• 就職/転職
  • 2020.08.28

広告代理店はホワイト企業になりにくいのか。その理由や広告業界を解説

目次

広告代理店とは?役割や仕事内容を解説

広告代理店の役割

広告代理店の役割は、以下の通りです。
広告 インターネット
  1. 広告主の希望に合わせて広告制作の計画を進める。
  2. 広告のアイディアを企画する。必要ならば、製作会社への発注もおこなう。
  3. メディアにかわり、テレビの広告枠などを販売する。
  4. 広告を実際に出稿するまでの流れをおこなう。

このように、広告代理店は両方にメリットがあるように広告主とメディアの間に立って、業務をおこないます。

広告代理店の種類

広告代理店には、いくつかの種類があります。

【総合広告代理店】

「テレビ」「新聞」「雑誌」「ラジオ」など、主要なメディアを中心に広告の取り扱いをおこなっています。

いわゆる「4マス媒体」の対応が多いのは確かですが、総合の名前通り、上記の媒体以外の仕事もあるのです。たとえば、「PR広告」や「交通広告」などがあります。

取り扱う広告媒体が多いので、大きな会社も多く子会社や孫会社が複数存在する、ということも多いです。

【専門広告代理店】

専門広告代理店が、総合広告代理店と違う部分は、取り扱う広告媒体が幅広くなく特定しているところです。新聞広告を専門におこなっている企業や、インターネットの媒体を専門におこなっている企業などさまざまです。

テレビ局やラジオ局との関係が必要になるため、テレビやラジオのCMに関わっている専門広告代理店は少ないと言われています。

名前に専門とつく通り、それぞれのスペシャリストが揃っていてしっかりとした提案ができる広告代理店が多いですよ。

特定の媒体と関わっているので、その分媒体との繋がりもしっかりしており、共同して特別な広告枠を手配できることもあります。

【ハウスエージェンシー型代理店】

広告主は、グループ会社や親会社です。自社グループの広告が中心なので、あまり外部の案件を受注することはありません。

人数に限りがあるので、広告に関する知識の少ない人材ばかりだったときは、専門広告代理店へ依頼を出すこともあります。

広告代理店の仕事内容

広告代理店の仕事は、それぞれのメディアへ広告を出稿したいクライアントのかわりに、メディアへの出稿を手配して手数料を取ります。広告代理店のほかに、広告制作業をまとめて「広告業界」と呼ばれているのです。

広告営業は、クライアントの「情報管理」「スケジュール管理」「広告の企画」「提案」などもおこなうのでアカウントプランナーという呼び方もありますよ。

コミュニケーションをしっかり取りながら、企業の広報や広告部門などと連携して仕事を進めていきます。

広告業界の中でも、「電通」や「サイバーエージェント」などは年収が高い企業です。内定を取るために、アルバイトで広告業界について学んだり、インターンシップに参加したりするなど、新卒で就職するために積極的な活動をする学生が多いです。

広告業界は、人気が高いだけありライバルが強い業界なのですね。
 

広告業界がブラックだと言われる理由

「広告代理店の仕事はブラックが多い」これはよく聞くことですよね。それでは、このように言われている理由を具体的に見ていきます。

  1. 時間的に余裕が無いから
  2. スケジュールを合わせるため土日も出勤
  3. クライアントの要求が無茶なことがある
  4. 疲れがたまって心に余裕が無い

時間的に余裕が無いから

広告業界に関係のある企業は、スケジュールがとにかく詰まっているため作業時間を取るために残業は致し方ない、ということが多いのです。

広告業界は特に、コストを削減して利益を上げようとする傾向が強く、企業によってはとても忙しいスケジュールになります。

出社が朝の7時だったにも関わらず、帰宅できるのは深夜0時をまわってしまうことも少なくありません。

新卒で研修のさいは、定時に帰宅できることもよくあります。しかし、プロジェクトを開始して業務が本格的になれば、定時での帰宅は難しいのです。

長時間働くのが正解、というような風潮も残っており、先輩や上司が長く職場にいるから部下も職場に長居する例もあります。

スケジュールを合わせるため土日も出勤

広告制作の仕事は、出演キャストのスケジュールやクライアントの希望など、とにかく自分たち以外の人に合わせて仕事をする職種です。そのため、スケジュールを調整するためには土日も出勤する場合が多くなります。

