• 健康経営
  • 2021.07.20 (最終更新日:2022.03.26)

男性が多い職場で働くメリット・デメリット。女性が1人の場合も解説。

目次

男性の多い職場で働くメリット

会社 男女

大事にしてもらえる場合が多い

数少ない女性ということで、男性の多い職場では大事にしてもらえる場合が多くあります。女性の進出を増進している現在では会社も積極的に女性を採用しており、奪い合いになっている状況です。多くの会社で女性向けのパンフレットを作ったり講義を開いたりと、女性の従業員を採用することに力を入れています。大きな広告を出しても入社する女性は5割にもなりませんから、とても大切にされるわけです。女性との関わりに慣れていない従業員が、丁寧に対応してくれます。ほとんど男性ばかりの職場では、女性は大切にしてもらえる可能性が高いです。

良くも悪くも目立つ

男性が多い中に女性がいるので、よくも悪くも目立ちます。なんとなく働いているだけでも、上司から頑張っていると褒めてもらえることがあるのです。目立つことは、仕事の頑張りが評価されやすい環境でもあります。決して女性だから優遇されるのではなく、仕事で結果を出したときに、見てもらいやすいです。これは反対に、無気力な状態で仕事をしていたらすぐに分かってしまうということ。女性が少ない環境では、よくも悪くも目を引くわけですね。

女性社員もさっぱりしている人が多い

女性社員も接しやすくさっぱりとした性格の人が多いため、女性特有の人間関係に悩みにくい特徴があります。あまり気が進まないお誘いがあった場合でも、断りにくい空気になりません。ほどよい距離感を保ってくれるので、踏み込まれたくない領域に侵入されることも少ないです。職種によっては、「周囲がほとんど男性で女性はごくわずか」との状況に慣れた女性も多くいます。

女性が多い職場で、持ち物やお土産の値段を細かく調べられて、嫌な思いをした人もいるのではないでしょうか。または、周囲の持ち物に合わせるために見栄を張ったことのある人もいることでしょう。しかし人の持ち物や旅行の行き先などに興味を示さない女性も多いので、行動しやすいです。男性の多い職場にいる女性は、気さくな人が多いので人間関係で思い悩むことも少なくなります。

女性が親身になってくれる

男性が多い職場では、女性は珍しいです。そのため女性の上司がいたとき、親身に相談に乗ってくれる場合があります。親身になってくれる女性自身も、男性が多い職場でもどかしさを感じたことがあれば、悩む気持ちを理解してくれるのです。そして、数少ない女性同士として、仲間意識が芽生えます。女性が少ない職場で、悩みを相談できる女性がいると心強いです。

女性社員という強みを使える

職種によっては、女性であることを強みにすることができます。たとえば男性の営業職なら、周囲の男性と競い合わなければなりません。ほとんどの営業職は男性なので、女性というだけで目をかけてくれる人も多いわけです。仕事の相談がしやすいことや、良い仕事を紹介してくれることなど、得をすることも多いと言えます。男性にはできない繊細さや気遣いを披露することで、女性らしさを武器にすることが可能です。
 

男性の多い職場で働くデメリット

職場 男女

少なからず男尊女卑がある

男性の多い職場で働くデメリットの1つに、少なからず男尊女卑があることが挙げられます。女性だからとお茶出しや資料整理などをさせたり、昇給が見込めなかったりする会社があるわけです。仕事で成果を出したのに陰口を言われることや、女性の意見に耳を貸さないこともあります。女性の残業が多いのに、男性の仕事量が少ない現状に不満を持つこともあるのです。昔からの考え方が根強く、女性の体調不良に理解がない会社もあります。男性の多い職場で働く場合、多少の男尊女卑があることを念頭に置いてください。

女性特有の症状を理解してもらえない

男性が多い職場だと、生理痛のように女性特有の症状を理解してもらえない例があります。普段の関係は良好でも、生理痛を理解しない男性の上司の言葉に苛立ちを覚えることがあるのです。生理による体調不良が重いため周囲に理解者が必要な方は、男性が多い職場で辛い思いをするかもしれません。体力を使う仕事は主に男性がするので、女性への気配りがない状況と自分の立場で板挟みに感じる人もいます。共感してくれる人がほとんどいない中、女性特有の症状を抱えるのは仕事とは異なる辛さがあるのです。女性特有の症状が重い方は、男性が多い職場で苦労をするでしょう。

必ず女性扱いしてもらえるわけではない

数少ない女性だからと言って、男性が多い職場ならどこでも大事に扱ってもらえるわけではないことを、覚えておいてください。結果を出せないと肩身が狭くなったり、男性と同じくノルマを課したりする会社もあります。重いものを運ぶこと以外では、基本的に「女性だからノルマが免除される」ことはありません。

