• 取組事例
  • 2021.11.30

自身の意見を伝えるアサーションとは?その効果とメリットについて

目次

バランスの取れた発信力を高めよう

アサーション トレーニング社内には物事をはっきりいう人と言わない人で分かれてしまうことがあります。
一般的に物事をはっきり発信するタイプがいいと思われがちですが、稀に人を気づ付ける表現をしてしまう場合があり、必ずしもいいとは言えません。
そのためバランスの取れたコミュニケーション方法が求められており、相手に配慮しながら意見を発信するアサーションという発信方法が注目されています。
社員の発信力に課題を感じている企業であっても、社員を教育すればアサーションスキルの習得が可能です。
今回この記事では、アサーションスキルを身に着けるためのトレーニング方法やアサーションのメリットを解説します。

アサーションとは?

アサーション アサーティブ 違いここからはアサーションの概要と注目される理由を解説します。

概要

アサーションとは、英語の「assertion」が由来になっており、主張や断言という意味になります。
近年では、企業でアサーションが注目されており、アサーションスキルを持った人材を育成する教育やトレーニングを行っている企業が増加中です。
アサーションスキルとは、主張スキルと相手の意見を受け取るスキルのバランスが取れている人を指し、自分と相手を大切にしながら会話できる人を言います。

自己主張3つのタイプ

上述したように、アサーションは主張という意味合いがありますが、人間の自己主張パターンは一般的に以下の3パターンに分かれます。
それぞれのパターンの種類を解説し、どの主張タイプが今回紹介しているアサーションに近いかを説明します。

ノンアサーティブ

自分の意見をあまり主張しない、または主張が苦手なタイプをノンアサーティブと言います。
物静かで控えめで、人を傷つける発言はしないものの、何を考えているかわかりにくく、組織の中で扱いづらい存在になる傾向にあります。
ノンアサーティブタイプの人は明確に断言することを避け、曖昧な言い方や言葉を濁した発信を好むので、周りの人は意見を引き出せるようなフォローが重要です。

アグレッシブ

ノンアサーティブとは真逆で、自分の意見をズバズバと発信し、時に相手を攻撃する主張方法を取る人をアグレッシブタイプと言います。
他の人の意見よりも自分の意見を押し通す傾向にあり、自身の意見を否定された場合に感情的な態度を取ることもあります。
アグレッシブタイプの人が組織にいる場合は、周りの人が相手を否定しないようなコミュニケーションの取り方が重要になり、少々厄介な存在です。

アサーティブ

ノンアサーティブでもアグレッシブでもない、ちょうど中間的な主張タイプである人をアサーティブタイプといい、今回紹介しているアサーションのあるべき主張方法になります。
自身の意見を明確に発信しながら、相手の気持ちを推し量り、他の人の意見を取り入れながらコミュニケーション取れるのがアサーティブタイプの特徴です。
意見を発信する場所や人に対して表現の方法を変更でき、その場に適切な発信方法を選択できます。
アサーティブタイプの人は、組織の中でリーダー的存在にもまとめ役にもなれ、組織運営をする上で重宝される存在になります。

アサーションが注目される背景

現代では社内の人間関係で多くの問題を抱えており、社内で工夫したコミュニケーションが必要です。
従業員に強く意見を発信してしまうとパワハラになり、逆にはっきりと物事を発信しなければ組織内の意思疎通は図れず、組織としてまとまりがなくなります。
つまり会社での主張方法は、相手を傷つけないように自身の意見を発信するスキルが必要となり、これに最も適した主張方法がアサーションになります。

アサーションのトレーニング内容

アサーション 本ここからは、アサーションスキルを持った人を育成するために必要な3つのトレーニングを紹介します。
以下の内容を意識してコミュニケーションを取ることで、自然とアサーション的発信方法が身に付きます。

I(アイ)メッセージ

Iメッセージとは、自身の意見を発信する際の主語を必ず「私は」にするコミュニケーション方法です。
人の意見に対する自身の見解を発信する際は、「あなたの意見のここが間違っている」といった表現になりがちです。
こうした表現ではなく、「私はこう思う」や「私はこの方法の方がうまくいく気がする」と発信することで、相手を傷つけずに自身の意見を発信できます。

DESC法

DESC法とは主に相手の依頼や要望を断る時に用いられる主張方法で、以下の4つの頭文字を取った表現です。
 

Discribe(描写) 事実を明確に伝える
Explanation(説明) 事実や自身の見解について説明し、感情も伝える
Suggest(提案) 相手の要望を解決できる他の案を提案する
Choose(選択 ) 提案した内容だとどういう結果になるのかを伝える

この4つの項目を意識しながら会話することで相手を傷つけないコミュニケーションが取れます。
例えば、相手が会議を申し込んだ日時では参加できない場合は以下のように伝えましょう。

