• 就職/転職
  • 2022.11.04 (最終更新日:2023.11.24)

ガクチカとは?例文やおすすめの書き方、チェックポイントをご紹介

指差しで説明をしているビジネスウーマン
目次

就活ワードでもある「ガクチカ」。「ほかの就活生と差をつけられるエピソードって何…?」「どんな書き方をしたらいいんだろう…」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。

面接においても定番の質問であるからこそ、エピソードやその改善策だけでなく、企業での活躍をイメージしやすいように伝えるのが重要です。

今回は、ガクチカの評価におけるチェックポイントやおすすめの書き方、状況別の例文についてご紹介致します。

ガクチカとは

女性が面接で話している場面

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略で、就活の場面で使われることが多い言葉です。また、面接でよく聞かれる質問のひとつでもあることから、就活生たちの間でガクチカとして定着しています。

自己PRと混同されやすいですが、自己PRの場合は能力や長所、強みをアピールします。ガクチカでは仕事に対する意欲や取り組み方を伝えるのが特徴です。

企業がガクチカを質問する理由

面接中の就活生たち

人柄や価値観をよく知るため

ガクチカで学業・アルバイト・趣味などに関するエピソードから、学生がどんな人柄であるのか、またどんな価値観を持っているのかを見極めようとしています。

また、集団の中でその人がどんな立場にいるのかを把握することで、企業の中で活躍する姿を想像しやすくなります。

企業としてマッチする人材か知るため

企業は、ほかの従業員とよい関係を保つための「コミュニケーション能力」や、従業員と協力して業務を進めるための「協調性」など、自社とどれだけ合う人材なのかを見極めようとしています。

自分と合わない価値観を持った企業で働き続けるのは難しいので、お互いのためにミスマッチは避けるべきです。

目標に対するプロセスを知るため

企業側は、従業員として働いたときに「目標に対する努力の仕方」「最後まで業務に責任を持てるのか」「コツコツと努力をし続けられる人なのか」など、仕事をしていく上でベースとなる能力を確認しようとしています。

希望の職業に合った努力の仕方をアピールできるとよいでしょう。

行動力や意欲があるのか知るため

企業は、積極的に問題に取り組む姿勢や目標に向かって行動的に動いていける、主体性のある人材を必要としています。

実務経験のない学生を採用することが多いので、企業側としても意欲のある人を重宝する傾向にあるのです。

ガクチカのチェックポイント

OKサインをするビジネスウーマン

論理的な説明ができているか

評価されるガクチカは、事実に加えて行動の理由となる文章があることが最低限必要となっています。

文章中に行動に対する「理由」が明記されていないと、非論理的であるとマイナス評価を受けてしまいます。

どんな結果を出したか

ガクチカでは、努力や行動を工夫したことによって、どんな結果を出せたのかが評価される大きなポイントとなります。

苦悩がありつつも成功体験をしたということをアピールすることによって、努力をし続けられる人材であると評価を受けることができます。

自分の考えも取り入れている

ガクチカでは実際に起きた事柄だけではなく、自分の考えまで取り入れることによって、価値観や性格まで人事の方に伝えることができます。

能力の高さも重要ですが、従業員とうまく協力して働いていくことがより求められていますので、自分の人柄が伝わるような文章を作れるよう意識していきましょう。

志望企業や職業に活かせる学びがある

新卒採用時には、スキルの有無や経験が期待されにくい分、「企業に合うか」「忍耐力があるか」「責任感があるか」など、業務を長くおこなっている素質があるかどうかを評価されやすくなっています。