女性扱いされない例は、仕事以外にもあります。女性の人間関係であるような陰湿な無視はないものの、話し相手がおらずに孤立していると悩む人も。女性と話したい内容であっても、周囲に男性しかいないのでもどかしさを感じるわけです。精神的な辛さではなくても、なんとなく歯がゆい気持ちを持ちながら働き続けることになります。また、入社当時は男性社員から大切にしてもらえたとしても、若い従業員が入ってきたら態度が変わることもあるのです。男性が多い職場でも、いつまでも特別に肩入れしてもらえるわけではありません。

衛生観念の違いが気になる

男性が多い職場では、衛生観念の違いが気になる可能性があります。もちろん几帳面な男性も多いですが、中には休憩所にゴミを残しても平気な人がいるのです。ゴミを捨てるように優しく伝えてもなおらなければ、自分が掃除をすることになります。生ゴミが入っているゴミ箱をなかなか綺麗にしない、シンクにカップラーメンの残りを捨てるなど、衛生面が気になる人には辛い環境です。衛生的な価値観に差があるときは、仕事以外のことで悩むかもしれません。

男性が多い職場での注意点とは

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期待させるような態度を取らない

特定の男性に期待させるような態度をしないことが、男性が多い職場での注意点です。期待させるような態度を取ることにより、男性との仲がこじれてしまいます。職場で恋人同士になること自体が悪いわけではありませんが、それによって職場全体の雰囲気が悪化することは防ぎたいものです。また、特定の男性と気まずくなったとして、同じ職場で働かなければならないことも考えてください。特定の男性に思わせぶりな態度を取らず、全員に平等に接することが、男性が多い職場で上手に立ち回るコツだと言えます。

身だしなみに気をつける

男性が多い環境にいると、女性としてのビジネスマナーが曖昧になることが多いです。露出が多い服装でいると、少しのセクハラは許してくれそう、と勘違いする男性がいます。セクハラを防ぐためにも、意識して身だしなみを整えることが大切です。身だしなみに関して、男性は女性が考えている以上に見た目を気にしています。

不自然に濃い過剰な化粧は、男性からの印象が良くないと言われているのです。よかれと思って香水をつけても、良い印象を与えられないこともあります。男性が多い職場でも、女性としての身だしなみを忘れないようにしてください。

受け流せるようになる

多くの男性社員の中から苦手な人が出てきても、受け流せるようになりましょう。過剰なほど仕事に口を出してくる人や、揚げ足取りをする人がいるかもしれません。でも毎回悩んだり怒ったりせずに、受け流せるようになってください。男女では筋力や体力だけに限らず、脳の仕組みも異なります。女性が面と向かって男性と勝負しようと思っても、残念ながら勝ことは難しいのです。苛立っても上手に受け流せるように、冷静さを身につけてください。

職場で女性が1人だけの場合について

女性 悩み 仕事 中には男性が多いだけではなく、「職場で女性が1人だけ」という環境で働く人もいることでしょう。やはり職種によっては、女性の採用が積極的ではないこともあります。いろいろな理由があるものの、偶然女性が1人になる例もあるわけです。ここでは、職場で女性が1人だけの場合の働き方を解説します。

積極的に仕事を取りに行くこと

女性が1人なら、積極的に仕事を取りに行ってください。このような環境で、補助のような仕事しか回されないことはたくさんあります。入社したときは総合職だったのに、気づいたら部署のアシスタント的な立場になっていることも、少なくありません。ところが男性側からすると、女性が辞めてしまわないようにと、良かれと思ってそうしているわけです。

また、セクハラや男尊女卑が残る会社もありますが、逆に過剰に気にする会社もあります。女性が1人の状況では、ほとんどの男性が扱いに不慣れですから、恐る恐る接していることもあるのです。「仕事をきちんと教えて、できるようになってもらう」との意識ではなく、遠目に見守るようにしている人もたくさんいます。ですから主体的に仕事を取りに行かなければ、仕事を任される機会がないわけですね。

上司や周囲に対して希望を伝えること

上司や周囲に希望を伝えることが、女性が1人の職場で上手く過ごすコツだと言えるでしょう。職場でただ1人の女性が、何に悩んでいるのか分からず困っている上司もいます。近年は少しのことでセクハラやパワハラだと勘違いされかねないので、聞くに聞けません。そのためどんなことを教えて欲しくて、どんな仕事がやりたいのか、何ができるのかなど、言葉にして伝えることが大切です。

