• 健康経営
  • 2022.04.08

スメハラはどう対処すべき?ワキガや香水・体臭などの事例別にご紹介

目次

スメハラは慎重な対応が大切

スメハラは対策に配慮が必要なハラスメントです。デリケートな問題のため、指摘しにくく本人に自覚症状がなく、指摘しても「会社側がおかしい」と思われる可能性もあります。そのため、どのように対処すべきなのか、困っている人もいるのではないでしょうか。

今回はスメハラの問題点や具体的な事例、対処法について解説します。スメハラ問題の解消にお役立てください。

スメハラとは

スメハラとは、スメルハラスメントの略称で、臭いに関する問題で周囲に迷惑をかけている状態を意味します。

具体的には、口臭や体臭、強すぎる香水や柔軟剤の臭いも当てはまります。この臭いによって不快な思いをし、チームでのコミュニケーションに支障が出るだけではなく、業務にも影響が出てしまいかねません。

スメハラは、デリケートな問題で、本人が気づいていないケース、指摘の仕方によってはモラハラや名誉毀損として受け取られてしまうケースがあります。そのため、スメハラは対処にも配慮が必要です。

スメハラの問題点

スメハラは、他のハラスメントと比較して、対処しづらいハラスメントです。単純に罰則を設けるだけでは、改善につながりません。どのような問題があるか、解説します。

コミュニケーションに支障が出てしまう

スメハラは、コミュニケーションにも支障が出る問題です。特に会議や打ち合わせなどの密室の環境で臭いがきつい場合、話に集中しにくく、打ち合わせにも影響を与えてしまいます。

パフォーマンスに影響が出る

スメハラの問題点は、臭い種類や程度によって、パフォーマンスに影響する人が出ることです。個人差がありますが、気分が悪くなる人までいます。

無意識に加害者になることがある

スメハラは、無意識に加害者になっている場合がある点が問題です。臭いの原因となっている人は普段から嗅いでいて、あまり自覚がない場合もあります。自覚があるとしても、その臭いが他の人にどのような影響を与えているか簡単に把握できません。

そのため、スメハラは本人の自覚症状がなく、改善が難しい問題です。

指摘しづらい

スメハラの問題点は指摘のしづらさにあります。具体的には以下のようなケースがあるためです。
  • 臭いの感じ方は個人差があるため「個人の主観」と捉えられてしまう場合がある
  • 改善に取り組んでも、本人が臭いを感じにくく、改善しにくい場合がある
  • 指摘によって相手を傷つける場合がある
  • 名誉毀損に該当する場合がある
これらの問題があるため、伝えるときには、面談などの形式で、伝え方まで十分に配慮する必要があります。

スメハラの事例

スメハラと一言でいっても、その原因となる事例はさまざまです。具体的には、以下のものがあります。
  • タバコ
  • お酒
  • 香水と柔軟剤
  • 口臭
  • 体臭
  • 衣服
それぞれ原因や解決策まで簡単に紹介します。

タバコ

タバコは臭いが不快感を与えるだけではなく、アンモニアなどの有害物質を含み、頭痛を引き起こすこともあります。そのため、健康にも関係した問題です。

タバコを吸っている瞬間だけではなく、衣服や髪の毛に臭いがつき、口臭の原因にもなるため、影響が広範囲にわたります。

そのため、喫煙所を設けるだけではなく、タバコを吸った後のエチケットまで含めた対策が重要です。

香水と柔軟剤

香水や柔軟剤、整髪料がスメハラに関係するケースもあります。これらは香りの種類が多く、本人に取っては問題なくても、周囲の人間にとっては気になるというケースが少なくありません。

これらはただの臭いの問題ではなく、化学物質過敏症の問題が関係する場合もあります。化学物質過敏症とは、化学物質に体が反応し、身体的または精神的な症状が出る病気です。敏感な人の場合はごく少量の化学物質でも反応します。

香水や柔軟剤は、合成香料をはじめ化学物質が含まれているため、化学物質過敏症の方がいる場合には、注意が必要です。

口臭

口臭は程度に差がありますが、人によってはスメハラに発展する問題です。口臭は生理的口臭と病的口臭に分けられます。

生理的口臭は、誰でもある臭いで、起床直後、空腹時、緊急事に強まる口臭です。しかし、これらは歯磨きや水分補給などを行うことで気にならないレベルにおさまります。

病的口臭とは口内の病気が原因の口臭です。これらの場合は、病気の治療を受ける必要があります。

体臭

体臭に該当する臭いは以下のものがあります。
  • 疲労臭
  • 加齢臭
  • ダイエット臭
  • 足の裏
  • ワキガ
  • お酒や食べ物など、偏った食生活
汗は人によって程度の差がありますが、雑菌が繁殖し、体臭がきつくなってしまう人もいます。この場合は制汗スプレーを使う、タオルを持ち歩き、こまめに汗をふくなどの対処が効果的です。

疲労臭は睡眠不足など体調の不良から発生します。疲労が溜まった人は汗と一緒にアンモニアなどの不快な成分を分泌し、それが臭いを発生させます。疲労臭は睡眠時間の確保や残業の削減など疲れを取ることが効果的な対策方法です。

