- 就職/転職
- 2022.02.15
営業に向いている人・向いていない人の特徴とは?必要なスキルや性格面を解説

「わたし営業向いてないかも」は甘え?

ノルマに追われて大変な一方、契約が取れれば取れるだけ給与も上がるようにも思えます。
コミュニケーション能力や体力があるハツラツとしたタイプの人が活躍してそうなイメージが強く、反対に引っ込み思案な人やネガティブな人だと、厳しいノルマへのプレッシャーや上司や顧客からの要望でストレスが溜まり、続けていくのは大変かもしれません。
この記事では営業職に向いている人と向いていない人を、性格や特徴をもとに解説していきます。
「やっぱり向いていないかも」と思う人へのメッセージも最後にあるため、ぜひ今後の参考にしてください。
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そもそも営業の仕事とは?

まずは営業の仕事について、どのような仕事内容なのか確認しておきましょう。
会社の利益や業績を上げることにダイレクトに関わってくる仕事であり、具体的にいえば自社の商品・サービスを顧客に販売したり、情報提供することにより新たな契約を取り付けたりすることが挙げられます。
ただ顧客や見込み客に対して商品を売り込むという単純なことではなく、売り込むためにどうするか、どうしたら売れるかといった戦略やアプローチから考え、提案していくことも営業の仕事です。
会社にとっては自社の商品サービスを世間に知ってもらい、利用してもらうための窓口が営業であるため、かなり重要な役割といっていいでしょう。
営業自身も、商品やサービスについて売り込むだけの確かな知識やセールスポイントをきっちり押さえ、魅力的に思ってもらえるように相手に伝えなければいけないため、学ぶ努力やコミュニケーション能力などが必要とされます。
営業に向いている人はどんな人?

では本題ですが、営業に向いている人というのはどんな特徴があるのでしょうか。
いくつか例を挙げて解説していきます。
人当たりがいい
営業職の仕事相手は「人」です。
仕事でもプライベートでも、なんとなく感じの悪い人とは付き合いたくありませんよね。
特に初対面の相手に対して商品を売り込んでいくとなると、営業の人の第一印象というのは非常に重要になってきます。
初対面の相手の印象は5秒で決まるといい、性別や身長、表情や服装などの視覚的情報が全てです。
表情や服装は意識すれば変えられる要素であり、特に表情は豊かで親しみやすいに越したことはありません。
無表情で愛想のない人よりも、笑顔で親しみやすい人の方が好印象なのは当たり前ですね。
いくら商品やサービスがよくても、営業担当の感じが悪いとそれが原因で契約できないというケースもよくあります。
普段から人当たりがよく、話すことが好きで初対面でもコミュニケーションに困らないようなタイプの人は、営業に向いているといえるでしょう。
記憶力がある
営業はたくさんの既存の顧客、さらに新たな顧客開拓で初対面の人にも会う仕事です。
何度か会っている相手なのに顔や名前が思い出せなかったり、以前話した内容を覚えていなかったりすると不信感につながります。
プライベートでも、過去に話したことを忘れられていると悲しいものです。
相手の発言や要望を、些細なことでもしっかり覚えているだけで、相手からの信頼は上がり、提案にも説得力が増すでしょう。
事前準備や気遣いを欠かさない
顧客に商品やサービスを提案するにあたり、効果的なプレゼンのためには事前準備が欠かせません。
忙しい中で時間をいただいて商談ができているわけで、その時間を有意義な時間にするためにも、100%の準備をしていきたいですね。
当日に相手が話を分かりやすいよう、前もって資料を配布しておく気遣いなどもあればより好印象でしょう。
トラブルを未然に防いだり、土壇場で困ったりしないように、普段から事前のリサーチをしている人は営業向きといえます。
相手の立場に立てる
いくら商品がよくても、相手が欲しいと思わなければ買ってくれないのは当然です。
どれだけ商品のよさをアピールしても、そもそも需要がなければ意味がないため、相手の立場に立って想像ができなければ営業は上手くいきません。
同じ商品を同じ言葉で売り込んでも響く人と響かない人がいることを理解し、その人ごとに合った提案の仕方が重要です。
振り返りと改善を徹底する
営業を一件終えるごとに、毎回振り返りをし改善に向けて努力できれば、きっと成績は向上していきます。
営業をかける相手の人柄や行動は変えられませんが、自分の意識と行動は変えられます。
話し方や話した内容、挨拶からクロージングまでを振り返り、次の営業に活かしていきましょう。
予習と復習が大事なことは学生の頃からいわれてきたことですが、社会人になってもしっかり欠かさずできれば着実な成長につながります。
営業職が持っているべきスキルとは?

