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大人の発達障害とは?症状に対する配慮について解説!

皆さんは「大人の発達障害」という言葉をご存じでしょうか。

発達障害とは子どもの時に発覚するもので、療育が必要な病気というイメージがあることでしょう。

しかし現代において、発達障害は成人を超えた大人にも見られるもので、発達障害に悩むのは決して子どもだけではなくなっているのです。

今回は、そんな大人の発達障害について詳しく見ていきましょう。

大人の発達障害について

大人の発達障害について

皆さんは「大人の発達障害」という言葉をご存じでしょうか。
発達障害とは子供の時に発覚するもので、療育が必要な病気というイメージがあることでしょう。
しかし現代において、発達障害は成人を超えた大人にも見られるもので、発達障害に悩むのは決して子供だけではなくなっているのです。

今回は、そんな大人の発達障害について詳しく見ていきましょう。

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そもそも発達障害とは?

発達障害とは

発達障害とは、生まれつきみられる脳の機能的な問題が原因となり、幼いうちから行動面や情緒面において特徴がある状態を言います。
これにより、発達障害を抱えた子どもが生きづらさを感じることがあります。

周囲の人間は、発達障害者の特性に応じた日常生活や、学校での過ごし方を工夫することが重要です。
その結果、子どもはありのままの自分を表現できたり、持っている力を発揮できたり、日常生活での困難を軽減させることができるでしょう。

大人の発達障害とは?

大人の発達障害とは

発達障害の症状が軽度の場合、日常生活で控えめに過ごしていることで、大人になるまで周囲に気づかれないこともあります。
しかし、社会へ出て環境が変わり、臨機応変な対応が求められる際、対応可能な範囲を超え、困難を抱えてしまうケースがあります。

社会生活でつまずき、周囲からの援助が必要になって初めて障害を認識するのが大人の発達障害の特徴です。
大人の発達障害を抱える人は、うつ病や依存症などを併発する可能性も高く、企業においては新たな人事課題として対応が求められています。

大人の発達障害に見られる症状

大人の発達障害症状

大人の発達障害は、大きくASD・ADHD・LDの3つに分けられます。ここでは、3つの障害について詳しく見ていきましょう。

自閉症スペクトラム障害(ASD)

仕事面では、一人で黙々と作業を進めるのを得意としますが、団体で業務を行うのは苦手な傾向があります。
独断した行動で、周囲と上手く足並みを揃えられず、孤立したり他の人を混乱させたりする場合もあります。
また、言葉や図で説明されない限り、理解して業務などの行動に移すのも難しいでしょう。

主な症状

注意欠如・多動性障害(ADHD)

子どもと大人とでは症状に少し異なる点があり、子どもの場合は多動性が目立ち、大人になるにつれて不注意が目立つようになっていきます。
また、衝動的に暴言を吐いてしまったり、時には暴力という形で人を傷つけてしまったりと、感情が強く表に出やすい傾向があります。
このような特徴から、周囲からは社会性に欠けると思われ、職場の環境に上手く馴染めずに、うつ病や適応障害を発症する傾向があるでしょう。

主な症状

学習障害(LD)

知的発達に遅れはありませんが、話す・聞く・読む・書く・計算・推論など、特定の能力を要する学習が極端に困難な障害です。
人によって、会話に影響が出るなど、症状の現れ方はそれぞれ異なります。
しかし、学習障害の多くの人が読み書きの能力に著しい困難があるとされています。
また、自閉症スペクトラム障害や注意欠如・多動性障害を合併する可能性の高い障害です。

主な症状

大人の発達障害に対する配慮

大人の発達障害配慮

ここでは、上記で説明したASD・ADHD・LDの3つに対して、配慮すべきポイントを詳しく見ていきましょう。

ASDの配慮

コミュニケーションに困難を抱えている場合が多いため、肯定的・具体的・視覚的な伝え方を意識して情報伝達する必要があります。

感覚過敏がある場合は、説明する際にシンプルな言葉を使ったり、図やイラストを使ったりすることで、情報が適切に伝わりやすくなります。
また、音に対する過敏性があれば、耳栓やイヤーカフの着用を許可するとよいでしょう。

