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  • 2022.09.19 (最終更新日:2023.04.26)

Web面接にはどのような対策が必要?事前の準備からトラブル対処法まで詳しくご紹介

Web面接 対策
目次

新型コロナウイルスの影響で、採用試験にWeb面接を取り入れる企業が増えてきました。 しかし、初めてWeb面接を受ける人の多くは、以下のような不安を抱えているのではないでしょうか。

Web面接は対面の面接とどう違うの? どんな対策をすればいいの? この記事では、Web面接の概要や事前に準備するもの、Web面接での対策及びトラブル対処法をご紹介します。 Web面接の不安を少しでも軽減できれば幸いです。

Web面接とは?対面面接との違いは何?

Web面接

Web面接とは、パソコンやタブレット、スマートフォンを利用してビデオ通話で行う面接のことです。面接場所へ移動する必要がないため、さまざまなエリアの企業やより多くの企業の選考を受けることが可能です。

基本的な流れは、Web面接と対面面接に大きな違いはありませんが、面接を行う上で下記のような違いがあります。

  • 画面越しの会話になる
  • 企業に出向かないので、雰囲気をつかめない
  • 面接官との会話にタイムラグが生じてしまう

  • Web面接は対面面接と異なり、画面越しの相手と話をします。画面越しの場合、対面と同じように声が届きません。 また、画面内の面接官の顔を見て話をすると、面接官からは目線が下がっているように見えてしまいます。表情や感情も伝わりにくいです。

    また、対面面接では企業のオフィスに出向いて面接をするため、職場の雰囲気が掴みやすいというメリットがあります。

    しかし、Web面接の場合は企業に出向かず、自宅やコワーキングスペースなどで行います。 そのため、対面面接とは違い、企業の雰囲気をつかみにくいです。

    さらに、通信状況や機材トラブルによって発言してから相手に聞こえるまで時間がかかったり、音が途切れたりすることがあります。 そのため、事前に通信環境に問題がないか確認する必要があります。

    Web面接を受けるにあたって準備するもの

    ウェブカメラ

    初めに準備しておきたいものは、Web面接用の機材です。パソコンやWebカメラ、マイクなどがあげられます。また、通常の面接と同じように、面接用の資料も用意しておきましょう。

    インターネット環境

    Web面接には安定したインターネット環境が不可欠です。 インターネット環境が安定していないと、面接中に音が途切れたり画面が止まったりと、面接に支障が出ます。

    そうなると、なかなか面接に集中できませんし、コミュニケーションがスムーズに取れず、伝えたいことがうまく伝わりません。

    Wi-Fi環境が整っていれば基本的に問題はありませんが、有線LANが使用できると安心です。また、雑音もできるだけ入らないようにするために、自宅で面接することが望ましいです。

    パソコン・タブレット・スマートフォン

    パソコンやタブレット、スマートフォンは、ビデオ通話を行うために必要です。Web面接のときは、パソコンやタブレットが多く使われています。スマートフォンは、画面が小さい・三脚で固定しないと画面がぶれてしまうといったリスクがあります。Web面接で使うときには十分に注意しましょう。

    Webカメラ

    パソコンにカメラが内蔵されている場合でも、外付けカメラがあると望ましいです。内蔵されているカメラは、画質が悪く、カメラ位置が目線より低くなるのでおすすめできません。

    面接ツール

    面接には、ZOOMやSkypeなど企業から指定される面接ツールが必要です。ダウンロードが必要な場合はダウンロードをして、最新時の状態にアップデートしておきましょう。 普段から使っている場合でも、名前や背景などが面接にふさわしいものになっているかどうか、事前に確認しておいてください。

    イヤホン付きマイク

    パソコンやタブレットにもマイクは内蔵されているので、自分の声は相手に届きます。しかし、Web面接をスムーズに進めるためには、イヤホン付きマイクを使うことが望ましいです。 ただし、大きなヘッドセットは目立ちすぎるので避けましょう。

