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  • 2020.12.11 (最終更新日:2022.04.07)

ワンマン社長についていけないと悩む人へ。その特徴や付き合い方とは

目次

ワンマン社長の特徴その①

会社 社長 ワンマン社長には、様々な特徴があります。それぞれ確認しましょう。

自分が1番だと勘違いしている

ワンマン社長は、自分を絶対的な存在だと勘違いしています。様々な試練を乗り越えて会社を作り上げてきたので自分に自信を持っているからですね。しかし、時の流れや環境の変化に気づかず、これまでのやり方が正しいと思い込んでしまいます。

時の流れについていくことができなければ、いずれ追い付けなくなり多くの課題を抱えることとなるのです。ところが、新しい戦略が必要な状況になっても、自己流を変えることができません。頑なに他の社員の忠告を聞こうとしないのがワンマン社長の特徴です。

また、自分が1番だと思い込んでいるので、思い通りにならないことがあれば脅したり怒鳴ったりする人もいます。社員のことを対等な存在として扱っておらず、下に見ているのです。だから、いつでも辞めさせられると言いたげに「いくらでも代わりはいる」と言います。上下関係をはっきりさせておくことにより、社員を支配したいとも考えています。

脅したり怒鳴ったりの扱いを受け続けた結果、社員は立ち向かう意思を奪われ言いなりになるのです。

言うことを聞く部下を周囲に配置する

言うことを聞く部下を周囲に置くのが、ワンマン社長の良くある特徴です。仕事ができる人材であっても、自分の意見に物申す人間のことはぞんざいに扱います。

会社の規模が大きければ、言うことを聞く部下ばかりを周囲に配置するわけにはいきません。1人で残すところなく管理するのは難しいからですね。規模の大きな会社を効率よく回すためには、自分のことばかり考えるわけにはいかないのです。しかし、ワンマン社長は適材適所ということができないので、上層部をお気に入りばかり配置したがります。

当然のようにサービス残業をさせる

会社の業績を上げることに力を入れているときに、社長は休日の日数などを数えている暇はありません。成長途中の会社では、年間の休日日数が10日程度だったとの例もあることでしょう。

休日を返上するやり方で会社を成長させてきたのだから、社長が自信を持つのも分かります。しかし、社長と同じ方法を部下にも押し付けるのは違うのです。この違いを理解できない社長の場合、当たり前のように部下を巻き込みます。

部下を信用できない

社長は、部下のことを本心から信用しているわけではありません。そのため、仕事を部下に頼む考えが抜け落ちているのです。部下のことは自分が操る駒だと考えており、効率よく社員を使えません。

その結果、たくさんの仕事を抱えてしまい常にストレスのかかっている状態になります。社長の機嫌が良く無ければ、すぐ社内に広まるので空気が淀むのです。

ワンマン社長は、社員に甘い汁を吸わせたくないと考えています。会社を成長させるには、社員の成長も考える必要があるのに、考えているのは自分のことばかり。社長が自分のことばかり考えていると、いずれ会社は成長しなくなります。

ワンマン社長の特徴その②

会社 社長

現場のことを理解していない

自分のことだけを考えて、周囲に言うことを聞く人間ばかり配置すると、現場の声が聞こえにくくなります。すると、仕事の効率が悪化するので、業績の悪化にも繋がるのです。社員が多いと、社長とコミュニケーションを取れる社員が少なくなってしまいます。現場とのコミュニケーションが取れていなければ、不適切な経営をしてしまうのです。

また、現場のことを把握していないがために、筋違いの指示を出します。大事な仕事をしているときに私用で呼びつけることもあるのです。コミュニケーション不足や不適切な指示をしていると、現場の社員から邪魔だと思われるようになります。

自分のミスを社員に押し付ける

ワンマン社長の中には、自分のミスは社員に押し付け、社員の功績は自分のものにする人がいます。失敗してしまえば自分のせいじゃないと思い込みたいときもありますし、できるだけ知られたくないと考えるものです。けれども、社長のミスを押し付けられるのは理不尽ですよね。

自分のミスを社員のせいにするだけではなく、社員の功績を取り上げるワンマン社長もいます。自分の功績を取り上げられた社員は、社長に対して不満が募っていくのです。

社員の全てを管理したいと思っている

お伝えした通り、基本的にワンマン社長は社員のことを信用していません。そのため、責任のある仕事を任せられないどころか、社員の全てを管理したいと思っています。社員が増えれば当然、社長1人で全てを管理するのは困難です。

