• 就職/転職
  • 2020.10.23 (最終更新日:2022.04.07)

経理への転職は未経験でもできる?準備するものや向き不向きを解説

目次

経理へ転職するために準備するものは?

経理

経理と関係のある資格を取得しよう

経理では、専門的な内容の業務も発生します。特に、年末におこなう決算などは代表的な例です。経理への転職を考えているのなら、日商簿記2級程度の資格の取得をおすすめしますよ。しかし、日商簿記の資格を取得したからと言って必ず転職できるかといえば、そうではありません。

なぜなら、職種と関係のある資格を持っていることと即戦力として使えることは必ずしもイコールではないからです。経理では勘定科目というものがありますが、日商簿記で覚えたものと会社で使っているものが違うケースが稀にあります。また、エクセルの知識もただ関数があればいいわけではありません。今から作成する書類にはどの関数を使えばいいのか自分で考えて、書類を完成させるスキルが必要なのです。

MOS(マイクロオフィススペシャリスト)は、ワードやエクセルをどの程度使えるのか判断するのにおすすめの検定です。MOSを取得していれば、事務処理の基本的なスキルがあることをアピールできますよ。そのほかには、税務分野や決算分野など、経理に直結するスキルが身につくFASS(ファス)検定などもあります。

多くの場合、企業は転職者に即戦力を求めます。そのため、どれくらい即戦力のある人材だとアピールできるかどうかが、転職を成功させるポイントとなるでしょう。

コミュニケーション能力を高めよう

経理の仕事と言えば、1日中デスクに座ってパソコンを触っているイメージの方も多いのではないでしょうか?しかし、経理の仕事では人とコミュニケーションを取ることはなくてはならないものです。お金と関わる仕事ですから、ミスを出さないよう入念なチェックが必要ですし、従業員と書類のやり取りもあります。

たとえば、年末調整に関する書類の書き方を聞いてくる人もいます。従業員が100人いれば100人全員に教えるわけにもいきませんから適度に突き放す厳しさも必要です。周囲から孤立しても仕事が捗りませんし、かといってなれ合いもいけません。いかに人間関係を作るかが、仕事をスムーズに進める鍵となります。

今までの経験を確認しておく

経理へ転職するための準備の一環として、今までの経験を確認しておくのがおすすめです。たとえ経理が未経験でも、活用できる業務をしていた経験は少なからずあるからですね。「帳簿づけを担当していた」など直接関わるものだけに限らず、「受付をしていたのでコミュニケーション能力がある」などでもいいのです。

効率アップを図るために、今まで関わってきた業務を書き出してみましょう。大まかに書くのではなく雑務にまで視野を広げることで、活かせそうな業務が見つかるはずですよ。あなたの周りには、経理の仕事を経験した人がいませんか?珍しい職種ではないので、母親や友人など身近なところで見つかるかもしれません。そのような人へ、紙にピックアップした業務を見てもらい活かせそうな経験があるか聞いてみましょう。

経理の仕事に向いているのはどんな人?

経理

勉強が苦ではない

経理に向いているかどうか、簡単に判断できる基準があります。それは、「勉強をするのが苦ではないかどうか」です。この質問に対して、自分は勉強そのものに拒否反応を起こす・・とのレベルでなければ、まず問題はないと言えるでしょう。

なぜ勉強が必要かというと、経理で扱う税金に関することって、常にルールが変更していくのですよね。ですから、ついこの間覚えたことでも「もうそれ変更になったよ」ということが起こり得るのです。会計の勉強が苦でない人ではないと、つとまらないわけですね。新しい知識を得ることが好きな人は、経理に向いていると言えます。

数字に強い

数字に強いと言われても、何を以て数字に強いと言っているのか分からない人も多いのではないでしょうか?たとえば、ある数字を見たときにミスがあれば違和感があったり、ある程度正確かどうか判断できたりすれば数字に強いということです。数字に強くなることは、大人になってからも可能ですよ。生活の中の数字を扱う場面で、考える癖をつけてください。

論理的に考えられる

経理の仕事を遂行していくには、ルールに沿って正確に処理をしていくことが必要不可欠です。イレギュラーな取引が発生したときでも、何もない状態から思考するわけではありませんよ。「ルールはこうだから、この場合はこのように考えればいいんだ」と自分自身で考えなければなりません。

近年、業務内容は複雑になっていく傾向にあります。身につけた知識通りにいかないケースがよく出てくるので、こんなときでも論理的に考えられるかどうかは大事なところです。逆にいえば、論理的な考えができればスムーズに進みやすい特徴もあります。

真面目に物事へ取り組める

経理の仕事では、仕分けのミスを確認したり、勘定科目を入力したりと地味な業務がたくさんあります。地味ではありますが、数字を扱うため細かいことも多いです。作業の量が多ければ、なんでこんな仕事をしているのだろうか?とふと考えてしまうこともよくあります。