    ライト

    面接の際に顔が綺麗に映るように、ライトを準備するのがおすすめです。家の照明では光の加減が難しく、顔が暗く映ってしまうことがあります。 ライトを準備しておくと、面接官にあなたの表情がよくわかる明るさに調節できま す。

    応募書類・企業情報

    エントリーシート、履歴書、職務経歴書のコピーを用意しておきましょう。企業情報もプリントアウトしておきます。 面接用のシナリオ(伝えたい内容や質問事項)を用意する場合は、目の高さの位置に貼っておくことが望ましいです。自分の手元に置くと、質問のたびに下を向いてしまうことになり、面接官への印象が悪くなってしまいます。

    Web面接の基本的な流れ

    手順

    Web面接の基本的な流れは以下のとおりです。

    1. Web面接で使うツールを準備
    2. 事前にWeb面接用のURLが企業から送られる
    3. 当日は指定された時間までにURLにログインする
    4. 面接室に入り、面接官にあいさつしてから面接開始
    5. 終了後、面接室を退出(ログアウト)する

    1. Web面接で使うツールを準備使われるツール

    Web面接で使われる主なツールとしては、ZOOM、Skype、Google Meetなどがあります。 面接を受けるときには、これらのツールを事前にインストールしておきましょう。

    2. 事前にWeb面接用のURLが企業から送られる

    面接の前に、企業からWeb面接用のURLが送られます。基本的には、送られたURLから面接室に参加可能です。

    しかし、アプリのダウンロードが必要な場合もあるので、メールが送られた時点で確認しておきましょう。

    また、面接前にすぐURLから面接室に入れるように、URLが記載されたメールを、お気に入りにしたりフラグを立てたりしておくのをおすすめします。

    3. 当日は指定された時間までにURLにログインする

    面接当日は、面接開始時間よりも早めにURLにログインしましょう。時間ちょうどにログインしようとしても、接続不良によってログインできない場合があります。

    そのため、30分前くらいには問題なくログインできるか確認しておき、5分前にはログインして、面接室に案内されるまで待機しておきましょう。 企業からログイン時間を指定されている場合は、企業の指示に従ってください。

    4. 面接室に入り、面接官に挨拶してから開始

    面接室に入ったら、「本日はよろしくお願いいたします」と、面接官に挨拶をしましょう。挨拶の前に名前を名乗っても良いです。 挨拶が終わったら、自己紹介や雑談などから面接がスタートします。

    5. 終了後、面接室を退出(ログアウト)する

    面接終了後は「本日はありがとうございました。失礼致します」と面接官にお礼をした後、面接官の指示に従って退出(ログアウト)します。

    退出のタイミングは、面接官が先に退出することもあれば、あなたが先に退出するよう指示されることもあります。 退出後はすぐに気を抜かずに、完全に退出できていることを確認するようにしましょう。

    Web面接で失敗しないための対策6選

    Web面接対策

    1. 面接時の環境を整える

    Web面接が対面面接と違うのは、オンライン上で行われることです。そのため通信環境を始めとする面接時の環境はしっかりと整えておきましょう。

    Web面接に適した場所

    Web面接に適した場所の条件は以下のとおりです。

    • 通信環境が整っている
    • 静かである
    • 明るい場所である

    適しているのは自宅です。自宅以外の選択肢としては、コワーキングスペースや貸し会議室、個室のレンタルオフィスなどがあります。

    Web面接時の背景

    Web面接時の背景は、白色の壁が望ましいです。「清潔な印象を与える』、「輪郭がはっきりするので、自分をはっきりと見てもらいやすい」といったメリットがあります。 Web面接時のNGな背景については以下の通りです。

    • 逆光になっている
    • カーテンが汚れている 
    • 派手なポスターや装飾品が映りこんでいる

      2. 表情や話し方をチェックする

      面接ツールの録画機能を使って、カメラに向かって話す練習が効果的です。面接官からどう見えているのかを確認できます。

      自分が思っているよりも早口だったり、表情が固かったりという点に気づけます。ゆっくりハキハキと話すことや、いつもより笑顔にすること、身振り手振りを使って相手に伝えることを意識して練習しましょう。

