• 就職/転職
  • 2020.11.05

うつ病で転職する際の注意点やオープン就労のメリットデメリット

目次

うつ病で転職するときに注意する点とは

医者様々な理由で、うつ病を抱えながら転職活動をする人がいます。うつ病で転職するときには、どんなことに注意すれば良いのでしょうか?

治ってから転職活動をすること

主治医から、仕事をしても問題がないとの診断をもらってから転職活動をしてください。たとえ健康な人でも、精神的にストレスを感じるのが転職活動です。先が見えないうえに、自分の時間を返上して書類作成をしますよね。プライベートの時間を減らしながらストレスの溜まることをするので、健康な人でもしんどいのです。健康な人でもしんどいのですから、うつ病の人では危険なことがわかりますよね。

転職活動中は、空白期間やお金が無くなったりする恐怖感があるものです。しかし、うつ病の状態で焦るのはNG。症状がますます悪くなってしまうからです。症状を治していないのに入社することが良くない理由は、ほかにもあります。うつ病がまた悪化してしまうと、やむなく休職することになる可能性もあるのです。入社後すぐに症状が悪化し、病気を隠して入社したと言われても仕方がないですよね。このような理由から、転職活動は症状が治ってからの方が良いのです。

病歴を問われたら正直に答えること

面接などのときに、会社から病歴を聞かれるケースがあります。または、アンケートの質問で問われることもありますよ。会社から病歴を問われたときは、正直に答えてください。なぜなら、精神疾患の病歴がある人を採用しない会社だからです。

精神疾患にかかっている人は、業務に支障をきたすことが多くあります。そのため、会社は職場環境を整えるためにそのような人を採用しなくなるのです。その人が仕事を休む間は、ほかの人がフォローをしています。何度も休職が続けば、ほかの人の仕事がどんどん大変になりますよね。そうなると、職場の環境まで悪化してしまうのです。職場の環境が悪化すると、生産性の低下に繋がるケースもあるのです。

空白期間は工夫して答える

正直に答える必要があるのは、あくまで病歴を問われたときです。しかし、聞かれなかったときに自分から伝える必要はありません。今は精神疾患が治っていたとしても、過去に病歴があると話したとします。その場合、採用されない確率がとても高くなるのです。ここから言えることは、会社はそれだけ精神疾患の人を採用したくないということ。悔しいですが、これが今の日本の現状なのです。

しかし、空白期間があれば面接で問われます。特に、1年程度空白期間があれば、採用する側も心配になるもの。空白期間が多ければ「また、それだけ休むことになるのではないか?」と考えます。精神疾患で休んでいたと答えれば、不採用になるのはある意味当然ですね。そのため、たとえば以下のように答えるのがおすすめです。
  • 資格試験の勉強や転職活動をしていた
  • 空白期間はできたものの、成長のために必要な時間だった

このように答えても、病歴を聞いてくる会社もあります。その場合は、正直に答えるしかありません。聞かれないのであれば、上記のように答え方を工夫しましょう。

オープン就労のメリット・デメリットを解説

カルテ オープン就労とは、病気や障害を会社に公開して就職することです。基本的に、求人では障害者雇用枠に応募します。オープン就労で就職するメリット・デメリットは何でしょうか?

メリット1 気を配ってもらえる

最初のメリットとして、所属先や業務内容で気を配ってもらえることがあります。病気や障害があれば、業務内容によっては作業が難しくなることもあるでしょう。転職活動中も、そのことで心配になった方も多いのではないでしょうか?けれども、オープン就労であれば業務内容に気を配ってもらえる可能性が高いです。

たとえば、発達障害のある人は残業がないようにしたり休憩時間を作ったりします。業務内容に気を配ってもらえることは、メリットの1つと言えますね。

メリット2 不安感が減少する

オープン就労の反対をクローズ就労と言います。こちらは、病歴や障害を隠して働くことですね。このような働き方をする場合、病歴を隠す必要があるので辛くなる人もいます。ただでさえ病気で辛いのに、精神的な辛さがプラスするのです。オープン就労なら、病歴を隠さず働くのでその不安感は減少するでしょう。症状が悪化しても、周囲に話しやすいメリットもあります。

 メリット3 サポートが受けられる

サポートが受けられるのも、大きなメリットです。就職先と支援機関が連携する「就労移行支援事業」とのサービスがあります。このサービスでは、就職のサポートや定期面談をしてくれるのです。

サポートがあれば、離職率の低下に繋がります。病歴のある人が、サポートの無いまま転職先を探すのは大変ですよね。しかし、オープン就労だとサポートしてもらえる大きなメリットがあります。

