• ヘルスケア
  • 2022.08.27

ハイブリッドワークとは?メリット・デメリットや重要なポイントについて解説

パソコンを操作する女性
目次

昨今はテレワークが浸透しつつあります。しかし、テレワークのみで業務を行うとオフィスワークに比べて進捗の確認が遅れるなど不便に感じる場面もあるでしょう。

最近はテレワークとオフィスワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」を導入する企業も増えているようです。

ここではハイブリッドワークのメリット・デメリットや、業績を向上させるためのポイントについてご紹介します。

ハイブリッドワークとは?

パソコンを持つ女性

ハイブリッドワークとは、「テレワーク」と企業に出社する「オフィスワーク」を組み合わせた働き方のことです。

コロナの影響でテレワーク化が急速に進んだ結果、柔軟な働き方ができるようになり、ワークライフバランスが整ったと感じる方も多いでしょう。しかし、すべての業務をオンラインでこなすとコミュニケーションが満足にできないといった課題も浮き彫りになりました。

そのため、テレワークとオフィスワークを組み合わせることで、両方の働き方のメリットを利用できます。企業によっては、全員出社する日を週に1~2回程度設け、より効率的に業務を進めているようです。

ハイブリッドワークのメリット

テレワークする女性

テレワークや出社のみの働き方に比べて、ハイブリッドワークではどのようなメリットがあるのでしょうか。 ここではハイブリッドワークのメリットについてご紹介します。

柔軟な働き方により業務の幅が広がる

テレワークとオフィスワークを組み合わせることで、出社以外の日は自宅やカフェなど好きな場所で働けることが多いでしょう。働く場所が自由になれば移動時間を考える必要はありません。

そのため、一日あたりの会議や商談などができる件数が増え、業務の幅が広がるでしょう。対応できる商談の数が増えれば、案件を獲得するチャンスも広がります。必然的に売上の向上に繋がるでしょう。

生産性が向上する

業務を進めるうえで、テレワークとオフィスワークどちらも必要な場面がでてきます。例えば、細かいことを取り決める打ち合わせは、実際に顔を合わせた方が伝達ミスが少なくなるため、出社日を設けて行うべきでしょう。反対に、事務作業などの個人で進める業務や、クライアントとの打ち合わせが立て込んでいる場合はテレワークが適しています。

誰かと連絡を取り合う必要が無いときは出社に伴う通勤時間を削減できるため、テレワークがおすすめです。クライアントとの打ち合わせもテレワークで自宅などのリラックスした環境の方が精神的にもやりやすく、移動時間もないため効率的でしょう。 業務内容によって働き方を調整できるのもハイブリッドワークの魅力です。

オフィススペースを有効活用できる

ハイブリッドワークの場合、在宅勤務の社員と出社勤務の社員に別れるため、社員全員が入れる広いオフィスは必要なくなります。出社日に数名程度が集まって会議ができるスペースがあればいいでしょう。

そのため、あまったスペースは休憩ラウンジや集中スペースにするなど、オフィスをより心地よい環境に有効活用できます。 オフィス環境がよければ、出社日のモチベーションアップに繋がり、生産性の向上も期待できます。

ワークライフバランスを整えやすい

ハイブリッドワークであれば、在宅勤務日の業務終了後はすぐにプライベートに切り替えられます。そのため、多少残業などで業務が長引いても余裕をもって夕食や入浴時間などがとれるでしょう。家族や友達との時間も増え、充実したプライベートを過ごせるのもハイブリッドワークの魅力です。

また、子育て中で子どもの送迎や学校からの帰宅時間の関係によって時短勤務をしている人も、在宅勤務であれば通勤時間の分長く働けます。

そのため、予定よりも早く時短勤務から通常勤務に復帰できたり、介護中でなるべく自宅にいる必要があっても無理なく働けるでしょう。 ハイブリッドワークを取り入れれば、さまざまな家庭環境にも柔軟に対応できるのです。

優秀な人材を集めやすい

優秀な人材は大手企業など数ある企業からスカウトが来ているため引く手あまたです。そのため、給料・労働環境・福利厚生などが整っている良質な企業に入ることが予想されます。 ハイブリッドワークを取り入れれば、自由な環境で働けることをアピールできるため、優秀な人材を集めるのに効果的でしょう。

子育て中だったり介護をしていたり、さまざまな生活スタイルの人材がいる中で、勤務スタイルが合わないという理由で優秀な人材を逃すのは非常にもったいないことです。毎日の出社が難しくても、ハイブリッドワークであれば柔軟に対応できるため、優秀な人材の離脱を防げます。

ハイブリッドワークのデメリット

デメリットのイメージ

ハイブリッドワークに切り替えることで企業側そして社員側にもメリットがあることがわかります。しかし、ハイブリッドワークにすることによるデメリットもあるようです。 ここでは、ハイブリッドワークによるデメリットについて確認しましょう。

コミュニケーションをとるのが難しい

ハイブリッドワークではテレワーク中の社員と、オフィスワーク中の社員の間でコミュニケーションをとることが難しいです。 とくにテレワーク中はミーティング以外でコミュニケーションをとる機会がほとんどないケースも多いでしょう。

