• 就職/転職
  • 2023.12.21 (最終更新日:2023.12.29)

就活でTOEICのスコアは何点からアピールできる?目標スコア別の勉強法や注意点を解説

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目次

「就活にはTOEICが必要?」「TOEICは何点から履歴書やESに書いてよいのか分からない」と疑問に思っていませんか?

ビジネスのグローバル化が進んでいる現代において、英語のコミュニケーション能力が高い人材を採用する企業は増えています。そのため、就職活動でTOEICスコアを用いて英語のスキルをアピールすることは重要といえるでしょう。

この記事では、TOEICの試験内容や就職活動におけるTOEICの必要性について解説します。また、目標スコアに応じたTOEICの勉強法や、TOEICスコアをアピールする際の注意点もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

TOEICとはどんな資格?

「TOEIC® Program(以下、TOEIC)」とは、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(以下、IIBC)が運営する、英語のコミュニケーション能力を公平・公正に判断する世界共通のテストです。TOEICは英語を母国語としない人の英語力を測る試験であり、主にビジネス英語の力が問われます。

ここからは、TOEICの試験内容・特徴を解説します。

TOEICの試験内容

TOEICでは「聞く」「読む」「話す」「書く」の4つの英語コミュニケーション能力を測定できます。「TOEIC Listening & Reading Test(以下、L&R Test)」では、聞く・読む力を測り「TOEIC Speaking & Writing(以下、S&W Tests)」や「TOEIC Speaking Test」では、話す・書く力を測ります。

TOEICの種類は「TOEIC Tests」と「TOEICBridge Tests」の2つです。TOEIC Testsは、主にビジネスで使う英語力を測定するのが目的です。一方で、TOEIC Bridge Testsは英語学習初級者〜中級者を対象とした、日常生活における英語力を測定するのを目的としています。就活で求められるのは「TOEIC Tests」のスコアであり「一般的にTOEICと呼ばれているテスト=TOEIC Tests」と捉えてもよいでしょう。

TOEIC Testsの試験内容は、以下のとおりです。

  • L&R Test:Listening 約45分間・Reading 75分間
  • S&W Tests:Speaking 約20分間・Writing 約60分間
  • Speaking Test:Speaking 約20分間

TOEICはスコア(点数)を評価する

TOEICの大きな特徴として、合格・不合格ではなくスコア(点数)で受験者の英語力を評価します。各テストの満点スコアは以下のとおりです。

  • L&R Test:990点(Listening・Reading各495点)
  • S&W Tests:400点(Speaking・Writing各200点)
  • Speaking test:200点
就職活動で見られるのは、主に「L&R Testのスコア」です。IIBCでは、習熟度をA1(初級)~C1(上級)の6段階にランク付けしています。最高ランクのC1は、L&R Testのうち、Listeningのスコアが490点以上、Readingのスコアが455点以上の場合に認定されます。

就活にTOEICは必要?

この記事を読んでいる人のなかには、本当にTOEICが就職活動に必要かどうか疑問に思っている方もいるかもしれません。しかし、いまやTOEICは約半数の企業が参考にする試験であり、今後、応募の要件・参考にする企業も増えてくるでしょう。

次より、TOEICの必要性や就職活動で求められるスコア、健康経営優良法人とTOEICの関係について解説します。

就活生のTOEICのスコアを参考にする企業は約50%

IIBCの調査によると、採用時にTOEICを要件または参考にしている企業は49.1%です。つまり、約半数の企業がTOEICのスコアを重視しています。また、同調査によると、TOEICのスコアを新たに採用要件・参考にする可能性がある企業は6.3%のため、今後もTOEICを参考にする企業は増えるでしょう。

近年ではインターンでもTOEICのスコアを参考にする企業もあります。特に業務で英語を使う外資系企業や商社では、TOEICなどのスコアを基準に応募者の足切りを行う場合もあるでしょう。

とはいえ、英語を使わない業界・職種を希望する場合、TOEICは必須ではありません。TOEICのスコアを提出させる企業でなければ、英語力以外の要素が重視されていると判断できるでしょう。

就活で求められるTOEICのスコアは600点以上

就職活動で英語力をアピールする場合、TOEICのスコアは600点を目安にしましょう。IIBCの調査によると、企業が新入社員に期待するL&R Testのスコアは535点以上です。また、2022年度のL&R Testの平均点が608点であることを踏まえると、535〜600点が履歴書やエントリーシートに書けるボーダーラインといえます。