希望を周囲に共有しておくことは、仕事に対する熱意を伝えることにもなります。たとえば、営業の仕事がしたいのに補助に回されていたとします。こんなときでも、誰かと話す機会があれば「自分は営業の仕事がしたい」と伝えておくわけです。そのときは、上司からすると扱いづらい新入社員かもしれませんが、伝えることで希望の仕事ができるようになることもありますよ。女性が1人なら、なおさら「希望を伝える」ことは大切なのです。

先駆者になることを怖がらないこと

難しいかもしれませんが、男性ばかりの職場で先駆者になることを、過剰に怖がらないようにしてください。なるべく誰かが作ったレールの上を、安全第一で通りたい気持ちも分かります。「会社で最初の○○」になることを、望んでいないわけですね。肩身が狭くなるリスクもありますから、これがいけないことだというわけではありません。

女性がたった1人の職場でキャリアを積もうと思ったら、自分でレールを敷かなければなりませんし、初めての経験がたくさんあります。しかし初めてには、悪いことばかりではありません。開拓者精神を持って決まりがないなら自ら提案し、さまざまなことにチャレンジすれば、成長の機会にもなるでしょう。いわゆる「パイオニア」になることに怖気づかないで、チャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか。

女性と働きたくない人に向いている職種

現場 女性 男性が多い職場について知りたい方の中には、女性特有の人間関係に悩まされて、「働きやすい環境の職場が良い」と考えている人もいることでしょう。ここでは、女性と働きたくない人に向いている職場を紹介します。

製造業

男性も女性も適度にいるのが、製造業です。シフト制を取り入れている工場もあるため、柔軟にシフトを組みやすいメリットがあります。業務の時間がきちんと管理されていることも多いので、残業が少なく家庭と両立しやすいです。人間関係が広いわけではありませんが、コミュニケーションが薄い傾向にあり、隣の人と会話がないこともあります。

工場であれば入社前に見学できるところもたくさんありますから、職場の環境を見極めることに役立つでしょう。製造業の仕事は作業員だけではありませんので、幅広い職種から自分に合うものを選んでみてはいかがでしょうか。製造業は男性も女性もいるので、「周囲が女性ばかり」「男性ばかり」ということになりにくいです。

システムエンジニア

どこの職場も男性の方が多いのが、システムエンジニアです。中には、同じ課の中に女性が
2人~3人しかいない職場もあります。女性が少ない分その3人には仲間意識がありますので、陰湿な人間関係ではありません。システムエンジニアの職業文化として、コミュニケーションが少ない特徴があります。活発に会話をするより、必要事項だけ共有する職種です。基本的にシステムエンジニアは、男性が多い傾向になります。

タクシー運転手

男女の性差が関係のない仕事といえば、タクシー運転手です。タクシーに乗ると年配の男性ばかりなので、女性は少ないように感じるかもしれませんが、少しずつ増えています。利用者からは、「子どもの送り迎えに女性の方が安心」「相手が女性だから会話しやすい」との声があるのです。女性を歓迎しているタクシー運転手の求人もありますよ。最近ではフレックスタイム制を取り入れる会社もあるので、家庭との両立がしやすいです。仕事の成果にもよりますが、高い収入を得たい女性に向いていると言えます。

運送業

男性が多い傾向にあるのが、運送業です。トラックドライバーの女性も見かけますが、全体ではやはり男性が多くなります。会話が必要な場面はあるものの、運転中は1人なので、コミュニケーションが苦手な人に向いている仕事だと考えられていますよ。事務職の雑用のように、女性だからこの仕事、男性だからこの仕事という考え方もほとんどありません。それは男性と同じ積み荷を任されることでもありますが、積み上げるのが困難であれば大きいトラックを貸してもらえる例もあります。仕事内容で性差による差別を感じたくない人に、運送業は向いていると言えるでしょう。

転職時に役立つ取り組み

いろいろ考えても、やっぱり男性の多い職場が合わずに転職を検討することもあると思います。当コラムでは健康経営について情報発信をしていますが、「健康経営優良法人」は転職時に1つの目安になるのです。本制度は優良な健康経営を行う会社を顕彰する制度ですから、本制度に認定されていることで、ある程度働く環境は整えられていると予測できます。以下のコラムも合わせてご覧ください。

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まとめ

男性が多い職場について解説しました。良い面もあれば悪い面もありますし、会社によりけりです。必ずしも悪いことばかりではありませんから、社内の雰囲気を見極めながら動けば、働きやすい環境になる可能性もありますよ。少なからず、味方になってくれる人もいるでしょう。
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