祝日が無くなるだけではなく、1ヵ月単位で休日が取れないケースもあるのです。

クライアントの要求が無茶なことがある

広告代理店の仕事は、クライアントがあってこそ成立します。

広告を出したい、と考えたクライアントから広告代理店が受注し、広告の制作をするためです。

クライアントとの付き合いが無くなってしまうのは、仕事自体がなくなってしまうということ。それはつまり、無茶な要求をされた場合でも気軽に断れないことなのです。

しかも、頻繁に無茶な要求をしてくるクライアントもあります。クライアントによっては時間帯を選ばずに、深夜の3時に電話をしてくるケースもあるのです。

疲れがたまって心に余裕がない

このような環境でずっと働いていると、疲れがたまってきます。疲れが蓄積していった分、心に余裕を持てなくなるのです。

例として、SNSなどで誹謗中傷をしたり暴言を吐いたりしている人がいます。このような人たちは、仕事やプライベートでストレスを貯め込みやすいタイプだと言われているのです。

基本的にスケジュールを合わせて動くので、とにかく激務になりがち、そして職場がギスギスしがちです。

少しのミスでものすごく叱られたり、どう考えてもストレス発散しているだろうと思うような叱責があったりします。

広告代理店にホワイト企業はあるのか。

インターネット 広告 一般的に、ブラックなイメージの強い広告業界。広告代理店にホワイト企業はあるのでしょうか?ここでは、広告業界で「健康経営優良法人 ホワイト500」に認定された実績のある企業を紹介します。
  1. 株式会社博報堂
  2. 株式会社サイバー・コミュニケーションズ
  3. 株式会社ポートフィールド

株式会社博報堂

株式会社博報堂は、総合広告代理店です。そのため、クライアントやあつかうメディアは多岐に渡ります。

1895年の創業から、広告業界の活性化に携わってきましたが、現在ではクライアントの繊細なニーズに対応するため、事業を細かく分けて運営しています。

また、健康経営優良法人2019に認定されました。

広告代理店という、希望の休日を取りにくい環境でありながら月に1日は平日に有給休暇の取得を確保する「プラ休」制度を増進しています。

プラ休の意味は、以下の通りです。
プライベートの時間をプラニングし、自分や仕事にプラスを生み出す休暇「プラ休」

引用:株式会社博報堂「健康経営と働き方」


広告制作のスケジュールをプランニングするだけではなく、自分自身のプライベートもプランニングするというわけですね。

また、業務が終了してから開始するまでの時間を11時間以上取る「インターバル11」というルールも設けています。

健康状態が良くなければ業務の効率も下がりますから、それを防ぐために心身ともに体調を整えるということです。

株式会社サイバー・コミュニケーションズ

1996年以降、デジタルマーケティング全般のサービスを提供しています。メディアとの取引は1,500以上にものぼり、インターネット広告と共に進化を遂げてきたのです。従業員数は960名です。※2019年12月末時点

株式会社サイバー・コミュニケーションズは、優良なコンテンツをサポートし、メディアやコミュニケーションの発達を以て情報社会の充実を目指します。

メディア向けに行っている、一部の事例を紹介します。

・Webサイトの制作や、広告制作のサポートなど
・Webサイトを運営するうえで、活用する情報のデータベースや動画配信プラットフォーム、メール配信などを最適化する
・さまざまなデータ分析から、Webサイトの改善や成果に繋がる運用のサポートなど
・Webサイトの改善や商品開発の指導、サポートなど

株式会社サイバー・コミュニケーションズは、健康経営の取り組みもおこなっております。過重労働の対策として、業務の効率化をはかり残業を減らす取り組みをしているのです。

過重労働を対策するために会議を開き、残業の理由や対策などを話し合いました。また、時差勤務を充実させるなどしてさらに残業時間の削減へ取り組んでいます。

2012年度には、38.3時間だった残業時間が、2017年度には17.8時間に削減されたのです。

参考:株式会社サイバー・コミュニケーションズ 健康経営宣言

株式会社ポートフィールド

大阪府池田市に本社のある、広告事業やコンサルティング事業をおこなっている企業です。広告事業では、主にダイレクトメールの発送代行や医療関係に特化した求人媒体を発信しています。

業種の特定は、より意識が高く優良な人材へのアピールに繋がるのです。求人広告だけに限らず、人材紹介まで手厚くサポートしています。必要な人材を適切に配置するためのサービス提供をしています。