ただし、人気の業界・企業では入社時の平均が600点を超えることもあります。その場合、他の就活生も600点付近のスコアである可能性が高いため、英語力をアピールしていくなら600点を超えるスコアを手に入れなければなりません。

参考として、2022年にTOEICを受けた一般社員の平均スコアは627点です。人気の業界・企業の内定を狙う場合は630点以上のスコアを取得しましょう。

健康経営優良法人もTOEICを重視している

健康経営優良法人に認定された企業でも、TOEICは活用されています。「健康経営」とは、企業が収益を上げるのを目的として、従業員の健康維持・推進に関する取り組みを実施することを指します。

健康経営優良法人に認定された企業で、TOEICを活用している企業は以下のとおりです。

  • 株式会社富士通ラーニングメディア
  • 株式会社日立ハイテクサポート
  • リックス株式会社
  • デンソーテクノ株式会社
  • NTN株式会社
  • 株式会社やまやコミュニケーションズ
  • エンケイ株式会社
  • サンスターグループ
  • 岡谷鋼機株式会社
  • ハウス食品グループ株式会社
  • 日本ガイシ株式会社
  • 双日株式会社
上記の企業では、グローバル化や社員の自己啓発を目的として、TOEICを導入しています。入社前にTOEICを勉強すれば、面接でアピールできるでしょう。

TOEICハイスコアが必須な業界・職種・企業

業務の対象が英語だったり、業務上英語が必要とされたりする場合は、さらにハイスコアを求められるでしょう。また、英語がメインの業務ではなくとも、海外とやり取りを行ったり、本社が海外にあったりする場合も、TOEICハイスコアが必須です。

これから紹介する業界・職種・企業に応募する場合、700点以上のスコアを目指しましょう。

海外とのやり取りを行う業界

以下の業界に属する企業は、海外とやり取りを行うため、TOEICハイスコアが求められます。

  • 商社
  • メーカー
  • 物流
  • 旅行
  • 航空
  • 金融
  • 小売
上記の業界を狙っている場合、700点以上のスコアが必要とされるでしょう。また、IT・マスコミ業界はTOEICが必須とは限りませんが、スコアが高いと仕事の幅が広がります。

募集要項に「TOEIC〇点以上」と記載がある場合、スコアが低かったり、TOEICを受けてなかったりすると応募できません。自身の希望する業界は「英語が必要なのか」「TOEICは何点以上のスコアを取るべきか」を調べておく必要があります。

業務の対象が英語である職種

英語を教えたり、英語を訳したりするなど、業務の対象が英語である職種は、TOEICハイスコアが求められます。具体的には、以下の職種が該当するでしょう。

  • 英語教師
  • 英会話教室・語学学校の講師
  • 通訳・翻訳者
  • 英文速記者
  • 英文事務
  • 英語の書籍を取り扱う企業
IIBCが2021年に実施した「TOEIC® Tests 教員採用試験における活用状況」によると、都道府県によって差はあるものの、L&R Testのスコアが小学校教師で550点以上、中学校・高等学校の教師で730点以上求められる傾向にあります。また、北海道や東京、新潟など一部の地域ではS&W Testsのスコアも求められます。

英語を取り扱う職種に就きたい人は「聞く・読む力」だけでなく「話す・書く力」も身につけましょう。

業務で英語を使用する職種

以下の職種は業務上英語が必要なため、TOEICハイスコアが求められます。

  • パイロット
  • 客室乗務員
  • ツアーコンダクター
  • 海外企業と取引する職種
  • 海外取引のある法務
  • ホテルの受付
  • メーカーの管理・技術職
日本の航空大手2社であるJAL(日本航空)と、ANA(全日空)では、TOEIC600点以上を採用基準としています。しかし、これはあくまでも基準であり、他の就活生と差をつけるには、さらにハイスコアが求められるでしょう。特にANAでは、入社して1年経たない頃から国際線での業務が始まるため、できる限りスコア700点以上を取得するのをおすすめします。

外資系企業

海外に本社がある「外資系企業」に応募する場合も、700点以上のスコアが求められます。 TOEIC以外の試験で英語力をチェックされることもありますが、1つの指標としてTOEICスコア700点以上を目指しておきましょう。