性格にフォーカスして、営業に向いているタイプを紹介しましたが、スキルとしてぜひ持っていたいことには、どのようなものがあるでしょうか。
コミュニケーション能力
前の章の「人当たりがいい」で述べたことと被るようですが、営業職であれば対人のコミュニケーション能力に秀でていると結果が出やすいでしょう。
相手から話を引き出し要望を聞き取る「ヒアリング力」、初対面の人とも早くに打ち解け信頼を得ていく「人脈構築力」、商品やサービスの魅力を120%伝え、相手にとって分かりやすく正確に伝えられる「情報伝達能力」、これらは全て、いわゆるコミュニケーション能力の一部であり、営業の人が備えておくべきスキルです。
課題の発見力・解決力
新たな契約を取るためにも、既存の顧客の要望を聞くためにも、相手が何に困っていてどうしたいのかを発見し、解決していくスキルが非常に重要です。
そのためには先ほどのヒアリング力に、論理的思考力も必要で、得られた情報を整理し組み立てることにより明確な課題が見えてきます。
また効率のよい営業回りのためにどうすればいいかや、売れない商品を売るためにどうすればいいかなど、自身の課題も解決していくことが大切です。
売れない原因は商品なのか売り方なのか、それが分かればさらなる売上の底上げにつながります。
売れる営業マンほど、課題発見と解決のスピードが早いものです。
顧客開拓への考え方と行動力
ある程度営業が成功してきて顧客が増えても、そこで満足していてはさらなる成績の向上は見込めません。
新たな顧客への営業や、一度断られた相手への再チャレンジをしないと、当然数字は伸び悩みます。
自社商品の需要がありそうな新たな見込み客を洗い出し、再チャレンジへの相手へは前回の反省を活かして戦略を練り直しましょう。
PDCAの繰り返しができる
社会人にはお馴染みかもしれない「PDCAサイクル」ですが、これも欠かしてはいけません。
「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の4つの要素からなるサイクルで、これを繰り返すことでスキルが洗練・向上していきます。
計画なしに行動はできず、行動がなければ評価と改善のしようもないわけで、いつも行き当たりばったりで「とりあえず営業行ってこよう」というスタンスでは、上手く行こうが失敗に終わろうが、そこから得られる情報は何もありません。
営業職はもちろん社会人としても、常に意識していたい重要なものです。
向いていない人の特徴は?無理はしないで

それでは反対に、営業するには不向きな性格の人も紹介します。
人付き合いが苦手
営業職に必要なスキルとしてコミュニケーション能力を挙げましたが、つまり普段から人付き合いが決して得意ではない人は、ストレスが溜まりやすいかもしれません。
見知った担当者と話す以外にも、営業先の他部署の人たちとのコミュニケーションは避けられないため、初対面の人と話すのが苦手だったり、会話が続かないと気まずいと感じたりする人は営業に出かけるたびに疲れてしまいそうです。
商品と同じくらい「自分」を売り込むことで、相手から信用され契約してもらえる営業の仕事は、口下手の人には不向きといえます。
プライドが高い
プライドが高い、自信があるということは大事なことでもありますが、それがいきすぎると厄介です。
謝るべきシチュエーションで頭を下げられなかったり、顧客に対し敬意を欠いた態度が見られたりすれば、信用は一瞬で落ちます。
また顧客からの要望や、上司や先輩のアドバイスなども素直に聞き入れず自己流を貫けば、結果は出にくく成長が見込めないでしょう。
ストレス耐性が低い
営業は断られるのが当たり前です。
場合によっては門前払いや、辛辣な言葉をぶつけられることもあるでしょう。
こういった理不尽な扱いに対し、毎回腹を立て気分が沈んでいては当然長続きしません。
「寝たら忘れる」「あまり気にしない」というようなタイプならストレスを溜め込まずに済みますが、そうでなければ営業はおすすめできません。
行動力が乏しい
営業の仕事ぶりは会社の利益・業績に直結するため、一人ひとりが高い行動力・競争心を持って取り組むことが必要です。
行動すればするだけ新規契約の可能性があり、既存の顧客との結びつきも強くなります。
日頃から出不精で、計画だおれすることが多い人よりは、考えたときにすぐ行動するタイプの方が、フットワークの必要な営業職には向いているといえるでしょう。
向いていないのに無理は禁物
どんな仕事でも向き・不向きはありますが、よく「この仕事向いていないのかな」という人に対して、「甘い」「逃げるな」などという人もいます。
もちろん多少の我慢をしてこそ、できないことができるようになったり、よりスキルが向上したりするのも事実でしょう。
しかし営業職は精神的な負担がかなり大きい仕事です。
利益直結という側面からかノルマも厳しく、営業先と会社で板挟みになり、理不尽な要望や冷たい扱いに耐えるシチュエーションも多くあります。
ストレス耐性がないと精神的に参ってしまう人は多いでしょうし、そのような経験は転職後もトラウマとして残りがちです。
ちょっとしんどいな、向いていないのかな、と思ったら、無理せず自分のキャリアを見つめ直しましょう。
営業で培ったコミュニケーションスキルは他の業界でも活かせる場面が多くあり、採用の際に優遇されることもあります。
自分の体を第一に考え、無理はしないように働いていきましょう。
まとめ

営業職は、契約が取れれば会社の利益と自身の給与にも直結するため強くやりがいを感じられる仕事です。
その分社内での重要性も高く、厳しいノルマも設定されがちで、一歩社外に出れば顧客とのやり取りや新規開拓に奔走し、大変なことが多いのも事実でしょう。
高いコミュニケーションスキルが求められるため、その人自身の元の性格が大きく仕事に影響してくる分、他業種よりも向き・不向きが分かれやすいかもしれません。
不向きな場合に無理して頑張り続けては精神的に参ってしまいます。
あなた自身の性格に照らし合わせて、自分の気持ちに正直になり、キャリアプランを立てていきましょう。
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