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  • 2025.12.15 (最終更新日:2025.12.16)

会社を辞めたくなったら!?そんな方に手に取って欲しい書籍5選

目次

望みや期待を抱いて入社した会社でも、時間が経つにつれて「何か違う」「思っていた働き方と違う」と感じることは、決して珍しいことではありません。会社自体に大きな問題がなくても、配属先の雰囲気、上司や同僚との相性、営業先との関係性など、さまざまな要素が重なり、うまく馴染めないと感じる人は一定数存在します。

また、本来持っているはずの能力や強みを十分に発揮できず、「自分はこの程度なのか」「もっとできるはずなのに」と、もどかしさを抱えながら日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。


そんなとき、「辞める」という選択肢が頭をよぎる一方で、「本当に辞めていいのか」「逃げているだけではないか」と不安や迷いが生まれるのも自然な感情です。

今回の記事では、今の会社を辞めるかどうかを即断するための本ではなく、「辞める前に一度立ち止まり、自分の状況を冷静に見つめ直す」ための書籍を5冊厳選しました。

早く会社を辞めた方が幸せになれるのか、それとも今の場所で別の幸せを見つけられるのか。後悔のない人生を選ぶためのヒントとして、ぜひ手に取ってみてください。

書籍①退職代行業者が今すぐ伝えたい!Z世代が辞めたい会社 【著者】退職代行モームリ

本書は、数多くの退職相談を受けてきた退職代行業者の視点から、「なぜ若い世代が会社を辞めたいと感じるのか」をリアルに描いた一冊です。Z世代特有の価値観や、従来型の働き方とのズレが、どのように不満や限界につながっているのかが具体例とともに解説されています。
長時間労働や曖昧な評価制度、精神論ばかりが重視される職場環境など、「昔は当たり前」とされてきた慣習が、今の若い世代にとっては大きなストレスになっている現実が浮き彫りになります。

特に印象的なのは、「辞めたい理由」は決して甘えではなく、構造的な問題である場合が多いという指摘です。本人の努力不足ではなく、会社の仕組みや文化が時代に合っていないケースも少なくありません。
本書を読むことで、「自分が弱いから辞めたいのではない」「違和感を覚えるのは正常な感覚だ」と気づける人も多いはずです。感情的に退職を考える前に、今の職場が自分の価値観と本当に合っているのかを見極める材料として、非常に参考になる一冊です。

書籍②もう、無理 間違いだらけの会社選び 【著者】谷本慎二

「なぜこんな会社を選んでしまったのか」——転職や就職を経験した多くの人が、一度は抱く後悔に正面から向き合ったのが本書です。企業の知名度や条件面だけで会社を選んでしまう危うさや、面接時には見えにくい“会社の本質”について、具体的かつ実践的に解説しています。
特に、求人情報や採用ページに書かれている言葉を鵜呑みにすることの危険性や、入社前に確認すべきポイントが丁寧に整理されています。

本書の特徴は、「辞める・辞めない」ではなく、「なぜミスマッチが起こるのか」を構造的に理解できる点です。今の会社に違和感を覚えている人にとっては、その原因が自分ではなく、会社選びの段階にあった可能性に気づかされます。
また、これから転職を考える人にとっては、同じ失敗を繰り返さないための視点が得られる一冊でもあります。今の職場に限界を感じている方が、次の一歩を考える前にぜひ読んでおきたい内容です。

書籍③今の会社、ヤバいかも!? 3万人の「もう無理!」でわかる会社の見分け方 【著者】退職代行モームリ

3万人以上の「もう無理」という声をもとに、危険な会社の特徴を徹底的に分析したのが本書です。感覚的な不満ではなく、実際に多くの人が限界を感じた共通点がデータとして整理されており、「辞めるべき会社」と「我慢しなくていい環境」の違いが明確に示されています。
上司の言動、評価制度の不透明さ、慢性的な人手不足など、働く中で感じる小さな違和感が、実は重大なサインであることに気づかされます。

本書の良い点は、「今すぐ辞めろ」と煽るのではなく、冷静に現状を判断するためのチェックリストとして使える点です。自分の会社が本当に危険な状態なのか、それとも一時的なストレスなのかを整理する助けになります。
「自分の感覚は間違っていないのか」と不安を抱えている人にとって、客観的な視点を与えてくれる一冊です。辞める決断をする前に、一度立ち止まって読んでみる価値があります。

書籍④知らないと損する!「年収の壁」事典 【著者】加納敏彦

退職や転職を考える際、意外と見落としがちなのが「お金の仕組み」です。本書は、年収の壁や税金、社会保険といった、働き方に直結するお金の知識をわかりやすく解説しています。
「収入が増えたのに手取りが減った」「働き方を変えたら思わぬ負担が増えた」といったケースの背景を理解することで、感情だけで判断するリスクを減らすことができます。

特に、退職後や転職直後に発生するお金の問題は、精神的な負担にも直結します。本書を通じて、働き方と収入の関係を正しく知ることで、「辞めた後の不安」を具体的にイメージできるようになります。
勢いで会社を辞めるのではなく、現実的な選択をするための基礎知識として、非常に実用性の高い一冊です。人生の選択において、お金の知識は欠かせない武器になります。

AI時代の[お金を稼ぐ力] 【著者】本田健

AIの進化により、働き方や求められるスキルは大きく変化しています。本書は、これからの時代に「会社に依存しすぎない生き方」を実現するための考え方を提示しています。
一つの会社にしがみつくのではなく、個人として価値を高め、複数の選択肢を持つことの重要性が具体的に語られています。

今の会社に違和感を覚えている人の中には、「辞めたら通用しないのでは」と不安を感じる方も多いでしょう。本書は、その不安を和らげ、「自分で稼ぐ力は後天的に身につけられる」という視点を与えてくれます。
転職するかどうかに関わらず、これからの時代を生き抜くための思考法として、多くの示唆を得られる一冊です。会社を辞める・残るの二択ではなく、人生全体をどう設計するかを考えさせてくれます。


まとめ

今回紹介した5冊に共通しているのは、「会社を辞めること」そのものが目的ではないという点です。大切なのは、今の環境が自分に合っているのか、自分はどんな働き方・生き方を望んでいるのかを、自分自身で考え、選択することです。
会社に残るという選択も、辞めるという選択も、どちらが正解ということはありません。正解を決めるのは、他人ではなくあなた自身です。

違和感を抱えたまま働き続けることも、勢いで辞めてしまうことも、どちらも後悔につながる可能性があります。だからこそ、一度立ち止まり、知識を得て、視野を広げることが重要です。
自分の人生は、自分で決めていい。今回の書籍が、あなたが納得のいく選択をするための小さなきっかけになれば幸いです。

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