また、一口に「外資系」といっても、企業・職種によって求められるスコアは異なります。例えば、外資系コンサルティング企業・外資系金融企業では、TOEIC800点以上が求められます。一方で、外資系メーカーの場合、営業部・マーケティング部・カスタマーサービス部・総務部であれば700点以上、管理職・法務部・技術部であれば800点以上が求められるでしょう。

自分が応募する企業・職種に応じて目標スコアを設定してください。

就活で企業がTOEICを重視する理由5つ

先述したとおり、TOEICを重視する業界・職種・企業は多く、必須要件にしているケースもあります。

一方で「なぜこれほどまでにTOEICを重視するのか」「英検や他の試験では英語力の参考にならないのか」と思っている人もいるでしょう。

ここからは、企業が就職活動でTOEICを採用している理由を5つ解説します。

1.企業での知名度が高いから

TOEICは英語試験のなかでも特に知名度が高いです。TOEICなかでもL&R Testの受験者数は年間で約200万人が受験しているため、基準がわかりやすく、人事も正当に評価を下しやすいでしょう。日常的に英語を使う企業に関してはTOEFL・IELTSを評価する企業も多いですが、知名度が高いTOEICの方が基準として評価されやすい傾向にあります。

TOEICは約150ヵ国で実施され、日本でも多くの団体で活用されています。就活生のみならず社会人になっても多くの人が毎年受験しており、年齢に関係なく英語レベルを測れる点がTOEICのメリットです。

就職活動で自分の英語力をアピールするには、企業での知名度が高いTOEICで勝負するのをおすすめします。

2.英語力をスコアで評価するから

TOEICは合格・不合格ではなくスコアで評価するため、具体的な英語力がわかりやすいでしょう。TOEICと同じく英語力を測る「英語検定(英検)」では合格・不合格で結果が出ます。しかし、英検2級はTOEICスコア540〜640点に該当します。そのため、英語力を細かく把握したい場合には不向きでしょう。

また、人気企業には多数の求職者からの応募があるため、すべての応募者の履歴書をていねいに見て選考するわけにはいきません。そこで、TOEICのスコアは足切りの基準としてちょうどよいのです。

さらに、英語を使って仕事をする業界・職種・企業において、想定より英語ができない人を採用するリスクは避けたいものです。そこで、採用時にTOEICのスコアを見て細かく英語力をチェックしています。

合格・不合格で評価する英検とは違い、現状の英語スキルをスコアで把握できるため、TOEICを重視している企業は多いです。

3.グローバル社会に対応できる人材が欲しいから

業務で英語を取り扱う業界・職種・企業において、高い英語力は必須条件です。そこで、応募者の英語力がどのくらいあるかを測るためにTOEICを利用しています。この場合、企業の募集要項にも「TOEICスコア700点以上」と記載されているでしょう。

また、TOEICでは海外の文化・歴史に関する問題も多いです。したがって、英語力のみならず、グローバル感覚を測るためにTOEICのスコアを重視する企業もあります。業務で英語を使わなくても、外国人を多く採用していたり、海外進出を目指していたりする企業は、グローバル感覚が豊かな人材を欲しがるでしょう。

加えて、昨今ではインターネットの普及によって海外との取引が簡単になったり、日本の人口減少にともない外国人の雇用が増えたりしています。このような背景から、グローバル人材の能力の1つとして、TOEICを使って英語力をみる企業が増えています。

4.英語力以外のスキルもみられるから

TOEICは英語力のみを測る試験ではありません。読解力やタイムマネジメント力はもちろん、集中力・傾聴力・論理的思考力など、さまざまスキルがないとハイスコアは出せないでしょう。

また「TOEICを〇点以上とる」といった目標に向け努力ができる人は「向上心がある」という印象をもたれやすいです。スコアが低い場合、今後どのような計画・方法で目標を達成するかを伝えるとよいでしょう。

さらに、TOEICでハイスコアを取得すると、大学に入学したあとも継続して学習してきた証明になります。ハイスコアを目標にすると、より長い期間勉強が必要なため、継続力・忍耐力が求められます。就職活動におけるTOEICは、獲得したスコアだけでなく、スコアを取るための努力も評価されるでしょう。

