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  • 2023.12.03 (最終更新日:2023.12.06)

転職を成功させる方法とコツ|年代別のアピールポイントや在職中・転職後にやるべきことを解説

開放感で両腕を広げる女性
目次

「今の仕事に不満があって転職も視野に入れているけれど、本当に転職した方がいいのかわからない」

そう迷った時には、なぜ転職したいのか、転職して自分がどうなりたいのか考えてみましょう。転職で叶えたいことが曖昧なまま転職活動に臨んでしまうと、企業選びの軸が定まらず、転職後に「思っていたのと違う」と後悔するかもしれません。

人によって転職したい理由はさまざまなので、何をもって転職成功とするかも人それぞれです。転職したい理由を深掘りして考え、転職の目的をはっきりさせておきましょう。

今の会社でがんばるべき|転職しない方がいいケースとは

デスク前で思い悩む男性 人によっては、転職しないほうがよい場合もあります。パワハラやセクハラなどは別として、業務内容や給与面で問題がないのにただ上司や同僚と合わないという理由だけで転職を考えるのはおすすめしません。どんな職場にも合わない人はいますし、異動や退職などで人間関係が変わることもあるからです。

また「同期や知り合いが転職した」「今の環境から抜け出したい」など、転職後の目的がないにもかかわらず転職するのもリスキーです。面接時に採用担当者が納得するような理由がなければ、選考に臨んでも不採用が続く可能性が高くなります。転職後のビジョンが定まるまでは今の会社に止まって実績づくりに努めるようにしましょう。

転職成功に向けて在職中にやるべきこと

会社のオフィス 転職を成功させるために、在職中にやるべきことをご紹介します。

計画的に転職活動を始める

転職活動のステップは、事前準備・書類作成・応募・面接・内定の流れで進んでいきます。転職活動を始めてから内定を獲得するまでの期間は、個人差もありますが2〜3ヶ月程度を要するのが一般的です。いつまでに転職を成功させたいのかを決めたら、その時期から逆算して計画を立て、準備に取り掛かりましょう。

なお「職場で嫌なことがあったから」と勢いで会社を辞めてしまうのは転職失敗のもとです。在職中であれば落ち着いて転職先を探せますが、一度仕事を辞めてしまうとその間は収入が途絶えることになります。転職活動が長引くほど焦りが出て、会社選びで妥協しなければならなくなるかもしれません。企業研究の時間を十分に確保し、納得して選んだ会社で働くためにも、転職活動は計画的に行いましょう。

転職したい理由を明確にする

転職を成功させるためには転職したい理由を明確化しておく必要があります。転職を考えるからには、今の職場や仕事内容に対して何らかの不満があるはずです。それらを深掘りし、新しい会社や仕事に求める条件を洗い出しましょう。

「給料の低さ」が不満なら今よりも「年収が高い」こと、「残業が多く休みが取れない」なら「ワークライフバランスに配慮している」ことが条件となります。転職したい理由をはっきりさせることで転職活動の軸が定まり、希望する会社が見つかりやすくなるでしょう。

自己分析を徹底する

自分の経験やスキルを棚卸しして、どんな環境であればそれらを今より生かせるのか、今の会社を辞めて次に何がしたいのかを考えましょう。このステップを綿密に行なっておくことで、自分に合った企業や業種を判断しやすくなります。

反対に自己分析が不足したまま転職活動を始めると、書類選考や面接が通りにくくなったり、仮に選考をクリアできたとしても、いざ入社してからさまざまなミスマッチが生じたりする可能性があります。「やりたい仕事ができない」「スキルが足りずに業務についていけない」といった悩みから、またすぐに転職を考える羽目になるかもしれません。そのようなことにならないためにも、自己分析にはしっかりと時間をかけて取り組むことをおすすめします。

将来的なキャリアビジョンを描く

転職を成功させるためには将来的なキャリアビジョンを描いておくことも大切です。応募者のキャリアビジョンがはっきりしていれば、企業側もその希望に応えられるかどうかを判断しやすくなります。それによって入社後のミスマッチも防げるため、「すぐに離職される心配はないだろう」と企業側としても安心して採用できるのです。

一方でキャリアビジョンが曖昧だと、「前職への不満から場当たり的に転職しようとしている」とみなされて採用担当者にマイナスの印象を与えてしまいかねません。採用担当者が応募者にキャリアビジョンを尋ねるのには、業務における計画性の有無を見極めるという側面もあることを頭に入れておきましょう。

