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  • 2021.02.23 (最終更新日:2022.04.06)

転職先の選び方や注意点を説明。後悔しない転職をするために

目次

知り合いからの紹介で転職先を決める場合

転職 ここでは、知り合いからの紹介で転職先を決める場合と、転職エージェントを活用する場合を紹介します。

知り合いから紹介してもらうメリット

知り合いから転職先を紹介してもらうメリットとして、まず挙げられるのが信頼性です。転職先のメリットやデメリットをありのままに教えてくれるので、現実味のある意見が聞けます。注意したいのが、知り合いと言っても利害関係者以外を選ぶということ。自分の利益を一番に考える利害関係者が紹介する内容は、信頼性に欠けるのです。利害関係者の説明はメリットばかりを伝えがちになるので、デメリットが分かりにくいということですね。

企業によっては知り合いからの紹介なら信頼性が高いということで、書類選考を飛ばして面接に進むこともあります。知り合いとの信頼関係をポジティブに考えてくれる企業なら、採用で有利に運ぶ例があるのですね。

長く付き合いのある知り合いなら第三者の視点で性格を判断して、合う企業を紹介してくれます。相談者がその仕事に向いているかどうかを、実際に働く姿を想像しながら考えてくれるのです。

知り合いから紹介してもらうデメリット

知り合いから紹介してもらうことにはメリットが多いですが、デメリットがあることも忘れてはいけません。知り合いと同じ職場に入ると、プライベートの関係から仕事上の関係になります。仕事上の関係になることにより、今まで知らなかった性質を知ることになるのです。プライベートでは話しやすくて良い人だと思っていたら、仕事では固くて融通の利かない人だったということもあるでしょう。仕事上で新たな一面を知ったら、プライベートでの関わり方にも変化が出てくるので気をつけてください。

知り合いが働いているとのことで、働きやすい会社だとイメージしてしまう危険があります。メリットだけではなくデメリットも質問することで、悪い部分にも注目してくださいね。

面接を受けてみたらイメージと違ったため、選考を辞退したいと思うこともあります。選考中だけに限らず、採用後にイメージと違って転職をしたくなることもあるのです。このような事態になったときに、友人の対面を傷つけてしまうことを考えて行動を起こしにくくなる可能性もあります。

転職エージェントから探す場合

転職 転職エージェントを活用するには、メリットがあればデメリットもあります。両方に目を向けてくださいね。

転職エージェントを活用するメリット

転職エージェントは、条件に合った企業を紹介してくれるのです。転職エージェントを通さずに転職活動をすると、面接でしか聞けない情報があるため、面接当日に「イメージと違う」と思う例が多くあります。しかし転職エージェントが間に入ってくれると、合う企業を絞りこめるのでイメージと違うことを減らしやすいわけです。休日や給料など対面でははっきりと聞きにくいことでも、転職エージェントを間に入れることにより聞きやすくなります。

転職エージェントには、求人サイトには掲載していない非公開の求人に応募できるのです。転職エージェントが多くの求人を非公開にしているので、一般的な求人サイトに掲載している求人はそれよりも少ないのが現実。転職を成功させるコツはいかに情報収集できるかというところにありますから、転職エージェントを活用するのもおすすめです。

転職エージェントでは面接のレクチャーや履歴書の書き方などの細かいアドバイスをしてもらえます。今までの採用実績に基づいてアドバイスをしてくれるので、転職エージェントを通さずに転職するよりも合格しやすいと言えるでしょう。

転職エージェントを活用するデメリット

転職エージェントは案件を複数引き受けていることもあり、早く採用されて欲しいとの気持ちがあります。そのため、短期間で結果を出すことを目標とする転職活動になるのです。それに対して転職相談者は、転職先を慎重に決めたいと思っています。目標は同じでありながら、転職エージェントと転職相談者の気持ちにズレが生じることが転職エージェントを活用するデメリットです。

転職エージェントでは、エージェント個人の知識や能力にばらつきがあります。経験の少ないエージェントが担当になると、マニュアル通りで融通の利かない転職活動になる可能性があるのです。転職活動を続けていてエージェントとの合わなさを感じたら、転職サイトに相談してみるのもいいでしょう。
 

やりたい仕事がない場合の探し方その①

転職 悩み 今の仕事に疑問を持って転職したくなっても、やりたい仕事がないこともあります。そんなときの探し方を説明しました。

転職したい理由を深掘りする

やりたい仕事がないことに悩んでいる場合は、転職したい理由を深掘りするのがおすすめです。たとえば、今の仕事で充実感を得られないことが原因なら、充実感を得られない原因を深掘りします。深掘りして出てきた答えに対してまた疑問を投げかけて、本質を突き詰めていくのです。

