼吸をしたりして、気持ちを落ち着かせてください。同じ職場で長期的に働いていると、この仕事をするには容量が足りないことが、前もって分かることもあります。上司や先輩にあらかじめ相談して、1人ではできないことを伝えるのがいいでしょう。頭が働かないときは、キャパオーバーの前兆の可能性があります。

キャパシティを広げるための行動とは①

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少し大変でも人に仕事を教える

少し大変でも人に仕事を教えれば、自分のためにもなるのでキャパシティを広げられます。上司や会社は、従業員が仕事を教えているかどうかを見ているのです。教えた人が仕事を覚えれば、自分は新しい仕事に手が付けられますよ。少し大変でもフォローしながら教えることによって、部下も成長しますし自分の指導力にもなるわけです。キャパシティを広げるには、自分が抱えている仕事を人に渡すことも大切になります。

自分を犠牲にしすぎない

キャパシティを広げるためには、自分を犠牲にしすぎないことです。容量が少ない人がやりがちな考え方は、「自分さえ我慢すればなんとかなる」ということ。ところが、自分がどれだけ我慢をしてもどうにもならないことが、この世の中にはあります。1人でする仕事ではない限り、周囲を見れば同じ仕事をしている人がいることでしょう。そして仕事が進めやすくなる方法や余裕ができる方法を、同じ部署の人に伝えてください。

「自分は伝え方が下手だから」と悩んでいるだけでは、前に進みません。現状を良くするための解決策は、ときに自分が希望しているものではないこともあります。しかし周囲の人に伝えてみることで、自分では考え付かない方法が出てくることもあるわけです。自分を犠牲にしすぎず、周囲に目を向けることでキャパシティを広げるきっかけになります。

趣味の時間を作る

キャパシティを広げるには、趣味の時間を作ってオンとオフを切り替えるのも大切です。会社では目の前の仕事をすることで精いっぱいなのに、家ではミスしていないかどうかと考えていては、休む暇がありません。心から楽しめる趣味の時間があれば、家では仕事のことを忘れられます。

今はいろいろなものがたくさんある時代ですから、趣味を見つけるのに困ることはありません。インターネットを使えば、同じ趣味を持った仲間と繋がりを持てます。趣味の時間を持てば、キャパシティが広がることに繋がるはずです。

キャパシティを広げるための行動とは②

深い呼吸をして落ち着く

キャパシティを広げるには、深い呼吸をして落ち着くことも忘れてはいけません。呼吸が浅い状態では酸素をしっかり届けられないので、集中力が低下します。集中力が低下すると、目の前の仕事ばかりに意識が向いてしまうので、仕事がはかどらなくなるわけです。こんなときでも意識して深い呼吸をすれば、心がスッキリしますよ。効率よく仕事ができるようになるので、キャパシティを広げるきっかけになります。

自分のペースを維持すること

キャパオーバーを防ぐには、自分のペースを維持することが大切になります。周りに合わせていると、自分のペースが崩れるので容量がいっぱいになりやすいのです。やらなければいけないことができているのなら、多少周りよりペースが遅くてもかまいません。それでもペースを注意してくる人がいるのなら、ほかの人に相談するのがおすすめです。自分のペースを守ることは、キャパオーバーを防ぐことにも繋がります。

生活習慣を整える          

生活習慣を整えることは、キャパシティを広げることにも有効です。生活習慣が乱れていると、心身の疲れを引き起こします。心身が疲れている状態で悩みを抱えると、すぐに容量がいっぱいになってしまうわけです。日ごろから体調管理をして生活習慣を整えることは、キャパオーバーを防ぐことに繋がります。睡眠時間や寝具の使いやすさ、スマートフォンの使用時間などを、今一度見直してください。キャパオーバーを予防するために、生活習慣を整えましょう。
 

働きやすい環境作りをする会社

会社 働く キャパシティが狭くて悩んでいる人の中には、「自分が働きやすい環境の会社はないだろうか。」と考えている人もいるのではないでしょうか。中には従業員の働きやすさを考えて、環境作りをしている会社もあります。たとえばフリーアドレスです。フリーアドレスとは今までのように席が指定されているのではなく、着席場所を自由に選べる様式のことをいいます。そのため周囲にたくさん人がいる環境では煮詰まってしまう場合、席を移動することが可能です。

主にノートパソコンやタブレットを用いる職種でフリーアドレスを実施しており、どの空間でも仕事ができるように工夫している会社もあります。新しい働き方を実施している会社には、健康経営を取り入れているところも多いです。健康経営を一言で伝えると、会社が戦略的に従業員の健康維持を目指す取り組みのことです。
当コラムでは、健康経営について情報発信をしています。ある会社では、どの部署でも休暇を取りやすい制度を設けています。健康課題を見つけて健康経営を行った結果、労働時間を減らしながら利益を増やすことに成功したのです。以下のコラムも合わせてご覧ください。
 

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まとめ

キャパシティが狭い人の特徴や、広げる方法を解説しました。キャパオーバーになる前兆を見極めて、周囲に頼ることが大切です。いつも忙しそうにしていると仕事を任せられないので、成長の機会を失うという悪循環になります。悪循環から抜け出すために、自分のキャパシティが狭いことや人に頼らないことを自覚しましょう。
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