そのため、毎日成果物を作成することに達成感を味わえて、細かい作業をたくさんするのが得意な人に経理は向いています。逆に、仕事で大規模なプロジェクトに関わりたいという人は経理に向いていません。

会社に長くいるのが苦痛でない

経理の仕事では、丸1日デスクに座っていることも多いのです。ごくたまに、書類を調達しに出かけることもありますが、これは会社の規模によります。社外の人とはほとんど会いませんし、税理士と相談が必要なときは会社に来てくれるのです。人とコミュニケーションを取る機会が全くないわけではありませんが、外出することが滅多にありません。このような仕事の性質から、我慢強くデスクに座って作業ができる人が向いていると言えます。

モチベーションの管理が得意

経理の仕事は、客観的に評価するのが難しい内容です。そのため、周囲から自分が遂行した作業に対して褒められる機会がほとんどありません。つまり、仕事に対して常にモチベーションを上げるのが難しい仕事なのです。仕事をずっと続けているのに、誰にも評価されないことは人によってとても辛いですよね。そのため、自分で自分のモチベーションを維持するのが得意な人に向いていると言えます。

経理に向いていない人の特徴とは

経理 経理の仕事に向いている人から考えて、以下の性質の人が向いていないと言えます。

・勉強をするのが苦痛である
・数字を見るのも嫌である
・論理的な思考が苦手
・責任感がない
・コツコツとした地味な作業や細かい作業が苦手
・仕事中じっと座っているよりも、外回りが好き
・自分で自分の機嫌を取れない
・目に見える形で会社に貢献したいと考えている
・人と話すのが好き
・生活が不規則である

ここでは、向いている性格のときに伝えきれなかった補則を紹介します。

目に見える形で会社に貢献したいと考えている


経理の仕事は、会社の裏方的な立ち位置。お伝えした通り、人から評価がされにくい内容です。そのため、目に見える形で会社に貢献したいと考える人や、顧客の悩みに寄り添って解決していきたいと考える人が経理になると周囲に溶け込めない・・なんてことになるかもしれません。

人と話すのが好き

また、人と話すのが好きな人は注意が必要です。確かに、経理にはコミュニケーションも必要ですが暇さえあれば誰かと会話したいような人は黙々と作業する中で浮いてしまうかもしれません。お伝えした通り、コミュニケーション能力を兼ね備えながら適度な距離感を保てるかどうかが大切なのです。

生活が不規則である

また、生活が不規則な人も経理に不向きだと言えるでしょう。お金を扱う細やかな作業ですから、睡眠不足な状態で仕事はできません。前日に、遊びすぎて眠らなかったり考え込んで寝られなかったりするとミスに繋がります。そうなれば、ミスの多い人に会社も経理を任せられません。規則正しい生活を心がけて、ミスを起こさない状態にするのも仕事の一環なのです。

経理に転職するさいの注意点を解説

経理

会社によって業務内容が異なる

経理では、会社によって業務内容が異なるのが特徴です。まず、入社する会社ごとに採用している経理システムの違いがあります。管理のほとんどをパソコン上でしている会社ならいいですが、そうでないならアナログな作業を大量にしなければなりません。

携わる業界によっても違います。たとえば、建設業の経理と金融業の経理とでは業務内容に差があるのです。建設業は、特有の勘定科目や報告書がありますし、金融業では不正の対策のために厳しい監査がおこなわれます。

企業の規模によっても、業務内容に差が出てくるのです。中小企業の場合、庶務的な業務や人事などが区別されていないケースがあります。そのため経理の仕事だけに限らず、クレーム対応や人事の仕事も合わせてこなさなければなりません。稀に、経営に関するアドバイスをする機会もありますから、柔軟に対応できる能力が必要不可欠です。

大企業の場合は、庶務や人事などが区別されていることが多いですね。経理以外の業務をしなくて良いといえば聞こえはいいですが、その分業務内容に専門性が出てきます。専門的な書類を経理で作成する必要がありますし、どの書類もミスはできません。また、作成には他の部署との連携が欠かせない書類もあるのです。こんなところにも、経理にはコミュニケーション能力が必要と言われる所以があるわけですね。

経理事務と経理職の違いを理解する

経理職とは、会社のお金を管理する仕事ですから内容に専門性があります。それに対して経理事務は、会社の経理部へ所属して各部門の経理を遂行するため経理職ほど専門性はありません。この経理事務と経理職の違いを理解せず応募してしまったために、経理職に採用されて大変な目に合ったというトラブルは意外と多いのです。このようなトラブルに合わないためにも、求人票を細かくチェックしましょう。

経理の仕事をするメリット・デメリットは?