メリット4 毎日の体調にも合わせやすい

病気や障害を持っていると、天気や気圧の変化で体調が変わることがあります。最近では、これを「気象病」とも呼んでいますよ。この名前を聞いた方もいるのではないでしょうか。自律神経が乱れやすいうつ病の人は、特に気をつけたいポイント。病歴を明かしていると、毎日の体調の変化にも対応してもらえることがあるのです。勤務形態で融通を利いてもらえることも、メリットの1つと言えます。

デメリット1 求人の数が少ない

オープン就労を考えたときに抱える現実が、求人の数が少ないこと。一般枠と比較して、病歴のある人を採用する枠はずいぶん少ないのです。しかし、障害者雇用促進法が2018年に改正されたので増加傾向にはあります。民間企業の障害者雇用率は、これまで2.0%でした。それが、2.2%に向上したのです。数字だけで見れば少なく感じますが、向上していることは確かですよね。

障害者雇用義務の対象には、うつ病の人も入ります。求人は少ないとはいえ、増加傾向にあるので少し希望が持てるでしょう。

 デメリット2 職種の選択肢が少ない

職種の選択肢が少なくなるのが、もう1つのデメリットです。柔軟性やフットワークの良さが必要な職種の求人は減少します。たとえば、総合職や営業職などですね。そのことは、仕事でキャリアアップをしたいときにも壁になります。それだけではなく、給料もクローズ就労と比較して少なくなることが多いです。

うつ病でも仕事を続けるコツとはその1

ハート うつ病を抱えながら働き続けることは大変ですよね。仕事を続けるコツはあるのでしょうか?ここでは、5つのコツを紹介します。

周囲の理解を得ること

うつ病は、具体的に身体のどこかに痛みを感じたり発熱したりする病気ではありません。そのため、まだまだ理解のない人が多いのも現状です。周りだけではなく、ときには本人も危険の前兆に気づかないことがあります。

体調の変化に波があるため、昨日まで元気だったのに今日辛くて休むことも。周りから見れば一見身体に何もなさそうな人が、こんな状態になるのです。何度もこんなことがあれば、少しずつ信頼されなくなってしまいます。ここが、うつ病で働き続けることの難しさですね。

うつ病では、絶望や孤独を感じることが多くあります。上の例のように、自分に原因があれば自分自身を責めてしまうのです。この気持ちを和らげるには、うつ病に理解のある味方が必要ですよ。会社に、うつ病に理解のある人がいるかいないか。その違いは歴然としています。

会社の中に幅広く味方を持てることが1番です。しかし、そう簡単に味方が作りやすいものでもありません。理解を示さない周りに敵対心を持ったり、がっかりしたりすることもあります。そんな時は、考え方を変えてみませんか?相手を味方にするために、どう理解してもらえばいいかと考えるのです。理解を広めるために、自分から歩み寄るわけですね。うつ病を理解する知識が周りに備わっていないこともあります。

調子が良好なときに、無理をしない範囲で仕事をきちんとこなすこと。そのことが、信頼して話を聞いてもらえることへの土台作りとなるでしょう。

思い立ったら行動すること

先ほど、うつ病には身体の調子に波があるとお話しました。原因が不明でも、体調が悪化することだってあるのです。働き続けるうえで、とても悩ましいものですよね。なぜなら、いつもベストなコンディションで仕事ができるわけではないから。計画が立てにくくなるわけです。

「計画が立てにくい」ことは、どうやって解消すれば良いのでしょう?やはり、調子の良いときに前倒しで仕事を進めていく事が大切ではないでしょうか。そうすることで、心に余裕が持てます。体調を崩してしまっても、仕事を先に進めているという安心感が得られるのです。

また、作業に取りかかることはやる気を出すことに繋がります。「やる気が出てからやろう」ではなく、「やる気が出ていなくても始める」のがコツ。始めてみたら、意外にそこまで辛くなかったものはありませんか。ネガティブなことを考え始める前に、思い立ったら行動するのがポイントなのです。

休むために限界を知ること

うつ病の人は、責任感が強く完璧主義な人が多い傾向です。与えられた仕事は無理をしてでも成し遂げたいので、体調を悪化させてしまいます。まず、自分の限界を自分自身が知ること。そして、その限界を周囲にも知ってもらい、適宜休むことが大事なのです。

たとえば、自分が可能な仕事量の限界を、上司と共有するのがいいでしょう。この方法は、自分で仕事のやめ時を管理できない人に向いています。心に少しの余裕を持つために、あまり限界をきわどいところに設定しないこと。このようにすれば、周囲の協力を得ながら働きやすいです。