株式会社ポートフィールドは、「健康経営優良法人2020」に認定されました。

このように、業界全体がブラックだと言われながらも、働きやすい職場を目指している企業もあります。これから、職場環境の改善が期待できますね。

広告代理店の、仕事の厳しさややりがいとは

その業界に就職・転職しようと思ったら、気になることは仕事の厳しさややりがいではないでしょうか。ここでは、広告業界で働くさいの厳しさややりがいを紹介します。
スケジュール 仕事

仕事の厳しさとは

  • 評価がシビアである
  • すり合わせできる力が必要である
  • 仕事が激務になる
広告によって得られた効果を数値化し、レポートにまとめることが求められます。テレビのCMや大きな案件など、大きな費用が動くものは特に、評価が売り上げに直結するのです。世間に大きな影響を与えるものだからこそ、炎上しないように気をつける必要もあります。

目的の視点から言えば、ブランドイメージや認知度を上げることで意見が一致するでしょう。しかし、方向性がそれぞれ異なるために、顧客企業内の各部門とすり合わせが必要なケースがあるのです。

それだけに限らず、社外の関係者とも関わるのでそちらとの調整を行うのも広告営業の仕事です。このように、さまざまなすり合わせができないと難しい業務でもあります。

広告代理店は、広告スケジュールに合わせて仕事をおこなうものです。スケジュールに合わせて仕事をおこなう業界は、広告の仕事に限らず激務になりやすいですよ。

広告営業の場合、多領域で業務を担っているので関係者がたくさんいます。そのため、仕事以外でお付き合いをするケースが増えるのです。普段の予定には無い業務が増えることが多く、仕事が忙しくなりやすい特徴があります。

気丈であり、身体が丈夫ではないと広告の仕事を続けるのは難しいと言えるでしょう。

仕事のやりがいとは

大変な仕事ではあるものの、その分やりがいも豊富にあります。広告業界の仕事のやりがいを見てみましょう。
  • クライアントの意図に沿った業務をおこない、効果を実感すること
  • 人を動かすために、何をするべきか考えられること
  • 自分が関わった仕事が世間に出ていると実感すること
  • 発想力に富んだ人と関われること
  • クライアントと良い関係を築けるとやりがいに繋がること
広告代理店に勤めている人は、クライアントと密にコミュニケーションを取り、企画の意図を汲んだ業務をおこないます。それに対してクライアントから評価されることにやりがいを感じるのです。

広告の目的は、それを見た顧客に「良い」と感じてもらい商品やサービスを購入するアクションをおこしてもらうことですよね。そのため、広告の仕事の本質は、人を動かすことにあると思います。

人の心を動かして、行動をおこしてもらうためには何をすればいいのか。このことをよく考えて、形作る過程に広告代理店の仕事の良さを感じている人も多いです。

広告代理店の仕事の中には、自分の関わったものが世間に出ているところを目にする機会があります。

大規模な広告だけでなく、小規模であったとしても「自分達が製作したものが人の目に触れて、心を動かす人もいる」と思えることは、大きなやりがいに繋がるのです。

また、もの作りをする業界なので、広告業界には個性豊かな人がたくさんいます。

「この発想はどこから出て来るのだろうか」と思わず考えてしまうような、普通の人はあまり考えない発想を見せる人もいるのです。このような人々と一緒に仕事ができることに面白さを感じたり刺激を感じたりできます。

お伝えした通り、専門広告代理店などは特定の媒体と仕事をしているため、繋がりが強いです。

クライアントから信頼されて、仕事を任せてもらうという良い関係ができれば、広告代理店側もそれに答えようと良い仕事を目指すようになります。

広告業界の動向について

インターネット 今後の広告業界は、どのように動いていくのでしょうか。
  1. 動画広告の需要が拡大している
  2. 新たな広告が登場する

動画広告の需要が拡大している

広告業界では、今まで紙媒体が主流でしたがデジタル媒体が普及しています。時代の流れに影響を受けて、ネットなどのデジタル分野に力を入れているのです。

これまでは、ネット記事やスマートフォン向けのアプリなどへの出稿が多くありました。しかし、最近はインスタグラムやYoutubeが広く普及しており、動画広告の需要が拡大しているのです。

