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  • 2022.09.18

ソフトスキルとは?ハードスキルとの違いは?鍛え方や健康経営との関わりをご紹介

和やかに会議をするビジネスパーソン
目次

ビジネスパーソンは常に変化する時代に対応するべく、スキルアップが求められます。業務が評価される指標として注目されるのは、ハードスキルとソフトスキルの2つ。

特にソフトスキルは業務遂行やチームビルディングなどで日常的に必要とされるスキルです。今回はソフトスキルの種類やスキルアップのための方法、健康経営との関わりもご紹介します。

ソフトスキルとは

笑顔でプレゼンする女性
ソフトスキルとは、仕事をする上でベースとなる個人の習慣や特性のこと。仕事の進め方や職場の雰囲気に大きな影響を与えるため、ハードスキルとあわせて活用したいスキルです。しかし目に見えない定性的なスキルであるため、定義したり評価したりすることが難しいスキルでもあります。

ハードスキルとの違い

ハードスキルとは資格や技術、専門知識など教育や訓練によって獲得された能力のこと。定量的で目に見えて評価できるので、定性的なソフトスキルと対で使われる言葉です。たとえば言語力や学位、資格などがハードスキルにあたります。

ソフトスキルとハードスキルの違いは、習得までの過程や仕事上の活用法にあります。ハードスキルは教育や訓練を受けることで習得でき、客観的な識別や評価も可能です。一方ハードスキルは生涯を通じて開発されるスキルで、個人の特性にも関係します。

たとえば時間を管理したりコミュニケーションを図ったりする場面で求められるのはソフトスキル、仕事で技術や知識を必要とする場面で活用されるのはハードスキルです。業務遂行やチームビルディングなど、日常的に必要となるのがソフトスキルと使い分けられます。

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ソフトスキルが注目される背景

変化が激しいビジネスシーンにおいて、ソフトスキルが注目されています。その要因には進行する働き方改革やグローバル化、AI化などがあげられるでしょう。

多様で柔軟な働き方を認める働き方改革。しかし労働時間の減少による収益減や業務量差による従業員間の不公平感といった課題もあります。これを解決するのがソフトスキルです。高いソフトスキルをもつ人材が増えることで、企業全体の効率性や生産性の向上が期待されています。

またグローバル化やAI化によって、いっそう重視されるのが従業員一人ひとりのソフトスキルです。これまで人間が行ってきた仕事を自動化するAIですが、人間にしかできない仕事もあります。創造性や協調性、柔軟性といった部分はAIでは再現できません。

さらにソフトスキルを向上させることで、仕事に対するモチベーションや自発性も向上するといわれています。グローバル化するビジネスシーンにおいて、個人のモチベーションや自発性は重要です。グローバル化やAI化にも対応する人材の獲得・育成において、ソフトスキルが注目されています。

ソフトスキルとハードスキルを使い分けて生産性アップ

ソフトスキルはビジネスに欠かせません。ソフトスキルを活用することで円滑なコミュニケーションや良好な関係構築が可能です。またマネジメント力やリーダーシップもソフトスキルの一種。業務の進み具合や状況を報告・相談したり、メンバーと意思疎通を図ったりするためには適切なコミュニケーション能力や業務遂行力が求められます。

円滑に業務が遂行されれば企業のコスト削減にもつながるでしょう。ソフトスキルの高い人材の確保と同時に、従業員のソフトスキルを向上させる働きかけが求められます。

もちろん、知識や技術を補強するハードスキルも重要です。ソフトスキルとあわせて活用することで業務効率や生産性の向上が期待できます。どちらかに偏るのではなく、併用して業務にあたる必要があるでしょう。

ソフトスキルの一覧

グータッチするビジネスパーソン


仕事をするうえで重要なソフトスキル。そのさまざまな種類をご紹介します。

心の知能指数

心の知能指数とよばれる能力は、以下の4大要素によって構成されています。

  1. 自己認識:自分の感情や長所・短所を理解して、パフォーマンスや人間関係に与える影響を考える能力
  2. 自己管理:感情や欲求をコントロールし、状況に応じて柔軟に対応する能力
  3. 社会意識:他者への共感や政治的な対応力、積極的な人脈形成力など社会的能力
  4. 関係性の管理:説得やモチベーションの向上、対立の緩和などによって人を動かす能力
英語ではEmotional Intelligence Quotientと表記され、EQと略して使われる心の知能指数。自分を含め、感情を的確に察知・制御して成果につなげるための能力です。

