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  • 2020.09.03 (最終更新日:2022.03.26)

旅行会社のホワイト企業へ就職したい人へ。旅行業界を詳しく解説

目次

ホワイト500に認定されたJTBグループを紹介

旅行 就職 旅行業界の企業の中でも、JTBグループは「ホワイト500」に認定されています。ここでは、JTBグループの概要や口コミを紹介します。
  • JTBグループについて
  • 株式会社JTBで働いた人の口コミを紹介

JTBグループについて

JTBグループは、旅行業界の中でもトップに位置する企業です。国内旅行に限らず海外旅行にも取り組んでおり、旅行をしようかと考えたら最初にJTBのサイトを見る方も多いのではないでしょうか。

JTBグループは、国内での利用が多くなっています。高齢化に伴い、飛行機を何時間も乗る必要がある海外よりも、身体への負担が軽くなる国内旅行の方が増加しているわけです。

実は、旅行以外にも出版業などを行っています。これは、あまり知らない方も多いのではないでしょうか。旅行のときに役立つ情報誌を発行し、旅行業界を支える取り組みをしています。様々な方向から顧客を集め、他事業も活性化できれば業績の安定が期待できるのです。

JTBグループの強みは、知名度があるので団体旅行のニーズに応えやすいところでしょう。団体旅行では、参加者皆が安全に旅行を楽しめることが大切です。

人数が多くなると、いろいろな考え方の人がいますから、参加者皆が安心できる旅行を計画するとなれば、やはり「大手企業が安心だ」ということになります。

JTBグループは、健康経営優良法人に認定されています。

生活習慣病を予防するために、保健師との個別面談をおこなったり、コミュニケーション活性化に取り組んだりしているのです。

そのほかには、業務の効率を上げるためにツールを導入したり、業務の手順を見直したりしています。
仕事がパターン化すると、モチベーションの低下に繋がることがあるのでたいせつなことですね。

株式会社JTBで働いた人の口コミを紹介

実は、ホワイト企業はかならずしも全員がホワイトだと感じる環境ではありません。なぜなら、「ホワイト企業」の定義は人それぞれだからです。JTBグループに関しても、良い感じる方も悪いと感じる方もありますので口コミなども参考にしてください。

以下、株式会社JTBの良い口コミ・悪い口コミを一部掲載しています。

【株式会社JTBの良い口コミ】

勤務時間・休日休暇:休暇はほぼ100%とれていた。
部署によっては差があるかもしれないが、旅行を扱っているので休みもピーク期でなければとりやすく、8日間ぐらいの休みは年に一回はとれていた。周りや上司の理解もある。

給与水準:完全に年功序列はなくなり、頑張った社員がそれに応じ評価され報酬をもらえるようになったことは良い点であり、年齢に関係なく若手も遣り甲斐を感じていると思う。

サービス業をするうえで、今後の転職活動に生かせる自信がついた。またその職務の中で部下の育成やマネジメントを任されていたので、よいステップアップになった。

引用:en Lighthouseより

【株式会社JTBの悪い口コミ】

勤務時間・休日休暇:所属する部署によって労働時間の差がかなりある。それによって社員の負担も違うが、賃金の差があまりない。残業時間は働き方改革の関係でチェックが厳しくなってきたが、根本は変わらない。

引用:en Lighthouseより

旅行業界の仕事内容とは?

就職 転職 仕事 旅行業界には、さまざまな職種が存在します。3種の職種を紹介するので、大まかな仕事内容を掴んでください。
  1. ツアーコンダクター
  2. ツアープランニング
  3. カウンターセールス

ツアーコンダクター

いわゆる添乗員と呼ばれる職種で、団体旅行をする旅行客の案内をします。所属が旅行会社のケースと、ツアーコンダクター専門の企業に所属するフリーランスのケースがあります。

