• 就職/転職
  • 2020.09.04

ハローワークにはホワイト企業が無く、ブラック企業が多いのは本当か。

目次

ハローワークにブラック企業が多いのはなぜ?

転職 履歴書

「ハローワークは、ブラック企業が多く掲載されている。」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。このように聞くと、「ハローワークを使っても大丈夫なのかな。」と感じてしまいますよね。ハローワークで求人をしている企業に、ブラック企業が多いと言われている理由は何でしょう。

  1. ハローワークは無料で求人が掲載できるから
  2. 違法な場合以外、企業の求人掲載を断れないから
  3. 求人掲載の審査が厳しくないから

ハローワークは無料で求人が掲載できるから

ネット上にある求人情報サイトで求人を掲載しようと思ったら、企業は料金を支払います。

それに対してハローワークは、掲載する企業から掲載料をもらっていないのです。それはつまり、無料で掲載できるということになります。

比較するために、求人情報サイトのマイナビで掲載料金を見てみましょう。マイナビは、安いプランでも4週間で20万円となっています。これは、あくまでも安いプランの料金ですから、高いプランだと同じ週数でも120万円になるのです。

では、どうして無料で掲載できる求人サイトにブラック企業が多く掲載されるのでしょうか。

ブラック企業は、従業員のことを大事にしておらず使い捨てられるものだと思っています。多くの従業員を採用するけれども、その従業員が使えない人材ならば切り捨てるわけです。

ですから、従業員の空白を埋めるためにもまた多くの従業員を採用します。つまり、何度も求人を繰り返すか、長い時間掲載する必要があるのです。

求人の情報で「この企業は、ずいぶん前からずっと掲載しているな。」と感じた求人はありませんか。思い返せば、筆者も求人情報を探していたときにいくつかそのような案件を見つけたことがありました。

そのような場合、職場環境が悪くて従業員がすぐに辞めてしまうブラック企業であるケースが多いです。

ブラック企業は、従業員がすぐに辞めたり、使えないと切り捨てたりするので、掲載料金がかからないハローワークで募集する傾向にあるというわけです。

違法な場合以外、企業の求人掲載を断れないから

基本的に、企業が「ハローワークに求人情報を掲載したい」と言った場合、ハローワーク側は断れません。

例外として、掲載依頼を断れる場合は1年間に2回以上「最低賃金法」「労働基準法」に違反していたときや、男女雇用機会均等法などに違反していたときは不受理となることがあります。

しかし、違反があったとしても、労働基準監督署に改善が認められれば半年後に掲載できるようになるのです。

厄介なことに、労働基準監督署に違法が知られていない企業や、違法なのかそうじゃないのか微妙なラインである企業は求人掲載できてしまうケースがあります。

このように、実はブラック企業であったとしてもすました顔して募集してしまうので、ハローワークにブラック企業の求人が多くなるということですね。

求人掲載の審査が厳しくないから

これまででお伝えした内容から考えられると思いますが、ハローワークは求人掲載の審査が厳しくありません。

募集要項や事業所の情報などをハローワークに登録すれば、基本的に誰でも募集ができるのです。それはつまり、ブラック企業であっても求人の掲載が簡単だということになります。

職場の業務でハローワークへ求人を掲載したことがありますが、当時もやはり審査に関してはそれほど厳しくなかったように感じました。

ハローワークを利用するメリット・デメリットを解説

メモ

ブラック企業の掲載も多いハローワークですが、実は利用するにあたってデメリットだけではなくメリットもあります。

  1. メリット・求人の数が多い
  2. メリット・地元の求人も豊富
  3. メリット・未経験でも募集できる求人が豊富
  4. デメリット・職員ごとに対応が異なる
  5. デメリット・画像が少ないからわかりづらい

メリット・求人の数が多い

掲載している企業や職種が多いことが、ハローワークで求人を探すメリットのうちの1つです。今までよく知らなかった業界の求人を見つけたり、思わぬ求人に出会った経験もありました。

「自分には向いていないかもしれない」と、苦手意識を持っていた業界でも、実際に求人情報を見たことによって「やってみたら合うかもしれない」と考えが変わるかもしれないのです。

解説した通り、ハローワークは仕事を探す側だけではなく求人を掲載する側も料金がかかっていません。

求人の広告費にコストをあまりかけられないような中小企業も掲載しやすいため、いろいろな種類の求人があるのです。

サービスを利用するときに料金の高さで億劫に感じていたとしても、無料のサービスがあればとりあえずそちらを使ってみよう。と考えますよね。それは、求人を掲載する側も同じなのです。

求人情報を、ネットから探そうと思えば情報の多さにまいってしまう人でも、簡潔で分かりやすい求人票は見やすく応募しやすいのかもしれません。

「ハローワークに行けば、求人が探しやすい」この安心感があるのは、嬉しいことですね。全国の求人情報から、自分に合った情報を探すことは手間がかかりますが、ハローワークなら求人サイトよりも情報が探しやすい特徴があります。

