• 働き方改革
  • 2021.09.23 (最終更新日:2022.03.26)

働く意味とは?仕事に対するやりがいの重要性

目次

働く意味とは何なのか

職場 楽しい みなさんは働く意味を考えたことがあるでしょうか。
義務教育の終了後や、大学を卒業したあとは仕事に就くのが一般的という中で、特に疑問を持たず社会に出たという方も多いと思います。
しかし改めて考えてみると、わたしたちはどうして働いているのでしょう。
そこには何かしらの理由はあるはずです。
趣味の時間、家族の時間、友人との時間など、他にも優先したいことはたくさんあるのに、私たちは毎日1日の3分の1程度を仕事に費やしています。
生涯ほとんどの時間を仕事に使っていると言っても差し支えないでしょう。
どうしてそこまでして働くのか。働くことで何が得られるのか。
今回は改めて、働くことの意味を考えてみた上で、意味のある働き方、やりがいのある仕事をするためにはどうしたらいいかをご紹介します。

わたしたちが働く理由

仕事 チームワーク 「あなたはどうして働いているのですか?」と聞かれて、すぐに答えられるでしょうか。
計算式のように決まった答えはなく、人によって回答はさまざまで、そこに正解はありません。
生まれた国、育ってきた環境、年齢や性別でも大きく変わってきます。
その人自身が自ら見つけていくしかないのですが、では現実問題どうして働くのかを考えた時に、結局のところ生活のため、お金を稼ぐためという部分が大きいでしょう。

わたしたちが毎日生きていくためには当然お金が必要です。
何か食べなければ死んでしまいますし、気温に合わせて衣服を着ないと身体を壊しますし、そもそも住む場所がないと安心して暮らしていけません。
食料は自給自足で賄えたとしても、税金が払えなかったり、病気になった時に医者にかかれなかったりと、ずっと0円で生きていくことはできません。

それでは逆にお金があれば働かなくてもいいのでしょうか。
例えば宝くじに当選して、一生困らないだけのお金を手に入れたとします。
仕事をしてお金を稼ぐ理由が、食べていくため・生活していくためであれば、それに必要なお金さえすでに手に入れば、働く理由はなくなりますね。

しかし、働くことに対してお金以外の意味を見出している方も多くいます。
世界的企業の創業者であったスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツ、彼らは十分すぎるほどの大富豪であった上でも長らく実業家として働き続けました。
またNPO法人やボランティア活動に従事する方たちも、お金を目的に働いているのではなく、自らの善意や使命感をもって働いているものです。
彼らは一体どのような目的を持って働いているのか、お金以外の目的とは何があるのかを次の章で見ていきます。

働く目的には何がある?

チーム 成長 前述の生活費のようにただお金を稼ぐ以外にも、働く目的は多岐にわたります。

家族のため

苦しい生活をさせたくない、子供にいい教育をしたいといった家族を養う面以外にも目的が発生します。
例えば夜勤や出張、異動などが多く、家族との時間がなかなか取れない仕事をしていた方が、収入が下がったとしても家族で一緒に食事が取れたり、休日は一緒に遊びに行けたりするような仕事に転職するケース。
お金で得られる以上の幸福感・日々の充実感につなげるため、これも働く意味・目的として素晴らしいものです。

貯金のため

将来の出費に備えて貯蓄しておくという目的もあります。
例えば結婚を考えた場合、式を挙げる挙げない、子供を産む産まないなどそれぞれの夫婦の形がありますが、それらにはまとまったお金が必要になります。
また自分の両親が高齢になっていくにつれて、介護が必要になったり病院通いが増えたり、お金がかかる場面は将来的にいくらでもあります。
人生いつどのタイミングでイレギュラーなことがあるか分かりません。
その時のための貯金というのも働く目的の一つです。

楽しく仕事をするため

単純に仕事が楽しくて働いているというケースもあります。
趣味を仕事にできている人がこういった気持ちでやりやすく、例えばYouTuberはその典型ではないでしょうか。
もちろん投稿の頻度や質も問われ、企画・撮影・編集・配信とあらゆることに追われて大変な面も多いでしょう。
しかし彼らは動画のジャンルにもよりますが、自らの興味関心に素直に、やってみたいことに取り組んでそれを視聴者と共有しています。
何より本人たちが一番楽しんでやってそうに見えます。
厳しい現実もあるでしょうが、彼らはお金を稼ぐにあたり、その仕事が楽しいからやっているという面も大きいのではないでしょうか。

自己成長のため

働くことで、それに関する知識やスキルが身に付き自身の成長につながります。
成長すればより上のポストに就けるようになりますし、待遇の良い仕事に転職できるかもしれません。
また将来のビジョンが明確な場合は、「この目標のため、関連スキルが学べる企業に入り、学べることを学んでスキルを身に付け、独立後にも活かせる人脈も広げるんだ」というモチベーションで働くことで、日々目の前の仕事に前向きになれるため、これも働く目的として非常に有意義なものです。