ADHDの配慮

周りが気になって集中できなかったり、ケアレスミスが目立ったりします。
そのため、座席の位置を工夫したり、パーテーションを設置したり、気が散りにくい環境を作る配慮が必要になります。
整理整頓が苦手な場合は、棚やデスクの引き出しにラベルを張るなどの工夫をすることが助けとなるでしょう。

また、否定的な自己イメージを持ちやすく、気分の落ち込みや不安感から、心の症状を合併する可能性もあります。
そのため、ストレスに対するセルフケアなどが十分にできるような体制作りが重要です。

LDの配慮

人によって特性が大きく異なるため、その人の特性に合わせた対応が必要になります。
文字を書くことが困難な場合は、説明した内容をメモではなく、ホワイトボードなどに書いたものを写真に撮ってもらうとよいでしょう。

また、文字を読むことが困難な場合は、文字を大きく表示したり、漢字に読み仮名を振ったりして読みやすくすることで、仕事がスムーズになります。

大人の発達障害の検査・診断方法

大人の発達障害診断

今回は、チェックリストを使用した診断方法と、専門家による検査・診断方法をご紹介します。

セルフチェック

まずは、下記の当てはまる項目にチェックを入れてみて下さい。

  1. 物事を進めるにあたり、難所は乗り越えられるのに、詰めが甘く仕上げるときに困難なことが時々ある
  2. 計画性が必要とされる作業を進める際、順序立てて作業するときに困難なことが時々ある
  3. 約束などの、しなければならない用事を忘れることが時々ある
  4. じっくり時間をかけて考える必要がある課題に取り掛かるのを、避けたり遅らせたりすることが頻繁にある
  5. 貯応時間座っていなければならない時、手足を動かしていないとそわそわして落ち着かないことが頻繁にある
  6. 過度に活動的になったり、何かせずにはいられなくなったりすることが頻繁にある

上記は、大人になってから発見されるケースが多い、注意欠如・多動性障害のチェックリストです。
チェック数が多い場合は、大人の発達障害の可能性が考えられます。

専門家による検査・診断

16歳以上の場合、行動や思考の特徴、実生活の困難さを確認するため、多くの場合「ウェクスラー式成人知能検査」を行います。
ウェクスラー式成人知能検査は、世界で最も使用されている、成人用の優れた全般性脳機能検査です。

医師は、問診や検査の結果を踏まえて、本人が発達障害であるのかを総合的な判断のうえで、最終的な確定診断をくだします。
また、医師の判断で下記の検査を必要とする場合もあるでしょう。

発達障害を自分で判断するのは非常に困難です。「発達障害かも」と思い当たる節がある場合は、病院での検査をおすすめします。

大人の発達障害を治療する方法

大人の発達障害治療

大人の発達障害の場合、特性や症状に応じた治療が大切になります。
ここでは、2つの治療法について見ていきましょう。

生活療法

主にデイケアに通う人が多い傾向にあります。
デイケアでは「症状を軽減させ、社会に適応した生活を送れるようにする」という目的のもとで、下記のようなプログラム・サポートを受けます。

発達障害は、その人が生まれ持った「感じ方・考え方・行動」と深く結びついており、完治は不可能ですが、軽減させることが可能です。
デイケアでは、様々なプログラム・サポートを設置して、大人の発達障害で悩んでいる人の症状を軽減させるために力を注いでいます。

薬物療法

発達障害に用いられる治療薬は次のような種類があります。

薬物療法をする場合、自分に合った安全に服用できる薬から試すことが大切です。
また、効果が得られなかった時は、薬物療法の中止や他の薬と併用することも検討するとよいでしょう。

まとめ

大人の発達障害まとめ

今回は、大人の発達障害について解説しました。
大人の発達障害は、大人になるまで周囲に気づかれず、社会に出て支障が生じることで認識されます。
仕事においては場の空気が読めなかったり、物事の順序立てが苦手だったりと困難なことも多くあり、生きづらさを抱えて生活している人もいます。

しかし、周りにいる私たちが、少しでも理解して手を差し伸べていくことで、大人の発達障害を抱える人の生きづらさを軽減できるのです。
企業においても、大人の発達障害の特性を理解し、誰もが働きやすい環境整備をしていくことが重要になるでしょう。

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