メリット・地元の求人も豊富

先ほど少し触れましたが、ネットから求人をさがした場合まず全国エリアから絞っていくことになります。経験しましたが、結構面倒なのですよね。

それに比べてハローワークは、地元の企業を見つけやすい環境です。地元から離れたくないような人におすすめですよ。

メリット・未経験でも募集できる求人が豊富

求人の数が多いハローワークでは、未経験でも募集できる情報がたくさんあります。

転職の目的によっても異なりますが、何の業界を希望しているかなどの情報を、ハローワーク職員の方へ伝えておくのが良いですね。

デメリット・職員ごとに対応が異なる

ハローワークで求人を探していて困ることは、職員ごとに対応が異なるところです。前に相談した人はやさしく親身になってくれたのに、別の日に違う人に相談したら無愛想な態度を取られた、ということもあります。

雰囲気の良い職員に相談できた場合、普段聞くことのないような企業の話を聞けるケースもありますが、このような人は少ないのです。

ハローワークの事業所ごとでも、雰囲気の違いは顕著に現れます。地元の、一番近いハローワークは対応があまり良くなかったが、都市部に移動してみたら雰囲気が良かった、というような例もありますよ。

デメリット・画像が少ないから分かりづらい

画像が少ないために分かりづらいというのは、実際に筆者もハローワークで求人情報を見ていたときに感じました。

求人情報が全部文字で埋め尽くされているので、どうしても企業の雰囲気が伝わりにくいです。応募するときに、勇気を出す必要があります。

ほかの転職サイトでは、従業員が集まっている様子や社内の雰囲気を写真で出しているところが多いので、分かりやすいです。このような理由で、慎重に情報を集めてから転職したい人には、ハローワークをおすすめしません。

ハローワークでホワイト企業は見つかるのか?

ホワイト
  1. ハローワークでホワイト企業を見つけることも可能
  2. ハローワークでホワイト企業を見つけるには
  3. 転職先の口コミも見ておこう

ハローワークでホワイト企業を見つけることも可能

「求人情報の掲載にお金がかからないために、人材を使い捨てたいブラック企業が集まる」という話を聞くと、「それでは、ハローワークにホワイト企業なんてないのでは」と思ってしまうかもしれません。

しかし、そんなことはないのです。ハローワークにも、ホワイト企業の求人が掲載しているケースがありますよ。
 

ホワイト企業がハローワークに求人を掲載する理由として、以下の例があります。

  • ホワイト企業だからこそ、求人掲載に慣れておらずハローワークで探してみることにした場合
  • 急を要していないため、時間をかけて良い人材を探したい場合
  • 業務時間が長すぎないからこそ、求人のために人員を使うことができる場合
ハローワークは、比較的誰でも求人情報が載せやすい媒体であるとお伝えしましたが、求人掲載するまでの手順は結構手間取ります。

ハローワークで募集すると応募がたくさん来ますが、不採用だった人に対しても理由を丁寧に報告しなければいけないのです。

それに比べてネット上の転職サイトなどの場合は、企業が好みの人材だけに絞ったり、希望に合った人材を厳選してもらったりしますから採用担当者の業務はハローワークほど大変になりません。

普段の業務でいっぱいいっぱいの状態でなければ、求人のために人員を使えるので、採用業務が大変なハローワークへも掲載できるということです。

ハローワークでホワイト企業を見つけるには

【求人の内容を確認すること】

ホワイト企業が求人に掲載するタイミングは、多くの場合事業の拡大によって人材が必要になったときです。

新規事業を立ち上げたり、事業拡大をしたりするときというのは、たくさんの人材を募集しなくてはなりません。ネット上の転職サイトを使おうとすると、大幅にコストがかかるのです。ですから、ホワイト企業がハローワークに求人を出しているというケースはあります。

【賞与があるかどうか確認すること】

つぎに、賞与の有無を確認します。一般的には、およそ2ヵ月分ですが、4ヵ月分などの企業は売り上げがあがっており経営の土台がしっかりしている企業です。

お金があれば、業務のできるギリギリの人数で従業員を回していません。そのため、労働条件も良いところが多いです。

【求人票で休日のところを確認すること】

休日の確認も、求人に募集するさいにたいせつな条件です。年間休日は、およそ120日以上が一般的な企業と言われています。

業務が忙しいのなら、あまり休日をとれなくても仕方ないのでは。と考える方も多いことでしょう。しかし、忙しいのなら、その分人材を採用すれば良いのです。

年間休日の多い企業は、儲かっている企業であるとも言えます。年間休日が120日以上ではない場合は、「ホワイトな環境だ」とは言い難い企業でしょう。

転職先の口コミも見ておこう

企業の内側を一番知っているのは、何と言っても前に働いていた従業員でしょう。ある程度規模の大きい企業なら、口コミサイトに情報のあるケースが多いです。

企業の口コミを紹介しているサイトを確認して、分かる範囲で企業の雰囲気などを確認しておいてください。

自分に向いている転職サイトの見つけ方

分析
  1. 相談できることの違いについて
  2. 向いている人について
  3. 向いていない人について

相談できることの違いについて

【ハローワークの場合】

失業保険の手続きができます。転職の相談だけが、ハローワークでできることではありません。勘違いしている人もいるかもしれませんが、失業手当は失業したら何もしなくても入ってくるものではないのです。退職した企業から、手続きに必要な書類を受け取ってください。