採用担当者はTOEICを通じて、就活生の英語力と計画性・継続力などのスキルを見ています。

5.ビジネス英語を扱った試験だから

先述したとおり、TOEICはビジネス英語のレベルを測るテストです。したがって、ほとんどビジネスシーンに関する問題が出されます。同じ英語の試験でも、英検は主に日常会話が出題され、TOEFL・は留学・移住のために必要な英語力を測ります。

企業は入社後に活躍できる人材を欲しがっています。そのため、たとえ英語力があったとしても、ビジネスに活かせなければ意味がありません。IIBCの調査によると、どの企業においても「英語で会議に参加し、議論できる力」を目標としています。

TOEICはビジネスにおける英語力を測るため、企業は英検やTOEFL・IELTSではなく、TOEICを重視しているのです。

【目標スコア別】TOEICの勉強法

次より、TOEICの具体的な勉強法をご紹介します。目標スコアは人によって異なりますが、この記事では「600点以上」「700点以上」「800点以上」「900点以上」を目指す人向けの勉強法を解説します。

600点以上を目指す場合

スコア600点以上取るには、Readingで275点以上、Listeningで325点以上のスコアを取得しなければなりません。600点以上を目指すなら、基本単語の暗記や中学校で習う文法の理解から始めるとよいでしょう。

600点を取るために必要な英単語数は5,000語程度です。基本的な単語の意味と文法がわかれば、簡単な文章はすぐに読めるようになります。文章の内容の半分以上を理解し、概要をつかむ練習をしましょう。

また、英語の基礎力を上げるには、まず単語・熟語・文法などの基本的な知識が必要です。「自分の基礎力が十分よくわからない」という場合は、まず短文の穴埋め問題を解いてください。もし「基礎力が不足している」と感じる場合は、自分がわからない単語・熟語・文法を復習し、知識をインプットしましょう。

700点以上を目指す場合

700点以上を目指す場合、Readingは325点以上を目指しましょう。試験時間は限られているため、英文を読むスピードを上げなければなりません。一度時間をかけて精読し、単語・文法構造などわからないことを解決したあとに、もう一度音読をするとよいでしょう。繰り返し音読することで、文章をそのままの語順で理解できるようになり、英語の処理が速くなります。

Listeningのスコアは375点以上を獲得しましょう。Listeningは英語の音を正確に取れるようになるまで、耳をトレーニングすることが重要です。とはいえ、意味のわからないまま英文を聞き続けても効果はありません。まずは単語を覚え、英文の文法・構文を習得したうえで聞いてください。トレーニングを続けると、問題の形式・解き方にだんだんと慣れていくでしょう。

800点以上を目指す場合

800点以上を目指す場合は、Listening・Readingともに400点以上を獲得する必要があり、英文の理解力はより一層求められます。まずは長文に慣れ、意味がわかる単語の量を増やしましょう。L&R Testsでスコア800点を目指すには、単語の意味を「なんとなく知っている」のではなく「完璧」に覚えなければなりません。目安として約8500語をマスターすると、知らない単語はほとんどなくなります。

また、800点以上のスコアを目指す人は、見ただけで瞬時に単語・文章の意味が理解できる状態を目指しましょう。単語帳を利用して繰り返し単語を覚えて基礎を徹底的に固めたり、過去問・問題集を繰り返し解いたりして、ほぼ満点が取れるようトレーニングが必要です。Listeningは、音声を聞いて真似する「シャドーイング」をすると、英文をそのまま理解する力が身につきます。

900点以上を目指す場合

スコア900点以上を目指す場合、TOEICの問題形式に慣れることが重要です。問題形式に慣れ、すべての問題を時間内に解き終えるスピードや適切な時間配分、集中力を身につけるとスコア900点以上を実現できます。

TOEICはスコアによって問題が変わるわけではありません。つまり、覚えている単語の量を増やしておけば、熟語・文法などはこれまで積み重ねてきた知識で十分に対応できます。スコア900点以上を獲得するために必要な英単語は10,000語以上です。すでにスコア800点以上を獲得している人は、新たに1,500語をインプットしましょう。

スコア900点以上を目指すには、Listening・Readingともに450点以上のスコアを取る必要があります。このレベルになると、ケアレスミスを起こさず、2時間集中して問題を解く力や高い英語力が求められます。模擬試験・過去問・問題集を繰り返し解いて、TOEICの問題形式に慣れましょう。