ガクチカにおける学びの中で、自分が企業に役立つ内容を盛り込むのがおすすめです。

ガクチカの例文

丸サインをしているビジネスウーマン

ここではガクチカの具体的な例文をご紹介します。学業、資格、留学と項目別に紹介しているので、ご自身の用途に合ったものを、参考にしてみてください。

学業

私は学生時代に、英語学習に力を入れて取り組んで参りました。
理由は、日本と外国を懸け橋となる仕事をしたいと思っていたからです。
TOEICの点数で800点を取ることが目標でしたが、元々は400点と英語力はあまりありませんでした。
そこで、毎日TOEICの問題集を解いて苦手を潰し、無事目標の800点を超すことができました。
この経験を通じて努力を継続し結果を出す喜びや、友人とライバル関係となり競い合う楽しさも学べました。
社会人になってからは、更なる英語力アップに努めるほか、職場で働く仲間たちと協力しながら業務に関わるスキルを磨き続けてまいります。

資格

私が学生時代に力を入れて取り組んでいたことは、公認会計士試験の合格に向けた勉強です。
理由は、企業経営の透明性に貢献できるだけでなく、女性が長く活躍していける専門的な職業であると思ったからです。
公認会計士試験の合格が目標でしたが、膨大な知識を頭に蓄えなくてはいけない現状に不安を覚え、全く自信を持てずにいました。
そこで、学校以外でも毎日欠かさずに学習を重ねることで、徐々に自分に自信がついていき、無事公認会計士試験に合格することができました。
この経験によって、毎日努力を重ねることの大切さや自分がやりたいと思ったことに責任を持って叶えていく行動力を学ぶことができました。
貴社に入社できましたら、努力を継続して多くの問題を職場の仲間たちと乗り越えて参ります。

留学

私が学生時代に力を入れて取り組んでいたことは、留学での外国語習得です。
貴社で、外国とのコミュニケーションを円滑におこなえるよう、また海外支社でも活躍していけるように外国語の習得に力を入れておりました。
留学をすることによって、英語を習得し流暢に会話ができるようになることが目標でした。
しかし、英語習得を志した頃の私は文法もままならず、リスニング能力も低かったために会話を成立させることができませんでした。
そこで、カナダへ1年間・中国へ1年間の計2年間留学し、毎日欠かさず現地の方やホストファミリー、学生との会話や勉強をして参りました。
これによって、現在ではネイティブの方と簡単なビジネス英語を話せるようにまでなりました。
この経験で学んだビジネス英語を業務に活かし、他国とのコミュニケーションを円滑に運んで参ります。

アルバイト

私が学生時代に力を入れて取り組んでいたことは、飲食店のアルバイトです。
人に接するサービス業がしたいと思ったことから働き始め、高校時代からお世話になっている職場です。
採用された当時は働いたことがなかったので、とにかく迷惑をかけないようにと必死だったのですが、次第に現場の指示出しを任される日も増え、アルバイト先で教わった内容をキレイにノートにまとめていたことで、マニュアルとして採用されたり新人の育成を任されたりもしました。
自分の几帳面な性格が活かされ、職場のマニュアルとして採用されたことに、自分を認められたような達成感を感じました。
またこの経験によって部下のマネジメントをしたいと思うようになり、またその新たな目標に向けて業務に必要となるスキルの向上にまい進して参ります。

インターン

「私が学生時代に力を入れて取り組んだのは、貴社のインターンで営業に関する業務をおこなったことです。
将来的に営業職をしたいと考えており、営業の業務がおこなえるインターン先を探していたところ、営業の研修に力を入れられている貴社を見つけインターンに参加させて頂きました。
週5件の契約を目標としていましたが、なかなか思うように契約が成約して頂けないことが続いておりました。
そこで研修担当の方に相談し、改善点を指摘して頂きました。指摘して頂いたポイントを全て直したところ、週3件の契約から週6件へ数字を伸ばすことができました。
この経験によって、自分だけで解決するのではなく経験者から学ぶことの大切さや、改善点が上がったときに素直に全てを吸収する大切さを学びました。」