そのため、オフィスワーク中の社員との情報格差が生まれたり仕事へのモチベーションが下がったりする可能性があります。 テレワーク中もきちんと連絡を取れる体制を整えることが必要です。

勤怠管理が疎かになりやすい

オフィスワークでは出社・休憩・退勤の時間が決まっており、一人ひとりに対して遅刻や残業などの勤怠管理を徹底できました。しかし、ハイブリッドワークはどこで仕事をしてもよいため、社員1人ひとりの勤怠管理が疎かになりやすい点が課題でしょう。

企業が把握できないところで遅刻をしたり残業が長くなったりするなど、勤務時間と給与が見合わなくなるケースもあるようです。オンラインで完結する勤怠管理システムなどを導入し、テレワーク中も労働時間の管理を徹底する必要があるでしょう。

セキュリティを徹底する必要がある

オフィスワークでは企業秘密の資料や情報などを社外に持ち出すことはないため、セキュリティ面でも安全でした。しかし、テレワークの場合自宅やカフェなどのさまざまな場所で業務を行うため、必然的に企業秘密の情報を社外に持ち出すことになります。

そのため、社員間でセキュリティに関する意識を強め、企業秘密を社外に持ち出しても安全な状態にすることが重要です。

評価制度が不公平になりやすい

テレワークでは実際に働いている姿が見えないため、評価方法は成果主義であることが多いでしょう。そのため、成果を出すためにテレワークの方が労働時間が長くなるケースもあるようです。しかし上司がオフィスワークで働く日が多い場合は、オフィスワークで働く部下の実際に働いている姿を見たりコミュニケーションをとったりしやすいため、評価が高くなりやすい傾向にあります。

成果を出さなくても、仕事中の姿が上司の目に入るだけで高評価を獲得できるため、オフィスワークとテレワークでの評価制度が不公平になります。 評価制度を整えなければハイブリッドワークを取り入れることは難しくなるため、どの働き方でも評価制度は統一させましょう。

緊急時や急な業務の対応が難しい

社内でなにかトラブルが起きた時に、対応できる人が全員テレワーク中である場合など、緊急時の急な対応について決めておく必要があります。 テレワーク中でも対応できる場合とそうでない場合もあるため、起こりうるトラブルごとにマニュアル化しておくなど対策が必要でしょう。

ハイブリッドワークで業績を向上させるためのポイント

テレワークする女性

ハイブリッドワークでは、いくつかの注意点に気をつければ効率的に業績を向上させられます。 今回はハイブリッドワークで業績を向上させるために必要なポイントについてご紹介します。

公平な評価制度を定める

オフィスワークとテレワークで評価制度が異なったり、厳しさが変化するようであればハイブリッドワークを導入できません。同じ仕事量であれば評価されやすい働き方をするため、どちらも同じ評価制度にしなければ偏りが出てしまうでしょう。

成果主義で統一したり、作業量を共有できるように日報を記入したりするなど対策をする必要があります。

セキュリティ対策を行う

ハイブリッドワークでは企業秘密の情報を社外に持ち出すため、セキュリティ対策ツールを用いるなどして情報の漏洩を防ぐことが重要です。 また、社員間でセキュリティ意識を高めるために、何が原因で情報漏洩するのか、セキュリティ対策をしないことによる危険性などを共有することも大切です。

円滑なコミュニケーションがとれる環境を整える

ハイブリッドワークの最大のデメリットは、テレワーク中の社員とコミュニケーションがとりにくくなること。 すぐに確認したいことがある時にメールでは時間がかかってしまうため、業務の進捗が遅れることが懸念されます。

そのため、社内で円滑にコミュニケーションをとるためのツールを導入したり、こまめに情報共有をする習慣をつけるなどの意識改革が必要です。 社員同士で気軽にコミュニケーションをとりやすくするために、オンライン飲み会などのイベントを開催することも効果的でしょう。

緊急時の対応について明確化しておく

なにかトラブルが起こった際に、いつでも対応できるように対応方法を明確化しておく必要があります。 起こりうるトラブルを想定してマニュアルを作成したり、万が一トラブルが起こった場合に対応する人をシフト制で決めておいたりすることでスムーズに対応できるでしょう。

ハイブリッドワークで多様な働き方の実現を目指そう

今回はハイブリッドワークについてメリットやデメリット、重要なポイントについてご紹介しました。きちんとデメリットの対策をすれば、テレワークとオフィスワークのメリットが組み合わさった非常に画期的な働き方が可能です。 生産性や労働環境も向上するため、転職を考える際はハイブリッドワークを積極的に取り入れる職場を選ぶことをおすすめします。

健康経営優良企業であれば、社員の健康を第一に考えるため、柔軟な働き方に対応している場合が多いでしょう。ハイブリッドワークを取り入れ、ワークライフバランスを保ちやすい職場である可能性が高いため、健康経営優良企業に選出された企業からチェックすることをおすすめします。

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