• 働き方改革
  • 2022.11.17

年俸制と月給制の違いとは?年俸制のメリットやデメリット、注意点も解説します

野球の年俸のイメージ
目次

年俸制と聞くと、プロスポーツ選手をイメージする人もいるのではないでしょうか?最近では、一般企業においても年俸制を取り入れているところが増えてきています。

ただし、今まで月給制で働いてきた人や就職活動中の人にとっては、年俸制とは何か、月給制と何が違うのかといった疑問が残るのも事実です。

この記事では、これらの疑問について1つ1つ解説していきます。年俸制について知ることは、仕事探しの選択肢を広げることにもつながるでしょう。

転職を考えている人や就職活動中の人は、ぜひ参考にしてみてください。

年俸制とは?

年俸制とは、企業と従業員が1年ごとに話し合い、給与総額を決定する制度です。年俸制において給与額を決める大きな要素が、従業員の実績になります。特に前年度の実績が重視されるのです。

厚生労働省東京労働局のホームページには、以下のように記載されています。

年俸制は本来労働時間に関係なく、労働者の成果・業績に応じて賃金額を決定しようとする賃金制度です。
引用:厚生労働省東京労働局1.年俸制の適用労働者の範囲は

年俸制を導入している企業は、仕事の成果やその過程により評価を行う「成果主義」も導入していることが多いとされています。

年俸制と言っても、給与が年1回まとめて支給されるものではありません。労働基準法第24条第2項により「賃金は、毎月一回以上、一定の期日を定めて支払わなければならない」と定められているので、年俸制でも毎月給与は支払われます。
引用:労働基準法 e-Gov法令検索

年俸制と月給制の違い

年俸制や月給制でも、毎月給与が支払われるという点では同じですが、いくつか違う点もあります。ここでは、年俸制と月給制の違いを2点ご紹介します。

1.給与額の変動

年俸制は1年間の給与総額が分割されて毎月支払われる制度です。そのため基本的には、給与額が毎月一定になります。

これに対し月給制は、月単位で給与が決定される制度です。そのため月によって給与額が変動することもあります。

2.ボーナスの有無

実はボーナス(賞与)の支給に法的義務はありません。

月給制の場合、夏と冬の年2回ボーナスが支給されるのが一般的ですが、業績悪化などでボーナスが支給されない場合もあります。

年俸制の場合、ボーナスの有無や支給体系は一定ではありません。企業ごとに異なります。

年俸額を12分割して毎月の給与とする場合は、ボーナスが支給されません。

これに対し、年俸額を16分割して支給する給与体系では、12か月分が月給になります。そして残った4か月分の給与が、年2回のボーナスとして支給されるのが一般的です。

年俸制のメリット

ここでは、年俸制のメリットを2点ご紹介します。

1.1年間の給与額が一定である

年俸制の場合、次年度の給与額が前年度中に決定されます。1年間は給与額が一定なので、安定した収入を得ることが可能です。

会社の業績悪化といった不測の事態があっても、給与の減額がないのは大きなメリットです。

2.仕事に対するモチベーションを上げやすい

年俸制は仕事の成果が給与に直結することが特徴です。そのため、仕事に対してモチベーションを上げやすい制度と言えます。高いモチベーションで仕事を続けることができれば、次年度は、さらなる給与アップが実現する可能性もあるのです。

仕事の成果が目に見えるので、自然とやる気も出るでしょう。

年俸制のデメリット

年俸制はメリットだけではなく、デメリットもあります。ここでは年俸制による2つのデメリットをご紹介します。

1.成果によっては前年より給与ダウンする危険性がある

仕事で成果をあげられなかった場合は、前年より給与ダウンする危険性が高いのが年俸制の怖いところです。

今年度は高収入だったにも関わらず、次年度は一気に低収入になることも充分にあり得ます。1年単位では収入が安定していますが、長いスパンで見ると収入はむしろ収入が不安定になるかもしれません。

2.仕事に対するプレッシャーが大きい

成果次第では給与が減額されるため、常に「成果を出し続けなくては」というプレッシャーと闘わなくてはいけません。そのため精神的ストレスも大きくなります。

ストレスが大きくなりすぎると、仕事が原因で心身の健康を損なう危険性もあります。

年俸制の注意点

ここでは年俸制を理解する上で注意しておきたいことを2点ご紹介します。

1.残業代が出ないという誤解

年俸制の中には、一定時間分の残業代も含めた給与を支給する制度があります。これを固定残業代制度またはみなし残業制度と呼びます。

決められた時間内での残業であれば、給与に含まれるため残業代は出ません。しかし、一定時間を超えて残業した場合は残業代が支給されます。

年俸制=残業代がないというのは、全くの誤解であることを理解しておきましょう。

2.年度途中の退職や解雇

1年ごとに給与額が設定される年俸制ですが、年度途中に退職または解雇となった場合には注意が必要です。

既に給与額が決まっていたとしても、給与を受け取れるのは在籍期間中になります。働いていない期間分の給与は支給されないと覚えておきましょう。

年俸制と月給制の違いを理解した上で、自分に合った給与体系を選択しよう

この記事では、年俸制のメリットやデメリット、注意点について解説しました。

自分の業績次第で給与支給額が決まるのは、メリットでもありデメリットでもあります。

常に自分の業績を上げたいというモチベーションが高い人は年俸制が合っているでしょう。逆に不安定な状況が苦手な人や、プレッシャーに弱い人は月給制が合っているといえます。

転職や就職活動にあたっては、自己分析をきちんと行ったうえで、自分に合った給与体系の企業を選びましょう。

給与体系とは別の視点になりますが、健康経営を推進している企業を知ることも大事なポイントです。従業員の健康維持・向上のための施策を経営的視点で行っている企業であれば、心身の健康を保ちながら働けますので、選択肢に入れることをおすすめします。

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