また、失業保険を貰える条件は「再就職に向けて動いている人」になります。そのため、失業保険はハローワークで手続きするわけですね。

【転職サイトの場合】

転職サイトは、求人案件の紹介だけに限らず面接のさいに日程の調整も行います。転職サイトによって、面接に行ってアドバイスやフォローをしてくれるケースもあるのです。

年収交渉などは、自分1人ではやりにくいですよね。自分ではやりにくい交渉も、間に入ってしてくれますから居心地の悪さを感じる必要がありません。

向いている人について

【ハローワークの場合】

ハローワークの転職活動が向いているのは、退職後の人です。なぜなら、失業保険や職業訓練が受けられるからですね。

退職して、自由な時間があるのならその時間を大いに活用できます。

【転職サイトの場合】

転職サイトがおすすめなのは、仕事でキャリアアップをしたいと思っている人です。その理由は、転職サイトが企業と直接やり取りをおこなって求人案件を紹介してくれるからですよ。

仕事でのキャリアアップをしたい人にとって、ネット上に掲載していない案件を見つけることができれば魅力的ですよね。

向いていない人について

【ハローワークの場合】

まだ、現在の職場で仕事をしている人がハローワークを使うのはおすすめしません。なぜなら、ハローワークの開館時間が17時半までだからです。

業種にもよりますが、仕事をしながら平日にハローワークへ行くのは難しいですよ。ハローワークに足を運んでいることを、現在の職場の人に知られてしまった場合、転職しようとしていることが分かってしまうリスクもあります。気まずい状態で、転職までの残りの日数を過ごすのは避けたいものです。

【転職サイトの場合】

転職サイトの利用をおすすめしないのは、アピールできるスキルや経歴が無い人です。ハローワークと転職サイト、両者の違いは公共サービスであるかビジネスであるかということがあります。

ビジネスである転職サイトは、休職者の転職が決定したときにはじめて売り上げに繋がるのです。ですから、採用が難しそうなスキルや経歴がほとんどない人には、親身になってくれないケースもあります。

ハローワークを転職で利用するときの流れとは

流れ 方向
  1. 求職の申込みをする
  2. 転職の相談を窓口でおこなう
  3. 実際に求人を探す
  4. 紹介状を作成してもらう
  5. 履歴書・紹介状を郵送する

求職の申込みをする

地元のハローワークで登録の手続きをおこないます。求職申込書へ、希望の職種や休日・給与などの条件を書き込んでください。

求職申込書の記入が完了したら、「ハローワークカード」が発行されます。このカードは、求人の紹介を受けるときや転職の相談をするときに必要ですから、大事にしておきましょう。

ハローワークカードの発行が完了すると、ハローワークにて求職の申込みが開始できます。

転職の相談を窓口でおこなう

転職や就職に関する相談を、ハローワークの窓口でおこないます。

たとえば、以下の事柄が相談可能ですよ。
  • 職務経歴書や履歴書の書き方について
  • 希望の条件に合う求人を紹介してもらう
  • 面接のときに悩んでいること
面接に対して苦手意識がある人や、転職のキャリアアップで悩んでいることなど、仕事に関することで抱えている悩みを相談してください。

実際に求人を探す

求める職種や条件が決まったら、求人探しに入ります。ハローワークにはパソコンがたくさんあって、そこから求人票が見られるのです。興味深い求人情報があれば、コピーを取って窓口に持っていくことで詳しい説明が聞けます。

求人票を取ったら、必ず窓口で相談しなければならないわけではありません。求人票を何枚か持ってきて、よく考えるようにしてください。

紹介状を作成してもらう

気になる求人情報を見つけたら、ハローワークの職員にその旨を伝えましょう。

応募条件を満たしていた場合、紹介状を出してもらえますよ。応募条件を完全に満たしていなかったとしても、仕事をしたい意欲があるのなら相談してみても良いでしょう。

紹介状は、ハローワークを通して求人を紹介してもらったときに必要になるため、たいせつな書類です。

応募する転職者だけではなく、企業にとっても必要な情報が書かれているものですから、発行してもらってください。

履歴書・紹介状を郵送する

完成した履歴書・紹介状や職務経歴書などの必要書類をまとめて郵送しましょう。念のために、作成した書類はコピーを忘れないようにしてください。

郵送で送るときに、ふさわしい封筒は以下の通りです。
  • A4の大きさの書類が入るもの
  • 茶封筒のもの(白い封筒はできるだけ使わない)
  • クリアファイルに書類を入れる(作成した書類が濡れないように)
応募したら、企業から合否の連絡が届きます。不採用だったときは、「実際に求人を探す」へ戻ってふたたび求人情報を探す流れに戻ってください。

ハローワークにもホワイト企業はある

無料で求人の掲載ができるからこそ、ブラック企業が多くなりがちなハローワーク。しかし、求人票をしっかりと探せばホワイト企業があるのも、また事実です。

また、ハローワークを利用するメリット・デメリットもありますので、今の自分にハローワークで求人を探すことが合っているのか確認してください。

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