転職先の業界や企業の情報を集める

晴れて企業から内定をもらったものの、いざ働いてみたら実はブラック企業だったというケースも少なくありません。そのような事態を招いてしまう原因は、主に情報収集が不十分だったことにあります。企業概要や事業内容、社風、業務内容など基本的な情報は最低限、応募する前に調べておきましょう。

しかし、会社がホームページなどで公開している情報だけではわからないこともあります。可能であれば実際にそこで働いている人の話を聞く、社員や元社員による会社の評判を掲載している口コミサイトを確認するなどの方法も、会社の実情を知る手がかりとしては有効です。

面接対策を万全にする

面接は自分を採用するメリットをアピールする場所です。しかし、面接の場はただでさえ緊張しやすく、事前の準備が不足しているとうまく受け答えができずに本当に伝えたいことが伝えられないまま不完全燃焼で終わってしまいます。転職面接でよく聞かれる質問はある程度決まっています。特に転職理由や志望動機、自己紹介、長所・短所、自己PRなどはほぼ確実に聞かれることになるため、実際に声に出して応える練習をしておくと当日も自信をもって臨めるでしょう。

また、実際の面接では企業や業務内容について応募者が知りたいことを尋ねられる逆質問もあります。逆質問は応募者の企業理解を深めるだけでなく、採用担当者が自社への志望度や興味の度合いを判断する狙いもあります。事前にしっかり準備をして適切な質問をし、「自社のことをよく調べてくれているな」と採用担当者に積極性をアピールするチャンスとしましょう。

退職前の仕事の引き継ぎはしっかりと

円満に今の会社を辞めて新しい仕事に集中するためにも、退職前の業務の引き継ぎをしっかりやっておくことが大切です。引き継ぎがスムーズに終わらないと、転職先企業への入社が長引き、当初のスケジュールを変更しなければならなくなる可能性があります。

また、退職後も後任者から頻繁に連絡が来て新しい仕事に集中できなくなるかもしれません。同業他社への転職の場合は、引き継ぎを適当にして退職してしまうと「無責任」「仕事が適当」といった悪い評判が業界内に広まって仕事がしにくくなるおそれもあります。後任者に迷惑をかけないように、仕事の引き継ぎは余裕をもって済ませるようにしましょう。

転職成功に向けて入社後にやるべきこと

パソコン作業をする人 転職を成功させられるかどうかは、入社後の努力にもかかっています。なるべく早く新しい会社になじめるように、日々の挨拶や報連相の徹底はもちろん、上司や先輩、同僚とはできるだけ自分から積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。周囲をよく観察して社内の人間関係やパワーバランスを把握したり、仕事の相談ができる人を見つけたりすることも効果的です。

よくある転職での失敗例

パソコンの前で考え込む男性 転職の失敗例にはパターンがあります。よくある失敗例を確認しておきましょう。

給料が前職より下がった

異業種に未経験で転職した場合や、大企業から中小企業・スタートアップ企業へ転職した場合、前職よりも給料が下がってしまうことがあります。年収アップを期待して転職したのであれば、転職失敗と思ってしまうかもしれません。

しかし人間関係や長時間労働などの職場環境が改善されたり、前の職場よりも業界知識の理解が深まったりする余地があるのであれば、転職失敗と判断するのは時期尚早です。一時的に給料が下がったとしても、努力次第で昇給が見込める、将来的なキャリアビジョン実現につながる経験ができるのであれば、長い目で見て地道に実績を積み上げていくことをおすすめします。

残業が多い

労働時間の長さがネックとなって転職に踏み切る人は少なくありません。それにもかかわらず面接で聞いていたよりも残業が多く、プライベートの時間が取れないというのも、よくある転職の失敗例です。入社前に実際の残業時間を把握することは難しいですが、対策としては口コミサイトを確認したり、転職エージェントを活用して企業の内情を教えてもらったりする方法があります。少しでも得られる情報を増やし、入社後のギャップへの不安をなくしておきましょう。

残業の少ない会社に転職したいなら、健康経営優良法人に認定されているかどうかをチェックする方法も効果的です。健康経営優良法人とは、従業員の健康管理に関する取り組みが特に優良と認められた法人のことです。該当企業は経済産業省のホームページで確認できるので、企業選びの際の参考にしてみてください。