今の仕事で充実感を得られない場合、充実感が得られない理由を考えるのです。ルーチンワークのような型の決まった仕事ばかりだからというのが理由なら、自分で改善の余地は無いか?とさらに深く考えることができます。今の企業の将来性が不安だというのなら、転職を考えることもできるのです。深掘りして得た理由によって、転職するべきなのか今の職場でも実現できることなのかが見えてくるわけですね。

大事なのは仕事内容ばかりではありません。労働条件も合わせて考えるようにしてください。

自分ができることから探す

「やりたい仕事に就く」と言っても、それ以前に自分の向いている仕事が分からない人もいることと思います。こんなときは、やりたい仕事に就くとの考え方を一度忘れて、自分には何ができるのか?と考えてください。今まで経験してきた仕事の中で、自分にできると思ったものはありませんでしたか。小さな仕事でもかまいません。

もしくは、楽しかった仕事が無かったかどうか思い出してみましょう。いくら仕事だからと言っても、今まで経験した業務の全てが辛くしんどいものだったという人は少ないことと思います。楽しかった仕事を思い出したら、進んで挑戦してください。

嫌だったことは何なのかを具体的にする

できることや楽しかったことを具体的にすると同時に、嫌だったことも具体的にしておきます。今の仕事が嫌だという感情を、すぐにこの職種が向いていないと変換するのはおすすめしません。なぜなら、職種は違っても同じスキルを必要とする場合があるからです。たとえば、営業職と事務職ならコミュニケーション能力を必要とします。嫌だったことを具体的にせず転職してしまうと、転職しても解決にならないのです。

また同じ理由で仕事が嫌にならないためにも、その仕事が向いていないと感じた理由や、どんなことが嫌だったのかをはっきりさせておきましょう。嫌なことをもう一度思い出すのは辛いですが、同じことを繰り返さないためなのです

やりたい仕事がない場合の探し方その②

どんなスキルを身につけたいのかで考える

転職活動は慎重になりすぎるあまりに、始められない人も多いです。しかしどんなに慎重になっても、結局のところは入ってみないと分からないことが大半。それに、時代の流れによっても環境は変化していきます。「生涯働き続けられる職場に転職したい」と思って探した転職先でも、時代の流れによって転職せざるを得なくなるかもしれないのです。

再び転職するときに困らないために、身につけるスキルについて考えるのがおすすめ。働き口が豊富な職種や、慢性的な人手不足で困っている職種がたくさんあるので、そのような職種のスキルを持っているとひとまず安心と言えるのではないでしょうか。

自分が必要とされる仕事はないかという視点で探す

仕事で特にやりがいになりやすいのが、「人から必要とされる」ことです。大げさかもしれませんが、つまり自分の仕事で誰かが喜んでくれるということ。そんな仕事を探すわけですね。企業は、自社の成長に繋がる人材を採用します。突き詰めれば、成長に繋がる人材とは自社の仲間やお客さまを喜ばせることができる人材ということです。誰かを喜ばせたいとの気持ちを仕事で実現できることは、幸せなことだと思います。

内定を承諾するまでに確認しておくべきこととは

社会人 転職 転職活動をして内定が出たら、ホッとして気が緩みがちです。しかし、今一度確認しておきたいことがあります。

企業の考え方に共感できるかどうか

意外と忘れがちなのが、その会社の考え方に共感できるかどうかです。たとえばフレックスタイム制やテレワークなど新しい働き方を受け入れない企業に、自由な働き方をしたい人が入ったら合いませんよね。上司のいう事が絶対と考える企業に、新入社員が意見を言いやすい空気を求めるのも違います。

最近では公式Webサイトだけに限らず、公式ブログを更新している企業も多いです。公式ブログなどを読めば、社員がどのような働き方をしているのかある程度分かることもあるので、活用してください。

給料や役職のことを曖昧にしておかない

転職して叶えたいことを具体的にしておくのも大事ですが、給料や役職のことも忘れてはいけません。今までと異なる業種に転職するときは特に、仕事内容がイメージしにくいです。その職種にキラキラしたイメージがあり夢いっぱいに入社したものの、イメージとは異なる仕事内容で激務になったら、また転職しようかな、と考えることになります。

求人票に掲載していることでも、具体的にイメージが固まる質問を繰り返してください。この段階で具体的に仕事内容のイメージを固めていると、入社後にミスマッチが起こりにくいのです。