共感力やストレス耐性、素直さ、粘り強さなど人格を形成する根底部分を総合的に表しています。チームをまとめるリーダーに必須のスキルとして注目される心の知能指数。習得のための教育機会を設けたり、強化のために研修を取り入れる企業も増えています。

コミュニケーションスキル

対人関係において良好な関係を築くために必要とされるコミュニケーションスキル。ビジネスシーンでは、相手の意図を正確に理解し、自分の考えを的確に伝えることが特に重視されます。そのためには傾聴力や発信力、交渉力が大切です。

また対人場面ばかりでなく、電話やメール、会議やプレゼンテーションでもコミュニケーションスキルは活用できます。取引先やチーム、上司・部下など、場面や関係を問わず必要とされるスキルです。文字や言葉はもちろん、声のトーンや話すスピード、表情、視線、しぐさなどの非言語コミュニケーションも、コミュニケーションスキルに含まれます。

リーダーシップ

プロジェクト全体を見通し、効率を意識しながら円滑に業務を進めるために必要なリーダーシップスキル。目標達成に向けたマネジメントはもちろん、個人の業務遂行やチーム員のモチベーション管理、構成員の関係性強化など、仕事は多岐にわたります。

またリーダーシップスキルが求められるのは経営者や管理職だけではありません。複数人で仕事を進める場合、チーム内にリーダーシップをもつメンバーがいることでリーダーのマネジメントをサポートする役割を担います。

複数人がリーダーシップスキルをもつことで、チームの目標達成がよりスムーズに遂行されるでしょう。リーダーシップの強化は、経営者や管理職ばかりではなく、広く一般社員にも行われるべき取り組みです。

自発性

自身の裁量と判断で責任をもって仕事を進めるために必要な自発性。仕事を進めるうえでは、上司や先輩の指示を待つのではなく自ら進んで行動することが大切です。

自発的に動くことで業務上のリスクを負わなければならないこともあるでしょう。しかしビジネスシーンでは責任をもってリスクを負える人材こそ求められます。

特に外資系企業や中途採用の現場では即戦力をもつ人材こそ重要です。

柔軟性

変化しつづけるビジネスシーンにおいて、状況にあわせて適切な判断を行うために求められるのが柔軟性です。急なトラブルや変化に対応し、円滑な経営を支えるために欠かせないスキルといえるでしょう。

ただし状況を迅速に把握して行動することは簡単ではありません。日常的にトラブルの発生とその対処法を意識して、必要な場面で必要な行動をとれるよう備えておくことが重要です。

創造力

新しいことを生み出すのに必要なのが創造力です。たとえばサービスの開発や社内制度の新規導入には創造力が求められます。

先行きの不透明な近年のビジネスシーンにおいて、創造力がなければその変化には対応できないでしょう。またAI化によって人間の仕事が機械に変わっても、何もないところから新たに生み出す創造性はAIで補えない分野です。今後もますます重要視されるスキルといえます。

課題解決力

ビジネスパーソンにとって、組織の目標を達成するには従業員一人ひとりの課題解決能力が重要です。効率的に仕事を行ううえでは、どのように業務を遂行するかを検討し実行する力が求められます。

その過程では業務のやり方や姿勢を見直し、軌道修正が必要なこともあるでしょう。そのようなときにも的確に事態を把握し、迅速に行動できる力が必要です。

また組織の目標を的確に理解し、自らの業務に落とし込むことも課題解決能力のひとつといえるでしょう。

時間管理能力

時間を有効に活用し、効率的に成果を生み出す能力が時間管理能力です。時間を守るばかりでなく、目標やタスクの優先順位を設定する力や、計画的に仕事を割り振る力も時間管理能力です。組織としてのタイムマネジメントはもちろん、個人で業務にあたる場合も常に時間管理能力が求められます。 ​​

ソフトスキルを鍛えるには

ノートに書き込むビジネスパーソン


個人の習慣や特性に基づくソフトスキルですが、鍛えることは可能です。教育や訓練を受けることで鍛えられるハードスキルとは異なり、定性的で目に見えないソフトスキルですが、日々の習慣や意識づけによってスキルアップできます。以下のような点を意識するとよいでしょう。

