モノづくりを仕事にしている企業こそ健康経営を
日本でモノづくりをしている企業の多くは中小規模の工場です。いわゆる町工場と言われているところですが、そういったところこそこれからの日本において、なくてはならない職業。彼らが工場で働かなければ、日本の多くの製品は作ることができなくなり経済が立ち行かなくなってしまいます。
健康第一!安全第一!だからこそ求められる健康経営
日本の町工場では、日々様々な物が作られています。新型コロナウイルスがはやり始めたころは、受注件数が軒並みに落ち込み、倒産危機を囁かれた工場も数多くありました。今はウィズコロナの時代に入り、同じく先行きが見えていない工場もたくさんありますが、新型コロナ感染対策用グッズを作り始め、自社業績を伸ばしているところも出てきています。
町工場のいい所は、中小規模だからこそ、社長によっては方向転換が素早くできるため、時代にあわせたモノづくりをしていくところです。
ただ、どんな時代になっても、モノづくりの現場では「安全第一」と掲げていますが、本当にその対策は万全でしょうか?
安全を確保するためには設備が必要

工場に行くとどこの工場でも「安全第一」というステッカーやポスター、垂れ幕などが置かれています。それほど、工場は危険と隣り合わせの場所だということです。実際に、昭和時代には様々な事故が起こり、大怪我をしたり、中には命まで失ったりしたケースもあります。
工場だからこそ、いいものが生み出されているのですが、様々な機械が置かれているので、取り扱いには注意が必要です。そして安全を確保するには設備が必要ですし、一台の機械に対してどれぐらいの場所をあけられるのかということも重要です。
ただ、設備をそろえたとしても、それを使っている人間側に問題があっては、安全を確保できないのも事実です。
安全を確保するためには従業員の心身の健康状態が要

時代に合わせた日本のモノづくりができる工場は、なくしてはいけない場所です。そして、設備をどんなに整えても安心できないのも事実。機械を使っている従業員がもし寝不足の状態で仕事をしていたらどうでしょう?大きなストレスを抱えたまま仕事をしていたらどうでしょうか?
健康管理は各々でするものだという認識が、日本では根付いていましたが、その考えは古いものになってきています。従業員のパフォーマンスをよくするのも、企業の務めだからです。
健康に全く興味のない人はほとんどいません。ですが、健康になるために行う工程が面倒だったり、何からしたらいいのかがわからなかったりする人がいるため、結果として放置状態になっています。経営者側が、どうしたら従業員の健康を守れるのか増進できるのかを考えて、企業全体に浸透させることができれば、面倒だと思っていた従業員たちの意識も変わり、自分自身でも健康のために出来ることをしようという考えを持つようになるでしょう。
そうなってくると、体調が不十分な時は、危ない機械には触らないようになりますし、危ない機械を作る時は万全の体調でいようとも思うようになり、安全第一がようやく守られるようになるのです。
健康経営で生産性もあげていく

従業員の健康づくりを考える健康経営では、どうしたら従業員の健康を守り、増進させられるかのガイドラインが引かれています。これまで、健康に配慮した職場づくりを考えていなかったとしても、健康経営優良法人になるためには、いくつものチェック項目があり、それらを解決していなければなりません。
ですが見方を変え、チェック項目に書かれていることから対応していけば、従業員の健康づくりができる職場にしていくことができるということです。
従業員の健康を考えた職場づくりをしていくと、一人一人のパフォーマンスが向上していくということは既に知られています。中小規模の町工場ではもともと少ない人数で仕事をしていますが、少ない人数でもさらに売り上げを伸ばすことができるということです。
中小規模の町工場だからこそ健康経営でさらなる飛躍を

中小規模の町工場では、従業員の年齢層が高く、若い世代が中々入ってくれないという現実もあります。ですが、今の時代でもモノづくりをしたいと思っている人たちはいます。ですが、町工場には悪いイメージ…例えば危険な場所なのではないかと思っているため、就職先として選びづらいのです。
ですが、健康経営を行っている町工場だとわかればどうでしょうか?
従業員の健康に配慮した職場環境づくりをしている町工場であれば、危険な状態にはならずに、さらに自分も健康な状態を維持しながらモノづくりができるということがわかります。
中々新しい人材を採用できないと悩んでいるのであれば、それこそ「健康経営」を前向きに考えてみて下さい。新卒世代は特に、自分の健康に興味がある人たちが多い世代でもありますので、健康経営を行っている町工場はとても魅力的に映るはずですよ。