将来のキャリアプランについて

将来のキャリアプランは、転職するときに考えたいことの1つです。5年先、10年先に自分がどうなっていたいのかということまで考えて、転職先を決めてください。一時の感情で転職してしまうのと、将来のことまで考えて転職するのとでは、どちらが仕事を長く続けられると思いますか。後者だということははっきりわかりますよね。将来のことを考えておけば、今後仕事がしんどいと思ったときに乗り越える力になってくれます。

退職金や休日については忘れやすいので注意

大事なことですが、意外に忘れやすいのが退職金や休日の話です。休日のことは求人票に記載されているので、自分が休みたいと思う条件に合っているか、必ず確認しましょう。有休はあっても、取りにくい雰囲気の企業は多くあります。口コミなどをよく読んで、有休の取りやすさを見ておいてくださいね。退職金が出ない企業もありますから、退職金は出るものだと思い込まずに確認を怠らないようにします。

転職先を決めるときの注意点

転職 履歴書 ここでは、転職先を決めるときの注意点を見ていきましょう。

「有給取得率が高いから良い」との思い込みは注意

有休取得率が高いことを謳い文句にしている企業があります。しかし、有給取得率が高いのが必ずしも休みたい人にとって良いことだとは限りません。なぜなら、休日が取得できても家で持ち帰りの仕事をしている例もあるからです。企業によっては、平日より良い給料を支払って休日出勤させるところもあります。これを休日買い上げと言うのですが、休日を買い上げているので有給休暇の取得率が向上するのは当然なのです。

社員が休めなくて疲れていることを利用して、企業が忙しくない時期に合わせて有休を取得させています。この現状で「うちの企業は有休取得率が高いですよ」と謳っていることもあるので、無暗に有給取得率が高いことを信じないのが大事です。

固定残業代に注意しよう

固定残業代という仕組みに注意しましょう。固定残業代とは残業の有無に関係なく、
固定給に含めて毎月支払われる定額の給料のことをいいます。固定残業代は仕事ができて時間短縮のできる人材に対して、正当な評価をするために取り入れる企業があるのです。このように聞くと聞こえはいいですが、基本給を高く見せるために固定残業代を取り入れている企業もあります。

たとえば、以下の2社ならどちらの給料が高いと感じますか。
 
  1. 月給33万円(固定残業代40時間分の5万円を含む)
  2. 月給30万円(30分ごとに残業代を支給)
数字だけ見ると1の企業の方が給料は高そうに見えます。ところが、固定残業代が基本給に含まれているので1の企業の基本給は28万円なのです。これを知らないと、月給を多く書いている方が良い条件だと思い込みそうですよね。また、厳密に言うと残業代を1時間ごととか30分ごとに支払う、と時間で区切るのも違法となりますので覚えておくといいでしょう。

綺麗な人がいる雰囲気に惑わされないこと

求人広告に綺麗な雰囲気の女性が働いている姿が写っており、なんとなく良さそうに見えることはありませんか。人間の心理として、綺麗な人がいる職場に勤めたいと思ってしまうものです。ところが、求人広告では雰囲気を良くするためイメージ画像を用いていることがあります。取材のときに写真を撮影するのですが、良い写真が撮影できなければイメージ画像を使う例があるので注意してください。

求人広告に使われている写真がイメージ画像ばかりのように感じたら、隅々まで募集要項を読みましょう。ほとんどが年配の男性ばかりの企業でも、よく読んでみたら待遇が良い企業だということもありますよ。

ホワイト企業に転職するために知っておこう

会社 企業 転職 「ブラック企業よりホワイト企業に転職したい」ということは誰もが考えていることです。しかし、お伝えした通り上辺だけ良いことを説明しておき、その実態は社員のためになっていない企業が多いのも事実。健康経営優良法人に認定されている企業を1つの目安として考える方法もありますよ。健康経営優良法人に認定されるためには必須要項があります。下記のPDFファイルに目を通してください。

おすすめリンク
健康経営優良法人2020 認定基準の必須項目抜粋 PDF

そのため、健康経営優良法人に認定されている企業は上辺だけ良いことを言っているが、中身が伴っていないということになりにくいと思います。当コラムでは、健康経営について情報発信をしております。健康経営の理解を深めるために、以下も合わせてご覧ください。

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まとめ

転職先の選び方、注意点を解説しました。
  • 知り合いからの紹介や転職エージェントの活用。どちらにもメリット・デメリットがある
  • やりたい仕事がないときは広い視野で考えて、自分のできることや嫌なことを深掘りしていこう
  • 良く見せるために有給取得率が高いことを謳っている企業があるので気をつけよう
  • 健康経営優良法人認定制度があることを覚えておこう
早く転職したい焦りから、つい良いことばかりに目が行ってしまう人も多いのではないでしょうか。しかし今一度冷静になって、その実態を確認するのがおすすめです。
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