就活でTOEICスコアをアピールするときの注意点3つ

就職活動でTOEICスコアをアピールする場合、次の3つに注意しましょう。

  • 就活解禁の1ヵ月前までには受験する
  • 嘘のTOEICスコアを書かない
  • IPテストの取り扱いに注意する
上記3つを疎かにすると、TOEICスコアを履歴書・ES(エントリーシート)に記入できなかったり、面接で良くない印象を与えたりする恐れがあります。

1.就活解禁の1ヵ月前までには受験する

就職活動でTOEICのスコアをアピールしたい場合、就活解禁の1ヵ月前までに受験を終えましょう。選考の直前に受けても結果が発表されていないため、スコアをアピールできません。可能であれば、インターンの選考が始まるまでにTOEICのスコアを取得しておくとよいでしょう。

ただし、企業によってESを提出する時期に違いがあるため注意が必要です。例えば、ベンチャー企業・外資系企業では、他の企業に比べると就職活動のスタート時期が早く、大学3年生の1月頃に内定が出ることもあります。

もしTOEICの受験が就職活動までに間に合わない場合は、資格以外で英語力をアピールしましょう。留学経験や英語を使用したエピソードなどがあれば、面接で話すのも手です。

2.嘘のTOEICスコアを書かない

TOEICのスコアを求められた場合、噓のスコアを申告したり、履歴書・ESに書いたりするのは避けてください。採用担当者はさまざまな視点から就活生の人柄を判断すると同時に、アピール内容の真偽も確かめています。よって、嘘は見破られる可能性が高いでしょう。

また、取得した資格を履歴書・ESに記載している人は、証明書の提出を求められるかもしれません。証明書のTOEICスコアが履歴書・ESと一致していない場合、嘘が発覚してしまいます。さらに、企業によっては選考中に英語の適性試験・面接を行うこともあるでしょう。試験・面接の結果と履歴書・ESに記載したTOEICスコアの差があまりにも大きい場合、嘘を疑われてしまいます。

TOEICスコアが嘘だと判明すると、マイナスの評価は避けられず、その場で不合格になる恐れもあります。嘘のスコアを提示してもプラスにはならないため、本当のスコアを正直に申告しましょう。

3.IPテストの取り扱いに注意する

「TOEIC IPテスト(以下、IPテスト)」はTOEICの試験形式の1つで、試験時間・問題形式はTOEIC公開テスト(以下、公開テスト)と同じです。一方で、IPテストは塾・大学などの団体単位でのみ申し込めます。また、IPテストはオンラインでも受験可能です。

IPテストで取得したスコアは、公開テストで取得したスコアと同じく履歴書・ESに記載できます。書類に記載する場合は「TOEIC IPテスト」と書きましょう。

ただし、企業によってはTOEICのスコアと一緒に公式認定証の提出を求められる場合もあります。公式認定証は公開テストを受験しないと発行されません。そのため、企業によってはIPテストで獲得したスコアの提出を認めない場合もあります。

TOEICは就活を有利に進められる資格の1つ

TOEICはビジネスシーンでの英語力をみる試験で「聞く・読む・話す・書く」の4つの技能を測定できます。就職活動では「聞く・読む」力をみる「Listening & Reading Test」のスコアが特に重視されるでしょう。

就職活動でTOEICスコアを要件・参考にしている企業は約50%です。英語力をアピールするには、少なくとも600点以上が必要とされます。英語を使って仕事をする場合は700点以上のハイスコアが求められるでしょう。

就職活動でTOEICが重視される理由は、企業での知名度が高く、ビジネスに関する英語力をスコアで評価できるからです。英語力以外にも、グローバル感覚や計画性・継続力などのスキルもみられるため、TOEICはさまざまな業界・企業で重宝されています。

TOEICの勉強法は目標スコアによって異なります。しかし、どのレベルでも知っている単語量を増やしたり、長文を読むスピードを上げたりなどの対策が必要です。

就職活動でTOEICスコアをアピールする場合、就活解禁の1ヵ月前には受験しましょう。また、嘘のスコアを書くと不採用のリスクが高まるため、本当のスコアを書いてください。IPテストは企業によって取り扱いが異なるため、募集要項を確認しましょう。

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