他者貢献・社会貢献のため

仕事をこなし成果が出れば、それは企業の収益になると同時に社会にも貢献しています。
売れるのはそれを必要としている人や企業がいたからです。
そうやって必ず誰かの役に立っていることになります。
社会貢献の分かりやすい例でインフラ関係に勤めている方を挙げましょう。
電気・ガス・水道などはわたしたちが普段生活する上で必要不可欠ですが、それらが事故や災害で止まってしまった場合、復旧活動に尽力するのは街の人々のためになります。
当人たちは仕事の意識だとしても、わたしたちからすれば救世主、復旧した際の感謝は計り知れません。
こういった他社への貢献・社会への貢献に価値を見出して、その仕事に誇りを持って働く方もたくさんいます。

働く意味の見つけ方

働く 意味 人それぞれで働く意味はたくさんあることが分かりました。
それでは自分なら何に意味を見出すのか、見つけ方をご紹介します。

好きなことを仕事にする

働く意味を考えてしまうということは、現在の仕事に何か不満や不安を抱えていると言えます。
楽しく充実していれば、「自分は何で働いているのか」といった疑問は出てきません。
自分の好きなことや趣味に関わることなら、仕事をやらされている、お金のために仕方なく、といった気持ちが起きにくいため、目の前の仕事を仕事と思わず楽しめます。
また、好きと似ていますが得意なことを仕事にすると、得意な分成果も出やすく周りからの評価も高くなるため、達成感を得やすくモチベーション高く取り組みやすいでしょう。

ここで注意したいのが、好きなことを仕事にすると、悩みやトラブルなどがきっかけで嫌いになってしまう可能性も少なからずあることです。
仕事としてすることで以前の感覚と変わってしまったり、好きなこと以外の業務もする中で全体的に苦手意識を持ってしまったりということが考えられます。
その点も踏まえ、好きなこととやらなければいけない業務とのバランスを考えて仕事を探しましょう。

良好な人間関係を作る

仕事自体に前向きになれないとしても、職場の人間関係がよければ毎日楽しく過ごせます。
たとえ苦手な仕事でも、あの先輩のためなら、あの上司に認めてもらいたい、といった気持ちが生まれるような環境であれば、目的を持って有意義に働けます。
仕事は自分ひとりだけではできず、チームで動くことが多いため、職場内の人間関係は円満であるに越したことはないでしょう。
日頃のコミュニケーションのおかげで必要な情報伝達もスムーズですし、何かあって休んだり早退したりという場合にも理解が得られて気持ちが楽になります。
職場の雰囲気が良いほど仕事の成果も出やすいため、人間関係の構築は自分の高評価にもつながっていきます。
評価が上がればまたモチベーションも上がりますから、やりがいをもって働けますね。

自分のために働く

自分の願望、ライフスタイルに合わせて働くことも目的をはっきりさせ、楽しく働けるようになっておすすめです。
車が欲しい、いい靴を買いたい、奮発した美味しいものを食べたい、なんでもいいですがこれらの欲望は非常に強い原動力です。
分かりやすく働く目的がはっきりします。

また普段の時間の使い方・朝型か夜型かといったライフスタイルを考え直し、それに合わせた仕事や働き方に変えることで、オンオフの切り替えがしっかりでき、より充実感を得ながら楽しく仕事に向かえるようになります。

働く意味と仕事のやりがい

健康経営 意味 働く意味を持ちながら仕事をすることは、各々が何か目標や目的のために働くことになるため、仕事に対する姿勢が非常にポジティブになります。
毎日の業務を何となくこなすだけの人よりも、仕事に対して「やりがい」を持って働けるでしょう。
やりがいがあることは、従業員本人と企業双方にとって大きなメリットがあります。

やりがいとは「物事に対する手応え・充足感」です。
人によってやりがいを感じるポイントは違いますが、大きく4つに分けられます。
  • 充足感・達成感を覚える
  • 知識や能力が発揮できる
  • 成長が感じられる
  • したことに対して適正な評価がある
これらが欠けると仕事に対して手応えが感じられず、モチベーションの低下につながってしまいます。
やりがいを感じながら働ければ、それだけ意識高く打ち込めるため成果も出やすく、さらなる評価にもつながります。
従業員自身も成長や昇給・昇格というメリットがある上、企業にとっても成果が上がれば業績も伸び万々歳です。
また従業員の離職も減り定着が見込めるのは、転職が当たり前になった昨今において企業の大きなメリットですね。
従業員にモチベーション高くやりがいを持って働いてもらい、従業員の心と体の健康を保つことは何よりも大切です。
一人ひとりが働く意味を見出し、仕事にやりがいを持って働くことが健康経営の核となります。

まとめ

働きがい やりがい 改めて考えてみると難しいテーマでしたが、働くことにはお金の為はもちろん、それ以外にもたくさん大切な意味があることが分かりましたね。
仕事で嫌なことは必ずありますし、それで辞めたくなる時もあるかもしれません。
しかし普段働いていて、楽しい瞬間が0という訳でもありません。
上司に褒められた、お客様に感謝された、日々ほっこりする瞬間や嬉しい瞬間も必ずあります。
それがあるから頑張れる、元気になるというのは綺麗事じゃなく実際に多いはずです。
お金のためよりも、そういった感情の起伏に意味を見出して働くのもモチベーションとして素敵なことですね。
みなさんが自分の気持ちに正直に、楽しくやりがいを持って働ける仕事ができるよう祈っています。
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