ツアーコンダクターの業務内容は以下の通りです。
  • 担当するツアーについて、関連部署と打ち合わせ
  • ツアー先の情報収集や準備
  • 顧客が安心して旅行できるようにサポートをする(入出国手続きのサポート、現地スタッフとの連携、観光場所の案内や集合場所の説明など)
  • ツアーが終わったら、企業へ内容を報告する
この通り、担当する業務内容は多岐に渡ります。ツアーコンダクターは、サポート業務が多岐にわたるので、準備などその日担当するツアーにより状況が様々異なるので、勤務時間が明確に決めれるものではありません。

その日にどんなツアーが入っているのかによりますから、早朝から仕事をする日もあれば、遅くても大丈夫な日もあります。ツアーによっては、1日ほとんど仕事で詰まっていることもあるのです。

ツアーコンダクターは、顧客と実際に関われるやりがいを感じられる一方で、生活面では体力勝負の職種でもあります。このような部分も考えて、自分が向いているかどうか考えてみてください。

ツアープランニング

名前の通り、旅行の企画をおこなう職種です。お客様の希望にそった旅行を企画したり、ツアー商品の企画をしたりします。

ツアープランニングの仕事内容は以下の通りです。
  • ツアーで行く観光地を決める
  • ツアーの詳細を決定して宿泊する施設や交通機関を手配する。
旅行会社の規模が小さい場合、添乗や営業まで担当して1人で様々な業務をこなしている企業も多く存在します。現地でどんなトラブルに巻き込まれるか想定したり、顧客の要求にこたえたりすることもツアープランナーの役割のうちの1つです。

ツアープランナーは、旅行会社に就職したあとツアーコンダクターとなり経験を積んでいるケースも少なくありません。店舗で働くと、繁盛期が大型連休であり、世間が休みを取っているときに休日が取れないことが多いです。

ツアーを公開する直前などに、価格の変動が起これば業務量が増加するケースもあります。しかし、企画を考えて具体的に内容を構築したツアーが実践されたときは、充実感を得ることでしょう。

カウンターセールス

旅行業界の中で営業の立ち位置にあたるのが、カウンターセールスです。

一般的にイメージする営業は、顧客を訪問しておこなうものだと思いますが、カウンターセールスは店舗の中でカウンター越しに営業をおこないます。

カウンター越しに対面する以外にも、問い合わせに関する電話の対応もあり、これは「非対面営業」と呼ぶのです。

カウンターセールスは、様々な媒体を見て旅行に興味を持った顧客に対してサービスや旅行商品の内容を説明し、販売を促進します。様々な媒体とは、たとえばCMからパンフレット、企業のWebサイトなどです。

自社の商品についての知識が必要なのはもちろんのこと、旅行に関する情報から世界情勢まで幅広く知識を持つ必要があります。

旅行会社で働くメリットを紹介!意外なメリットとは

旅行 旅行会社 仕事内容だけなんとなく理解しても、何を感じられるかまでは分かりません。ここでは、旅行会社で働くメリットを紹介します。
  • 個人旅行で行かない土地へ行ける
  • 観光情報に詳しくなる
  • 顧客から感謝が伝わる
  • 旅行が格安になる
  • 現地の活性化を実感できる

個人旅行で行かない土地へ行ける

入社したら、研修旅行をおこなう旅行会社は多いです。たとえ、本来旅行が好きな人であっても、個人旅行ではほとんど行けない土地もたくさんあると思います。

個人旅行だけでは行く機会がなかったであろう土地へ、研修旅行で行けるのは嬉しいですよね。

研修ですから、旅行にかかる費用を心配する必要もありません。これは、旅行会社で働いているからこそ経験できる醍醐味だと言えます。

観光情報に詳しくなる

ツアーのプランを組み立てたり、現地の情報を集めたりしていれば、観光のリアルタイムな情報を見聞きできます。

旅行業界以外の職種で働いている人と比較すれば、圧倒的に観光情報に詳しくなれるのです。

旅行に関する仕事をしますから、観光地の交通事情や情勢などの情報に対して常にアンテナを張って収集しています。そのため、旅行に行く機会のある知り合いから信用される存在になることでしょう。