自身の強みを知る

ソフトスキルを鍛えるためには、まず自身の強みを理解します。自らを客観的に振り返り、実践できていることや欠けている能力を整理しましょう。友人や家族、上司などの意見を聞くのも効果的です。

欠けている能力を集中的に鍛えるのはもちろん、実践できていることをさらに磨いて仕事に生かす方法もあります。ソフトスキルは個人の習慣や特性に基づいて活用されるスキルです。もとから備わっているスキルを磨くことで、より実践的な能力へと鍛えられるでしょう。

スキルをもつ人をまねたり本を読んだりして学ぶ

鍛えるべきスキルを整理したら、その方法を模索します。インプットに最適な方法として、本を読んだりインターネットで検索したりするのもよいでしょう。知識を収集することで、スキルを必要とする際の選択肢を増やせます。

スキルをもつ人をまねするのも方法のひとつです。ソフトスキルは個人の特性や習慣に基づいて活用されるため、能力や強みが人それぞれで異なります。

鍛えたいと思うソフトスキルを発揮する人と行動をともにして、コツを聞いたり行動をまねしたりするとよいでしょう。スキルが発揮される行動そのものばかりでなく、行動に至るまでのプロセスまで意識するのがポイントです。

仕事で実践してみる

インプットしたことは行動に移して実践しましょう。知識を仕入れたり行動を真似たりしても、自分の環境や性格に沿って行われなければ最大限の効果が期待できません。

実際に自身の仕事でスキルを使ってみて、効果が見られない場合はやり方を修正したりほかの方法を試してみたりしましょう。自分にあった方法を模索して、実践的なスキルを身につけることが重要です。

フィードバックを受ける

スキルを実践した結果にフィードバックを受けることで、より効率的にソフトスキルを鍛えられます。監督者や上司、同僚に仕事ぶりや業績を評価してもらいましょう。

その結果から、自身の鍛え方は正しかったのか、効果は最大限に得られているかなど、取り組みをふりかえります。その過程がソフトスキルをさらに鍛えていくでしょう。

スキルを育てる健康経営

握手を交わすビジネスパーソン
ソフトスキルは健康経営にも通じます。健康経営を促進するソフトスキルとの向き合い方や事例をご紹介しましょう。

健康経営とは

健康経営とは、将来的に企業の収益性を高めることを目的とした従業員の健康保持・増進の取り組みのこと。健康管理を経営的視点で考え、企業理念に基づいて戦略的に実践することが重要です。

たとえば健康診断や健康相談の機会を設けて身体的健康を促進したり、スキルアップ研修や働き方改革を行って精神的健康をサポートしたりするなど、さまざまな取り組み方があります。

企業ごとに異なる風土や体制にあわせた健康経営のアプローチによって、従業員の活力や生産性アップ、組織としての価値を向上することが目標です。

スキルアップ研修の事例

精神的健康をサポートするために導入されるスキルアップ研修。新人研修によって社会人基礎力を高めたり、マネジメント研修によって管理職のリーダーシップを鍛えたりするプログラムが組まれます。このような取り組みはソフトスキルを鍛えるための研修ともいえるでしょう。

ソフトスキルを高めるためには、実践的な経験やノウハウの積み重ねが欠かせません。従業員により効果的な実務経験を得てもらうため、チームビルディングを強化したりメンター制度を導入したりする事例もあります。

仕事上で必要なスキルが得られれば効率的に業務を遂行できるようになり、モチベーションも向上します。ソフトスキルの向上と健康経営は密接に関わっているといえるでしょう。

ソフトスキルを活用して生産性アップ

仕事において欠かせないソフトスキルの種類やスキルアップのための方法、健康経営との関わりをご紹介しました。常に変化する時代に対応するべく、ビジネスパーソンにもスキルの向上が求められます。

スキルにはハードスキルとソフトスキルの2種類がありますが、どちらかに偏るのではなく、あわせて活用することが重要です。

ビジネスパーソンの業務を評価する指標としても活用されるので、普段の生活や仕事のなかで意識するとよいでしょう。今回ご紹介した鍛え方を参考に、ソフトスキルを高めて生産性アップを図ってみてください。

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