うつ病でも仕事を続けるコツとはその2

ハート うつ病でも仕事を続けるコツとはその1の続きです。

ウォーキングをすること

うつ病は、日本だけに限らず世界で増加しています。長時間座り続けることとうつ病の発症は関係が深いのではないかと言われているのです。世界的に、長時間座り続ける生活が広がっているからですね。長時間身体を動かさないことは、ほかの病気の発症にも繋がります。

運動も様々ですが、中でもウォーキングがおすすめ。ウォーキングでは、身体の筋肉を同じリズムで動かしますよね。このことは、脳のセロトニンを活性化させるのです。セロトニンは、「しあわせホルモン」なんて呼ばれていることをご存知ですか?神経伝達物質の1種で、精神や感情などと密接な関係がある物質ですよ。セロトニンが増加すると、集中力の向上や心の落ち着きを取り戻す効果が期待できます。

運動は、セロトニンだけでなくエンドルフィンの分泌も高めます。エンドルフィンも幸福感と関係のある物質。リズム感のある運動をすることによって、エンドルフィンが分泌されるのです。

脳内物質と関係があることだけが、ウォーキングをおすすめする理由ではありません。激しい運動を長く続けなくても良いところも魅力です。たとえば、1週間に1時間程度のウォーキングから始めてもいいのですよ。毎日ウォーキングするなら、30分程度にしましょう。注意したいのは、無理して運動しないこと。疲労を感じるほどの運動は控えてください。この運動だけで、心身ともに健やかになれるのなら難しくありませんよね。

また、朝の光を浴びながら運動すれば乱れていた体内リズムの調整にもなります。身体が温まって、免疫力の向上にも繋がるのです。ビタミンDは、肌に日光を浴びることで作られます。ウォーキングをして、身体に良い刺激を与えませんか?

すぐに良くなると思わないこと

うつ病の症状が大変だった時期を乗り越えれば、治ったと勘違いすることがあります。しかし、ほとんどのケースでその期待は裏切られるのです。そうすると、そのたびにがっかりすることになります。

うつ病は、ある日突然完治するものではありません。お伝えした通り、調子に波のあるものです。身体の状態が悪ければ、早く治ってほしいと思いますよね。早く治ってほしいと思う気持ちこそが、がっかりする原因でもあります。

うつ病は、すぐに調子が良くなるものではないのです。むしろ、すぐに良くなったら反動に気をつけなければなりません。数年単位で身体の調子を見ていけば、少しずつ良好に向かっていることでしょう。どれだけ変化したかを感じ取るには、長期的に見ることが大切なのですよ。

KDDI株式会社の健康経営の取り組みとは

薬 健康面に不安がある場合、健康経営をおこなう会社から転職先を選ぶ方法もあります。健康経営を実施している会社が、必ずしもうつ病に理解があるとは言えません。しかし、多くの会社で様々なことに対して柔軟に対応しています。

たとえば、始業・終業時間を従業員が決めるフレックスタイム制を導入している会社。通勤ラッシュが避けられたり残業の軽減に繋がったりします。

ここでは、健康経営の取り組み事例としてKDDI株式会社を紹介しましょう。

KDDI株式会社は、健康経営優良法人に認定されています。症状の再発により休業しないために、再発防止策を実施しているのです。セルフケアだけに限らず、ラインケアにも力を入れています。ラインケアとは、職場の管理者が部下のメンタルヘルス対策をすることです。周りの理解が必要なことだから、組織の課題として取り組むのですね。

また、働き方改革増進に向けて退社時間を20時までにする取り組みを導入しました。健康経営専門の健康経営ワーキンググループを設置するなど、積極的に実施しています。

参照:KDDIグループ 健康経営宣言

ほかにも、健康経営優良法人に認定された会社はたくさんあります。このような会社が多く存在することを踏まえて、転職活動をしてはいかがでしょうか?

当コラムでは、健康経営についての情報を発信しています。以下では、ユニークな企業の取り組み事例を紹介しています。「こんなに面白い取り組みがあるのか。」と興味深く読めるものばかりなので、合わせて読んでみてください。

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まとめ

今回は「うつ病で転職するさいの注意点」「オープン就労のメリット・デメリット」「うつ病でも仕事を続けるコツ」などを紹介しました。オープン就労という言葉を、聞いたことはありましたか?うつ病と付き合っていくのは大変です。この記事を読んで、自分で自分の限界を知ることの大切さが分かったことと思います。視野を広げて、時には周りのサポートも受けながらあなたに合う転職方法を選ぶのがいいでしょう。運動などに挑戦する場合、くれぐれも無理をしないようにしてくださいね。

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