加齢臭は加齢に伴い問題になりますが、これは偏った食事や生活習慣が影響しています。ダイエット臭も疲労臭と同様無理な食事制限により、代謝が悪くなったことで発生する体臭です。これらの臭いの対策としては、食生活や生活習慣を見直して、適度な運動が効果を発揮します。

ワキガは、生まれもった体質の影響が大きいものですが、人によっては手術が必要になる場合もあります。

衣服

洗濯できていない衣服、正しい洗濯ができていない衣服による臭いも人に不快感を与えます。これは皮脂や汗などの汚れが付着し、雑菌が繁殖してしまうことなどが主な原因です。対策方法としては以下があります。
  • 洗濯するときに、衣類を詰め込みすぎない
  • 部屋干しで生乾きになっている
  • 洗剤がしっかり溶けていない
長時間の残業が連続することで、生活に余裕がなくなることが間接的な原因になっている可能性もあるでしょう。

スメハラの対処法

スメハラの対処法は配慮が必要ですが、実施にはそれほどコストがかからず、すぐに実践できるものばかりです。どのように周知すればよいか解説します。

職場内で周知させる

スメハラの対策は職場内で周知させる方法があります。社内のポータルサイトや朝礼などの手法があります。

本人に直接伝えるわけではなく、簡単に実施できる点がメリットです。ただし、臭いの原因の人に自覚症状がない場合、伝わらず、改善されない場合もあります。

研修

スメハラはパワハラやセクハラと同様に、研修を行って対策する方法があります。研修ではスメハラの実態や問題点を共有するだけではなく、改善方法まで共有すると効果的です。

スメハラ対策としてではなく、身だしなみ改善としてであれば、より導入しやすいでしょう。

本人への指摘

スメハラの問題について、本人に指摘して伝える方法もあります。この場合、本人を傷つけないよう伝え方への配慮が大切です。

極力、同性から指摘を行い、人事や総務担当者、上司などから伝えるようにします。
 

スメハラ対策の注意点

スメハラ対策はすぐに実施できるものの、十分に配慮した上で、実施しなければトラブルに発展し、思うような効果が発揮できません。ここではどのような注意点があるか、解説します。

別のハラスメントにならないよう配慮する

スメハラの指摘を臭いの原因である人に行う際は、別のハラスメントにならないよう、注意をする必要があります。伝え方を間違えると主観的な悪口になってしまう、セクハラやモラハラとして受け取られてしまう、本人に恥ずかしい思いをさせてしまうなどの問題が生じてしまいかねません。

具体的には以下の点を心がけてください。
  • 客観的かつ冷静に事実を伝える
  • 同性から伝える
  • 1対1の場で伝える
これらの点を意識することで、相手を傷付けず、納得してもらいやすくなるでしょう。

誠意をもって伝える

スメハラは軽い気持ちで伝えても伝わりにくいため、誠意をもって伝えましょう。

デリケートな問題のため、曖昧な言い方にする、冗談のように伝えるなどの方法を取ってしまう場合があります。しかし、軽い問題ではなく、改善してほしいという気持ちを真摯に伝えることが大切です。

対策も踏まえておく

スメハラはただ改善して欲しいと思っても、原因に合わせた対策が必要です。本人が原因を把握していない場合があるため、原因を追究し、原因に合わせた対策まで伝えましょう。

具体的には以下の方法があります。
  • 脱臭するための小物を自発的に置いてもらう
  • 臭いの原因によっては医師の治療を受ける
  • 生活習慣を改めてもらう
  • 香水の使用を避ける
  • 無香の整髪剤や柔軟剤を使う
  • 外回りが多い場合は、デオドラントなどを行う
具体的な対策まで伝えることで、何をすべきか明確になり、改善につながるでしょう。

健康経営はスメハラにも効果あり

健康経営の導入はスメハラに間接的に効果を発揮します。臭いの原因として、残業過多による疲労臭や、ストレスによるタバコや飲酒による臭いが課題となっている場合があるためです。

このような場合は、残業を減らす、食生活の改善に取り組む、禁煙を行うなど、社員の健康状況に配慮した経営手法を導入することで、スメハラ改善に効果を発揮します。

また、健康経営を導入することで、スメハラ対策だけではなく、企業の生産性の向上にも高い効果が期待できます。

スメハラは真摯な対応が大切

スメハラはハラスメントの中でも、問題の影響がありつつも改善が難しい問題です。臭いの原因はさまざまで、主観的になりやすく、また本人が周囲に悪影響を与えている自覚がない場合もあります。

スメハラの改善を行う場合には、本人にハラスメントと受け取られないよう、1対1で伝えるなどの工夫が重要です。

また、健康経営の導入はスメハラの根本原因の解決にも役立ちます。社員の健康状況をよくし、生産性を向上させる健康経営の導入をこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。
Facebookシェア twitterシェア Lineシェア
Facebookシェア Twitterシェア Lineシェア

関連マガジン

問い合わせ
各種取材やサービスに関することなど、
お気軽に問い合わせください。