顧客から感謝が伝わる

旅行会社の仕事では、自分が好きな旅行のプランや魅力を伝えられます。職種によっては、顧客からの感謝が伝わるものもあるのです。

ツアーコンダクターの仕事では、責任を持って参加者を安全に導く必要があります。しかし、自分が対応した仕事で参加者が笑ってくれれば、やりがいと充実感を感じられることでしょう。

旅行が終わったときに直接お礼を言ってくれる参加者もいます。仕事ですから、ときには対応で失敗してしまったかも、困らせてしまったかも、と悩むこともありますよね。しかし、感謝の気持ちを伝えられればひとまずは安心できるものです。

旅行が格安になる

旅行会社により異なりますが、従業員に向けて割引サービスのある会社が存在します。

割引を利用して、多くの個人旅行を格安で行くことも夢ではありません。また、仕事をするうえで料金の相場が把握できることも大きいです。

個人で旅行を検討するときにお得な料金なのか、高い料金なのか考えられるようになるので、普段の生活にも役に立つ知識が学べます。

現地の活性化を実感できる

これは、実際に旅行会社で働いてみないと実感できない感覚だと思います。

観光客に、ツアーで現地へ行ってもらえば現地の観光スポットが活性化するのです。発展途上国と言われる地域で、観光業界に関わっている人たちの暮らしはあまり豊かとはいえません。

高級ホテルがたくさん並んでいる中で、現地の観光ガイドがほとんど給料を稼げていないケースも多いです。物価も上昇してきますから、生活がどんどん苦しくなってしまいます。

そのような現地のガイドたちも、空港で待っていてくれて、さまざまな観光スポットを案内してくれるのです。

観光客に現地へ行ってもらえば、現地が活性化して発展に繋がります。そのことは、旅行会社の仕事を続けていくなかでやりがいになることでしょう。

旅行会社で仕事をするデメリットや辛いこととは

就職 旅行会社 旅行 自分が就職することになる業界については、メリットだけではなくデメリットも知っておきたいものです。
  • デメリット・労働条件が良くない企業がある
  • デメリット・地味な作業もたくさんある
  • 辛いこと・多様な人との関わりがある
  • 辛いこと・クレームに疲弊する

デメリット・労働条件が良くない企業がある

旅行業界は人気があるので、多少労働条件が悪くても就職を希望する人がいます。しかし、離職率も高く就業期間が短ければ給料はそれほどアップしません。

長期間働いていれば、給料が上がる企業もあります。労働条件が悪いからと転職を繰り返していれば、低い給料のままとなるケースが多いでしょう。

労働環境が良くない面は、給料に限った話だけではありません。

企業により、労働時間が長引くことが多く、8時間勤務に加えて残業が毎日あることも。また、定時出社よりも早い時間から業務を開始するときも多く、勤務後の残業と合わせてみなし残業とされることがあります。

労働環境が良くない企業があり、ストレスを溜めて立ち直れなくなってしまった元従業員がいるのも現状です。

デメリット・地味な作業もたくさんある

旅行業界の仕事は、やりがいが多い一方で地味な作業が多いです。

システムの整備されている大きな企業以外では、担当が参加者の名簿や、宿泊先・飛行機の情報などを自分で記録していきます。もちろん、記録した情報にミスは許されないのです。

予約の手配をしたり、案内メールを送信したりする地道な事務作業が多くあります。

華やかなイメージの旅行会社に就職し、好きな旅行といつでも関われると思ったら予想外に地味な事務作業ばかりで、仕事が続かない人も多いのです。

辛いこと・多様な人との関わりがある

ツアーコンダクターは、多様な人と関わります。それは、性格のことだけに限った意味ではなく、身体的なことにも言える話です。

言葉を聞き取るのが苦手な人や、脚があまり強くない人が参加することもあるでしょう。頑固な性格の人が一緒に乗り合わせて、このような人が特別にサポートされていることを良く思わない場合があるかもしれません。