社員が多い状況では、問題が発生したときだけ社長の耳に入ることもしばしばあります。言うことを聞く社員ばかりを近くに置いていると、問題の発生が社長の耳に届くころには、深刻化していることも多いです。自分で自分の首を絞める行動をしているわけですね。

問題が深刻化することを考えると、初めから社員の全てを管理したいと考えるようになります。しかし社員側は、すぐに決められることの指示を待ったり、詳細に報告したりする必要があるので面倒だと感じるのです。

言動が気分によって異なる

ワンマン社長の特徴として、言動が気分によって異なる例があります。昨日までとは意見が正反対のことを言い出すので、指示を受ける社員が混乱するのです。意見だけではなく、経営方針まで気分によって変えることもあります。経営方針まで簡単に変えられたら、下で働いている社員はどうすればいいのか分かりませんよね。

昨日まで残業して準備してきたものが全て無意味なものになるので、翻弄される社員は社長に嫌気がさします。

会議をする意味がない

社員を集めて会議をしても、最後に通るのは社長の意見です。そのため、ワンマン社長の会社で会議をしても意味がなくなります。社員が貴重な意見を述べたとしても、その全てに異論を唱えるのです。

周りは言うことを聞く社員がほとんどですから、多くが社長の意見に賛成します。反対意見が受け入れられないので、何のために時間を使っているのか分からなくなるのです。

ワンマン社長との付き合い方とは?

会社 社長 ワンマン社長が嫌だから転職したいと思っても、すぐ行動できないこともあります。まずは、付き合い方を工夫して改善できるかどうか確認してください。

言うことが日によって変わるのなら、その背景を考える

日によって言うことを変えられたら、指示を受ける方は辟易しますよね。指示を変えたことを認めてくれればいいのですが、なかなかそうはいかないのがワンマン社長です。こんなときは、社長から伝えて欲しい言葉を自分で想像してください。

指示を変えるまでの段階で、様々な葛藤があったのかもしれません。指示をした段階では、まだ話の中間地点だったのかもしれないのです。

どんな経営者であっても、ビジネスに関する戦略を常に考え続けています。アンテナを張り巡らせておかなければ、思わぬアイディアを取りこぼしてしまうかもしれないからですね。

現代は時の流れが速いので、決定したことでも臨機応変に路線の変更をしていかなければ追い付きません。指示が変わった背景を考えて、冷静に対応しましょう。

社長が感情的なら、自分の心の守り方を知る

感情的になる社長が相手の場合、冷静さを保つのが大事です。感情的な人に敏感になっていると、ストレスが溜まります。感情的な人にストレスを溜めることが毎日続けば、朝起きるのが億劫に感じるようになるのです。

心が壊れないように、落ち着いて社長の言動をチェックしてください。すると、必要な発言とそうでない発言に分かれます。必要な発言は、今後の役に立つアドバイスなど。不要な発言は、繰り返し同じことを言う場合や人格否定などです。

今後に必要のない話をしているときは、傷つかないように受け取り方の工夫をしてください。

認められない意見は、ほかの人に伝えてもらおう

社長がお気に入りの人の意見ばかり聞いて、自分は認めてもらえない例もあります。こんなときは、認めてもらえる人に意見を伝えてもらうのがおすすめです。

認められないことの理由は、まだまだ経験不足だと思っているかもしれませんし、言葉の端にネガティブな感情が滲み出ているからかもしれません。ワンマン社長は、どんなに昔の話でも、よく覚えているのです。ほかの人に意見を伝えてもらい、仕事の効率化を図りましょう。

社長が理解できない知識をつける

社長が理解できない知識をつけてそれを発揮すると、理不尽な指示も減り提案が認められやすくなります。どんなことにでも口を出したいのがワンマン社長の特徴ですが、自分の知らない知識を持っている人に対しては評価します。

自分の持っている知識が浅ければ、言葉を返せません。会社で社長よりも知識のある立場を確立できれば、あなたに対する社長の態度が変わることもあるのです。また、専門知識と経験があればどの会社でも重宝されますから、あなた自身も心穏やかに過ごせます。

体に限界が来る前に転職しよう

会社 社長 このコラムでは、簡単に転職できる環境ではない人のために、ワンマン社長との付き合い方も紹介しました。しかし、身体に限界が来るまで働き続けることはやはりおすすめしません。

転職は環境の変化を伴いますから、行動するのが億劫に感じる人もいるかと思います。そこで、転職に繋がる考え方を紹介しましょう。

働きながら転職先を探す

今の会社を辞めても次の勤務先が無い、と感じるからなかなか転職に踏み切れない人も多いですよね。次の勤務先が無いことが壁になる場合、働き続けながら水面下で転職先を探しましょう。