能力以上の仕事を振られる

スキルアップややりがいを求めて転職したものの、自分の能力以上の成果を期待されて仕事についていけなくなると、転職に失敗したと感じてしまいます。能力以上の仕事を任されるのは会社や上司の人員配置に問題がある可能性もあるので、つらいと感じる場合は一度上司に相談してみるとよいでしょう。

未経験の職種や業界への挑戦であるならば、知識や経験、スキルが不足しているために最初のうちは仕事についていけないのは当たり前です。徐々に知識を増やしてスキルを磨き、経験を積んでいけば仕事をこなせるようになるかもしれません。

なお、選考前の自己分析や企業研究を十分に行なっていなかった場合は、自分の適性や能力と業務内容がミスマッチを起こしていることが考えられます。合わない仕事を続けていると心身の健康に不調をきたすおそれがあるので、しっかりと自己分析と企業研究をおこなった上でもう一度転職し直すことも検討してみてください。

転職を成功させるポイント

SUCCESSと書かれたブラックボード

得られるサポートは最大限に活用する

転職を成功させた人の中には転職エージェントやハローワークなど、第三者のサポートを得ている人が少なくありません。職務履歴書の書き方や面接対策、自分からは言い出しにくい給与や待遇面の交渉などで不安がある人は、ぜひキャリアアドバイザーなどに相談してみるとよいでしょう。心強い味方がいることで自信をもって転職活動に臨めるはずです。

自分に合った会社・仕事が見つかるまで妥協しない

転職活動に割ける期間に制限がある場合や、すぐにでも今の会社を辞めたい場合、多少妥協してでも早く転職先を見つけたいと考えてしまうかもしれません。長い時間をかければ希望の会社が見つかるというわけではありませんが、本来の転職目的を犠牲にするような妥協はやめた方がよいでしょう。

結局、妥協で選んだ会社ではモチベーションが上がりにくく、ミスマッチも起こりやすいため入社後に不満が募って短期間で転職を繰り返すことになりかねません。転職の成否は、転職前にどれだけ時間と労力を割いたかによって決まってきます。

自分の希望条件に合った会社や仕事が見つかるまで、面倒でも応募し続けることが成功への近道です。

年代別|転職を成功させるためのアピールポイント

会社のデスク 年代によって適切なアピールポイントは異なります。自分の年代には何が求められているのかを理解すること、自分の年齢に見合った転職活動をすることが重要です。ここからは、転職を成功させるためのアピールポイントを年代別に紹介します。

20代は意欲や熱意をアピール

20代は第二新卒とも呼ばれるように30代、40代と比べて実績や経験、スキルが少ないのが特徴です。採用担当者もそれがわかっており、入社後の教育や育成を前提としているため、目立った実績はさほど求めていません。もちろん職務経歴書に書けるような実績がある人や責任の大きい仕事を任されてきた人はしっかりとそれをアピールすべきです。

もし実績や経験が乏しいと感じているならば、基本的なビジネスマナーを身につけていることに加え、若手らしいフレッシュさや仕事に対する意欲、熱意を伝えるようにしてください。

30代・40代は即戦力をアピール

社会人経験が豊富な30〜40代は、特定分野での専門性やマネジメント力といった即戦力を期待されます。新規事業の立ち上げや事業拡大などに際し、社内の人材リソースでは対応できないために新たに採用されるケースも少なくありません。そのためこれまでに培ってきた経験やスキルを入社後に活かせるかどうか、どのような実績を残してきたのかが肝心です。

特に新規事業などに伴う採用の場合はチームのマネジメント経験はより一層重視されます。もし未経験の業種や職種への転職であれば、コミュニケーション能力や課題設定力など、過去の経験から応用できるものはないかを棚卸しておきましょう。

目的を明確にして妥協しないことが転職成功の鍵

握手する2人

転職を成功させるには、転職したい理由を明確化して自分のスキル・経験を棚卸し、希望条件を絞っていくことが重要です。なかなか条件に合う企業に出会えないと、焦って内定が出た企業に妥協してしまいたくなるかもしれません。しかし、安易な妥協は後悔の原因となります。

本来の希望に沿う会社が見つかるまで、辛抱強く応募し続けることが成功の秘訣といえるでしょう。

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