あなたの周りでも、おしゃれな友人がインスタグラムをしていたり、Youtubeを見ている人が増加したりしていませんか。

ネット広告の地盤を固めるために、大手の広告会社は動き始めています。デジタル分野でのデータ構築や分析は、広告会社のたいせつな要となるのです。

今後は、5Gが普及するためさらに動画広告の需要が高まると言われています。ネット広告へ参入する会社は増えていき、競争が激化する見込みです。

新たな広告が登場する

現在は、インターネットの普及によって情報の拡散スピードが速いです。それに伴い、先進的な取り組みやメディアが出て来ると言われています。

インターネットの普及が高まれば高まるほど、さまざまなニーズに答えるため情報媒体の自由度も上がるのです。

また、画期的なものに人は興味をそそられるため、広告業界は大きな広告効果が得られるようなメディアの制作を始めます。

これからは、バーチャル空間を使った広告が新たに勢力を増すと言われているのです。

また、製作過程の自動化に伴い、ただ与えられた作業をこなすだけの人材は求められなくなるかもしれません。

今後は、仕事で価値を引き出せるように新しい知識を得たりセンスを磨いたりと、常に何かを学ぶ意識が重要になることでしょう。

 広告代理店へ就職するときに確認しておこう

広告代理店 インターネット
  1. インターンシップへ積極的に参加をする
  2. 求められる人材を理解しておこう
  3. インターネットの広告代理店がチャンス?

インターンシップへ積極的に参加をする

広告業界は、その他の業界と比較してもインターンシップが内定に繋がりやすい特徴があります。

業界全体に人気があるため、募集人数が多くても優良な人材が集まりやすいのです。ですから、インターンシップへの参加で従業員へ良い印象を与えることのメリットは多くあります。

インターンシップへの参加が必ずしも内定に繋がらない場合でも、広告という業界の内側を見られた経験は面接でも有利になりますよ。

インターンシップへ応募する人数は多いですから、そこから選定されて参加できたという実績は大きなものです。

お伝えした通り、広告業界ではさまざまな部門とのすり合わせが必要となり、高いコミュニケーション能力がいります。そんな中で、インターンシップは人脈を広げる良い機会となるでしょう。

広告業界の従業員に顔を覚えてもらったり、広告業界が気になっている同年代の仲間を見つけたりできます。このような繋がりを広げれば、内定の取得が近づくケースがあるのです。

求められる人材を理解しておこう

説明した通り、広告業界で大事なのは何といっても「コミュニケーション能力」です。広告代理店の場合、クライアントとメディアの間に立つ仲介人のような立場となります。両者の架け橋となる立場ですから、業務がスムーズに進むようコミュニケーション能力は必要不可欠です。

広告業界では、クリエイティブな仕事をおこなう役割から営業までいろいろな分担があります。営業ほどはコミュニケーション能力が必要ではない業務もありますが、それでもたいせつな能力であることは変わりません。

コミュニケーション能力のほかに大切なのは行動力です。

広告業界は、活動量がほんとうに多い職種です。ですから、行動力を持ち合わせていなければ何もできないまま、ということになりかねません。

採用側である企業も、行動力や根性を求めている場合が多いですよ。行動力や、根性を発揮したエピソードを話せるように準備しておきましょう。

そして、忘れてはならないのはアイディア力です。

柔軟な発想を以てアイディアを出せる人材は、広告業界では特に求められます。アイディア力というと、センスや才能のように感じている方もいらっしゃることでしょう。

しかし、意識を傾けながらいろいろなものを見たり、本を読んだりしていればアイディアが浮かびやすい状況が作れます。

「現実的に実現ができる範囲内で新鮮なアイディア」という限られた現状の中で、発想力を活かせる人材は価値があるのです。

インターネットの広告代理店がチャンス?

近年、インターネットは生活と密接な関わりを持つようになりました。そのため、広告業界の中でもインターネット広告は伸びしろがあると言われています。

一口にインターネット広告と言っても、掲載する媒体をどこにするかで仕様が常に変わるのです。ですから、少しPCのスキルを持っている場合でも、媒体ごとに広告の作り方を変えていくのは難易度が高いわけですね。

そのため、専門的な知識や実績が豊富なインターネットの広告代理店は、就活生にとってねらい目の就職先なのです。

若い企業も多く、安定性は期待できないものの風通しの良さが特徴でもあります。
 

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