Discribe(描写) ご提案いただいた日程は別会議が入っており参加できません。
Explanation(説明) ご提案いただいた日程で会議を設定したいのですが、他の企業の方に迷惑がかかるためスケジュールを変更できません。
Suggest(提案) 〇月✕日のご都合はいかがでしょうか?
Choose(選択 ) 上記日程であれば終日対応可能です。

相手の気持ちを考え、相手に不快な気持ちを抱かせない発信方法が必要です。

非言語的アサーション

上記で紹介したテクニカルな発信方法は言語的アサーションに該当しますが、人がコミュニケーションを取るうえで非言語的アサーションも重要です。
会話している時の表情やしぐさ、声のトーンや身振り手振りを工夫し相手が不快に感じない態度を取りましょう。
特に近年ではテレワークが普及し、リモートでの意見発信が多くなった環境ではこの非言語的アサーションが重要で、相づちや拍手といった目で見えるアサーションの心掛けが必要です。

アサーションのメリット

アサーション 事例ここからはアサーションを推進するメリットを解説します。

社員のコミュニケーションスキルが向上する

社員がアサーションスキルを習得することで、社内のコミュニケーションが円滑になり、質の高い会話に生まれ変わります。
元々アグレッシブなコミュニケーションスタイルだった人は人の気持ちを考えて物事を発信するようになり、人が萎縮するような状況を回避できます。
また、元々ノンアサーティブタイプな人は、自身の意見を堂々と発信できるようになり、自ら意欲的に発信する人材への育成が可能です。
こうした個々のアサーションスキルが向上することで、社内のコミュニケーションが活発化し、企業の事業活動に大きく貢献できます。

社員のアイディアを引き出せる

社員間のコミュニケーションが円滑になることで、様々な意見が社内を飛び交うようになります。
もし商品価値がないアイディアだとしても、「こうした方がよりよくなる」などのアサーションを受けることで商品になるアイディアに変わるかもしれません。
社内で出るアイディアの数だけ企業の新たな可能性になるため、アサーションで社員一人ひとりのアイディアを引き出してみてはいかがでしょうか。

健康経営としてのアサーション

アサーション スキルここからはアサーションと同じように注目されている健康経営と融合したコミュニケーション方法をご紹介します。

概要

健康経営とは、社員に健康で、より長く自社で働ける環境を整える目的で、会社が行う社員の健康維持サポートのことを言います。
アサーションを行う上で社員のトレーニングも重要ですが、アサーションスキルを発揮できる人間関係の構築も必要不可欠です。
例えば、「上司が怖くて自分の意見は言えない」や「言いすぎたら周りに嫌われてしまう」などを考えてしまう職場ではアサーションを推進していくのは難しいでしょう。
こうした課題がある職場では、健康経営を通じて社員間のコミュニケーション・人間関係を改善してみてはいかがでしょうか。
健康経営の取り組みを推進することで、社員は心身ともに健康になり、周り人のことを考える余裕が発生する可能性があります。
この周りの人を考える余裕が、アサーションを推進する上で大切で、アサーションスキルのトレーニングと同時に取り組むべき項目です。

健康経営目線でのアサーション導入事例

ここからは社員間のコミュニケーションを円滑にし、人間関係を良好な状態にできる健康経営のイベントをご紹介します。

オフィスヨガ

普段業務を行うオフィスでヨガを体験できるイベントです。
ヨガは特に女性に人気で、男性社員がヨガを体験することで同じ経験を通して性別の垣根を超えたコミュニケーションが生まれるかもしれません。
またヨガはリラックス効果があり、精神的な健康が期待できます。
リラックスと人間関係構築の両方に効果的ですので、試してみはいかがでしょうか。

ウォーキングイベント

社員全員で業務を早く終わらせて、ある一定区間ウォーキングするイベントです。
近年では運動不足が社会的問題となっており、生活習慣病などの不調を訴える人も少なくありません。
運動不足問題を解決でき、話しながらウォーキングすることで、普段話せない人と会話が生まれるかもしれません。
上司部下で壁が生じている企業や、社員間のコミュニケーションが少ない企業では導入してみてはいかがでしょうか。

まとめ

アサーション アサーティブ今回は社内のコミュニケーションを良好なものにできるアサーションを紹介しました。
社員がアサーションスキルを取得するためには3つの効果的なトレーニング方法があり、それらを意識して日々生活することで、自分と相手を大切にするアサーティブコミュニケーションが図れるでしょう。
しかし、テクニカルなトレーニングだけではアサーションの推進は難しく、アサーションが普及する人間関係づくりにも注力する必要があります。
人間関係構築は、近年注目されている健康経営イベントが効果的ですので導入をおすすめします。
アサーショントレーニングと健康経営イベントを同時に進めることで、バランスの取れたコミュニケーションが行える職場に成長できるでしょう。

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