デスクワーク 経理の仕事には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

メリット・定時に終われることが多い

経理の仕事は、ノルマが課せられやすい営業や、お客さまの都合に合わせて出勤するサービス業とは違い定時に仕事が終わりやすい特徴があります。また、休日には休める可能性が高いのもポイントです。

そのため、プライベートの時間もしっかり持ちたいと考えている人におすすめの職業でもあります。経理の業務は、イレギュラーが発生しにくいことが多いです。また、稀に発生したとしてもあらかじめ予想ができたり対応の難易度が高くなかったりする場合がほとんど。予想をして準備が可能なので、定休日にそのために出勤ということが起きにくいのですね。

メリット・業務内容と運がほとんど関係ない

サービス業や営業に携わっていると、自分がどんなに工夫をしたってどうしても売れないときがあります。しかも、その結果が給料に響くのです。一方で、経理の仕事ではこのような心配はする必要がありません。日々の忙しさに多少の変化はあるものの、サービス業や営業ほど運に左右される職種ではないと言えます。そのため、運が関わってくる仕事に就くのは不安な人に経理はおすすめです。

メリット・仕事内容が比較的簡単である

確かに、経理の仕事には専門的な知識やスキルが必要ですし業種によって内容が異なります。しかし、実際に働いて慣れてしまえば特別難しい内容でもありません。実際に、中小企業の経理を社長の家族が担当している例も多いです。覚えるまでが大変なのは、どんな仕事にも言えること。覚えたあとは、「難しすぎて心が折れそう」ということになりにくいのが経理のメリットだと言えます。

メリット・他にも活かせる知識を身につけられる

経理の仕事では、一連の数字の動きが分かるようになります。自分の会社が利益を上げている部分や、逆に駄目な部分などを知れるのです。このことは、経理に関わっていなければなかなか意識しにくいところでもあるでしょう。この知識は、他にも活かせる大きな財産です。

1人で税務申告や決算が可能になれば、その後転職で就ける仕事の幅も広がりますよ。たとえフリーランスになったとしても、自分で確定申告などをする際に役に立ちます。ほかの職種でも、様々な課題や問題を数字の面から分析できる力は重宝するでしょう。

デメリット・決算の時期は忙しい

お伝えした通り、基本的には定時に帰りやすい職種です。とはいうものの、決算の時期は異なるので注意が必要。決算のために1ヵ月単位で忙しくなることも多いですし、残業が出てきます。申告の期限までに決算の業務を済ませないといけないからですね。経理の仕事では、このようなシーズンもあると覚えておきましょう。

デメリット・給料が安い

経理は、大きなプロジェクトに貢献するなど会社に利益をもたらす職種ではありません。そのため、営業などと比較して給料が安い特徴があります。経理で働く人の給料にインセンティブが導入されていて、頑張った分だけ上乗せされるようなことはまずありません。

また、仕事内容が比較的簡単ということは、与えられた仕事だけをしているとキャリアアップに繋がらないことでもあります。

モチベーションの向上に繋がる健康経営とは

カルテ 転職活動をするときに合わせて確認して欲しいのが、各会社の健康経営の取り組みです。会社の裏方のような立ち位置である経理の仕事では、自分のモチベーションを上げる工夫が必要だとお話ししました。

そんなときに、健康経営に取り組んでいてユニークな施策を導入している会社に転職できれば、モチベーションの向上に繋がりやすいです。健康経営の取り組みといっても、上司など会社の上の人だけが関われるようなものではなく従業員にスポットを当てたものも多く存在しますよ。

たとえば、育児休暇とは別に「自分自身を育てるための休暇」を設けた会社があります。育児休暇とは別に休暇制度を設けることで、育児休暇を取れない従業員でも公平に休暇が取れるわけですね。

ほかには、健康に関する取り組みをしたらその分社内独自のポイントが貰える制度を導入している会社もあります。目に見える形で努力した成果が現れたら、続けるのも楽しくなりますよね。また、興味の無い従業員にまで強制的にさせるような取り組みではないところも良いと思います。
当コラムでは、健康経営に関する情報を発信しています。健康経営についてあまり知らない方は、以下のコラムを読めば健康経営に取り組む会社が多い理由が分かることでしょう。

おすすめコンテンツ
  健康経営とは。企業にとってのメリットと取り組む方法

まとめ

転職では、新卒を採用するわけではないのでやはりどの業種も即戦力を求める傾向にあります。しかし、自分がどの程度実践で役に立つのか確認できる検定もありますので、上手に活用して即戦力があることをアピールするのがいいでしょう。イメージとのギャップを防ぐためにも、経理という仕事の性質をある程度理解してから転職するのがおすすめです。

 
Facebookシェア twitterシェア Lineシェア
Facebookシェア Twitterシェア Lineシェア

関連マガジン

問い合わせ
各種取材やサービスに関することなど、
お気軽に問い合わせください。