ボランティア

私が学生時代に力を入れて取り組んでいたことは、清掃ボランティアです。
自宅付近での清掃ボランティアの活動を普段から見かけていたことから、自分も清掃ボランティアに参加するようになり、自身が住んでいる○○の地域の道をキレイにすることを目標に定期的におこなっていました。
金銭的に余裕がなく、SNSにて活動の宣伝を自身でおこなっていたところ、活動を目に留めてくださった企業から支援をして頂けることになりました。
また、6人ほどでおこなっていた小さなボランティアグループが今では60人にまで増え、一度で大きな効果を得られる活動を叶えられようになりました。
これらの経験から、どんなに小さな取り組みでも努力の継続によって目標を叶えることができると学びました。
社会人となったら、新規事業を軌道に乗せるために尽力して参ります。

趣味

私が学生時代に力を入れて取り組んでいたことは、料理です。
漠然と料理を作れるようになりたいと思い料理を作り始めましたが、最初の頃は炊飯器の使い方も分からないほど酷いものでした。
ここで、毎日家族への夕ご飯作りを担当し、栄養バランスを意識した食事作りに取り組みました。
最初のうちは調理に時間がかかっていましたが、次第に効率良く料理ができるようになったり、冷蔵庫内の食材も余すことなく無駄なく使えるようレパートリーが自然と増えたりと、少しずつ成長していきました。
この経験でマルチタスクが身に付いたので、社会人になったらスピード感を持って目の前の業務に取り組んで参ります。

※履歴書に書く例として企業のことを「貴社」と記載しております。面接などで口頭でお話しされる際には、「御社」と伝えるよう注意してください。

ガクチカの書き方

履歴書のイメージ

ガクチカをどう書けばいいのか迷われている方は、是非以下の書き方ポイントを参考にしてみてください。

  1. 結論:「どんなことに取り組んできたのか」
  2. 動機:「なぜ上記の内容に取り組んだのか」
  3. 目標と課題:「どんな目標を持つのか、またそれを叶えるためにどんな課題や障害があるのか」
  4. 改善策と結果:「どのような取り組みをおこなって、それによってどんな成果があったのか」
  5. 活かされたこと:「自分の価値観や性格がどう活かされたのか」
  6. 学んだこと:「一連の取り組みによって学んだこと」希望している企業に勤めた際にどう活かされるのかまでまとめられるといいでしょう。

ガクチカが思い浮かばない場合の対処法

悩んでいる女性

辛かった出来事を思い出す

過去に頑張ってきた事柄が思い浮かばないという方は、辛かったときのことを思い出してみましょう。

学業でうまくいかなかったことやアルバイトでミスしたことなど、そのときに自分がした言動について掘り下げていくと、いくつかエピソードを見つけられる可能性があります。

褒められた出来事を思い出す

自分がしたことに対して褒められた経験をガクチカに使用することによって、自分の得意分野をアピールすることができるだけでなく、きちんと自己分析ができているという評価に繋がります。

自己PRの内容を深堀りする

自己PRの用意が済んでいる方は、その内容を深堀りするのもおすすめです。

自己PRとガクチカの内容が被っていても、伝え方が大きく異なってきますので問題ありません。

完璧なエピソードにこだわり過ぎない

「ガクチカに使えるエピソードがない…」と感じている方は、もしかしたら完璧なエピソードへのこだわりが原因となっている可能性があります。

ガクチカでは特別感のあるエピソードは必要なく、自分の経験の中で工夫したことについて細かく伝えればよいのです。

自分の良さを表現できるガクチカを見つけよう

今回は、ガクチカの評価におけるチェックポイントやおすすめの書き方、状況別の例文についてご紹介しました。

ガクチカでは、得られた成果よりも、苦悩がある中でどんなアプローチができたのかが注目されています。自分なりのストーリーを伝えられるように、過去の感情や行動について詳しく思い出してみましょう。

Facebookシェア twitterシェア Lineシェア
Facebookシェア Twitterシェア Lineシェア

関連マガジン

問い合わせ
各種取材やサービスに関することなど、
お気軽に問い合わせください。