働きながら転職活動をするわけですから、大変労力がかかります。しかし、このままだらだらとワンマン社長の会社で働き続けて、体を壊してしまえば元も子もありません。精神的に支配されている状態だと、ほかの選択肢が見えなくなってしまうのです。今の自分にはワンマン社長の会社しか無いとの考え方も、自分を追い詰める原因になっています。

転職先を探せば、一本道しかなかったところに何本も道が見えるようになるのです。自分の行き先は今の会社だけじゃない、と思えれば心に余裕も持てます。

「辞める」というゴールから逆算して考える

1度、辞めることに不安を感じてしまえば、なかなか行動に踏み切れません。人間は、今までの現状が1番良いと考えてしまうので、新しいことに挑戦するには行動力が必要なのです。そのため、誰に止められていなかったとしても、自分で言い訳を見つけて行動にうつしません。

そうならないためにも、「辞める」というゴールを決めて、そこから逆算して行動を考えるのがおすすめです。会社を辞めると決めてしまえば、理不尽な目に合っても「辞められるから大丈夫」と思えますので冷静さを保てます。

ワンマン社長がいない会社の特徴はある?

ワンマン社長がいない可能性の高い会社の特徴は、大きな会社であることと実力主義であることです。ワンマン社長は中小企業や、同族経営の会社にいる傾向にあります。内輪で経営している、規模の小さい会社はワンマン社長になりやすい環境というわけですね。そのため、社員数の多い大きな会社ならばワンマン社長の可能性が低いと言えるのです。

ワンマン社長に嫌われて公平に評価してもらえなかった人は、実力主義の会社を選んでください。実力によって昇進する会社の求人もあります。社員の収入例と合わせて、評価の仕方を記載している会社もあるので参考にしてください。
当コラムでは、転職・就職関係の情報を発信しています。仕事だけの人生には、失うものやデメリットが多いです。ワークライフバランスを重視して転職するコツも紹介しているので、以下のコラムも合わせてご覧ください。

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転職するなら健康経営に注目してみよう

会社 健康 付き合い方を考えてみたけれどもやはりワンマン社長の方針に合わず、転職を選択することもあるでしょう。転職時には、健康経営に取り組んでいる企業があることを知っておけば視野が広がりますよ。

健康経営は社員が健康になれば会社にもメリットが多くあるとの考え方です。健康経営に取り組めば、社員も健康的に働けるうえ会社のイメージ向上に繋がります。

たとえば、上層部だけが力を持たないように、風通しの良い職場作りを目指している企業もあるのです。風通しの悪い職場は、雰囲気が悪くなります。

職場の雰囲気が悪いと、分からないことを質問しづらい空気になるのです。質問しづらい空気は小さなミスを発生させて、やがて致命的なミスへと繋がります。職場の雰囲気は、業務の効率や業績にまで影響のある大切なポイント。長く働くのなら、そのことを理解している会社で働きたいと思いませんか。

そのため、風通しを悪くしないように工夫している会社は、ワンマン社長が育ちにくい環境と言えます。もちろん、会社がどのような健康経営の取り組みを行っているかは確認する必要がありますよ。

健康経営の取り組み事例は、各社の公式Webサイトで掲示されています。公式Webサイトを確認して、あなたの求めている社風の会社かどうかを調べるのもおすすめですよ。
当コラムで紹介している、各社の健康経営の取り組みも合わせてご覧ください。

たとえば、社内の全員を主役と考えて、社内新聞を発行してコミュニケーションのきっかけを作る会社があります。そのほかには、リラクゼーションルームが社内にあり、社員が休憩時に疲れを癒せる会社もありますよ。そのような取組事例を紹介しているのです。

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まとめ

ワンマン社長は社員を使い捨てとして考えており、対等に扱っていません。そのことは仕事のミスを招いて、いずれは会社の存続に繋がるのですね。

ワンマン社長の下で働いていると、視野が狭くなり精神的に辛くなっていきます。そこで頑張り過ぎてしまうと自分でも限界が来ていることを知らずに、うつ病を発症したりほかの病気に繋がることもあるのです。

付き合い方を工夫して接するのもいいですが、やはりワンマン社長の会社には将来性が無いと言えます。会社の悪循環に巻き込まれてストレスを溜めないためにも、転職を検討するのはいかがでしょうか。ホワイト企業に転職できて、「今までの苦労は何だったんだ」と感じるかもしれません。
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