ツアーの参加者が、どのような性質なのかを素早く見抜いて、それに合ったサポートをする必要があります。

また、慣れない土地に行って体調を悪化させる参加者もいますよ。たとえ夜中でも、症状が悪ければ起き出して現地の病院へ一緒に行くこともあるのです。

参加者が道に迷って、いつまで待っても集合しないときもあるでしょう。

そのときは、ほかの参加者に気を配りながら、道に迷った参加者を探すのでたいへんハードになります。

ツアーでは、予想外のトラブルが発生することがありますが、冷静に判断できる力が求められるのです。

辛いこと・クレームに疲弊する

このように、ツアーコンダクターとして働くなら、まる1日仕事をする日もあると覚えておいてください。ツアーの参加後に感謝を伝えてくれるような、親切な人ばかりなら良いですがそうともいきません。

中には、ツアーコンダクターがストレスを感じるような参加者もいます。このような人と、長い時間一緒にいると重圧に耐えかねて辞めようかと悩む人もいるのです。やりがいと悩みは紙一重ですから、やりがいがある分悩みも発生して、困難に遭遇するわけです。

旅行業界に就職するために準備しておこう

就職 ポイント アドバイス 旅行業界に就職するためには、どのような準備をしておけば良いのでしょうか。
  1. 旅行業界に有利な資格を取得しておく
  2. 就職前におすすめのアルバイトを紹介

旅行業界に有利な資格を取得しておく

この資格がなければ就職できない、というわけではありませんが、取っておくことで有利に運ぶ資格があります。ここでは、資格の内容を紹介しましょう。

1.旅程管理主任者資格
1つの旅行について、1人は持っていないといけない資格なので、取得しているとアピールできます。比較的、合格率の高い資格ではありますが、研修の終了、テストの合格、旅程管理業務の実務経験が必要です。

2.旅行地理検定試験
名前の通り、観光情報や地理の知識を評価する試験です。国内地理と海外地理、2種類の試験内容があります。合格率はおおよそ70%程度、受験料は階級ごとに異なります。

3.旅行業務取扱管理者
この業界で唯一の国家資格であるのが、旅行業務取扱管理者です。この資格も、旅行会社などで1つの事業所に対して1人が持っている必要があるものですから、取得しているとアピールできます。

旅行業務取扱管理者の資格を持っているだけで、評価が高くなる企業は少なくありません。
国内と海外で分類されている資格で、海外も取り扱うのなら「総合旅行業務取扱管理者」の取得が必要ですよ。

就職前におすすめのアルバイトを紹介

いろいろな情報を集めて、旅行会社に就職したい、という気持ちが強いのであれば就職前にアルバイトを経験するのもおすすめです。旅行会社の仕事で役に立つ経験があれば、入社後にアルバイト時代の経験を活用することができます。

具体的には、以下のアルバイトがおすすめです。
  • ツアーコンダクター
  • ホテルスタッフ
旅行業界の職種でも紹介した、ツアーコンダクターのアルバイトというものがあります。ツアーコンダクターの経験を積むことにより、コミュニケーションスキルが身についたり業務の流れを理解できたりするのです。

派遣での求人が多い特徴がありますが、アルバイトでの募集をおこなっているところもありますよ。

時には、ツアーコンダクターでも船で移動する旅行や旅行会社の事務をして欲しい求人があるなど、募集している企業独自の求人情報もあります。体力が必要で厳しい仕事ですが、その反面、やりがいを見つけることもできるでしょう。

ホテルスタッフのアルバイトでは、おもてなしの心や利用者の接客を学べるので旅行業界へ就職したいのなら経験することをおすすめします。また、利用者のバッグや荷物で重いものを運ぶ機会もありますよ。

外国からの観光客が多い地域にあるホテルでは、高い語学力が必要です。とはいうものの、喫煙が可能かどうか、お手洗いはどこかなどほとんど同じことを聞かれるケースも多いので経験するうちに慣れていくことと思います。

フロントの受付は、ホテルのイメージを左右する大切な役割です。大変な仕事ですが、質の高い接客スキルを身につけられるので旅行業界を希望している人にとっては良い経験になります。
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