      3. 想定質問を整理しておく

      面接で聞かれるであろう質問を事前に整理しておくと、本番で焦ることが少なくなります。

      Web面接では、雰囲気が伝わりにくいため、面接官はさまざまな質問をしてあなたを知ろうとします。 面接でよく聞かれる内容の深掘りや過去にその企業で聞かれた質問を整理して、面接練習をしておきましょう。

      4. Web面接時の服装や身だしなみを整える

      Web面接と言っても、基本は対面面接と同じです。 服装や身だしなみも、対面面接に準じたものにしましょう。

      4-1. 服装

      対面での面接と基本は同じです。

      企業から指定があれば、それに従います。指定がない場合はスーツを着用しましょう。下半身は映らないだろうと考えて、上半身だけスーツを着用するというのはNGです。

      4-2. 髪型やメイク

      男女ともに、清潔感のある髪型を心がけてください。 寝ぐせが残る、ボサボサな状態であるといった状況はNGです。 長い髪は一つにまとめておきましょう。

      女性の場合、必ずメイクをします。対面面接の時より少し濃いめにすると良いよいでしょう。 Web面接時にナチュラルメイクですと、カメラ越しにはノーメイクに見えてしまいます。

      5. 関係ないソフトやアプリの通知はオフする

      約束の5分前には事前準備を完了させておき、画面の前に座ります。

      面接に関係ないソフトやアプリは通知音をオフにしましょう。特に、アラームや着信音は自分で止めない限りしばらく鳴り続けるため、面接を中断して止めなければなりません。

      面接中に余計な音が入ってしまうと、面接に集中できませんし、面接官に気を使わせてしまいます。近くの工事の音や家の電化製品の音などは仕方ありませんが、音を出さないよう設定できるものは、音が出ないように設定しておきましょう。

      6. 家族や友人に事前練習をお願いする

      Web面接のツールが事前に分かっていれば、家族や友人にお願いして練習しておくと良いでしょう。 自分の目の高さや声のトーン、表情などが分かり、面接までに修正できます。

      また、通信状況も確認できるので、事前練習はおすすめです。

      Web面接時のトラブル対処法3選

      危険・トラブル

      Web面接時のトラブルには、声が聞こえない、画面が停止したなどがあります。トラブルが発生した場合でも、慌てず冷静に対応しましょう。

      1. 自分の声が面接官に届いていない

      自分の声が面接官に届いていないというのは、よくあるトラブルの1つです。自分側のマイクがミュート(消音)になっていることが多いので、まずはミュート解除を試みてください。

      2. 面接官の声が聞こえない・画面が停止した・面接が中断された

      ネットワーク接続のトラブルで、画面が停止したり面接が中断したりする可能性もあります。

      このような場合、すぐに電話やメールで相手方に連絡しましょう。 緊急時の連絡先(電話番号、メールアドレス、担当者名)を事前に確認しておくことが必要です。

      3. 緊張して答えにつまってしまった

      もし答えにつまってしまったら、一度深呼吸して落ち着きましょう。「緊張してしまいました」と面接官に伝えても差し支えありません。

      対策として、「事前に用意した資料を見ながら話す」という方法もあります。しかし、視線が上下するので、かえって印象が悪くなりがちです。資料を見て話す場合は、目の高さに貼っておきましょう。

      Web面接に関するよくある質問

      質問

      Web面接に関するよくある質問を紹介します。一つずつ確認して、面接を受ける際の参考にしてください。

      スマートフォンは使っても良い?

      スマートフォンは使っても良いです。しかし、パソコンが使用できるのであれば、パソコンを使うことをおすすめします。 パソコンの方が画面が大きいので、面接官の表情がわかりやすいです。

      また、パソコンは画面が傾く心配もありません。 スマートフォンを使用する場合は、画面を目線の位置で固定する必要があるので、三脚を用意しましょう。

      カンペは使っても良い?

      カンペは使用しないほうが良いです。「Web面接は面接官が同じ部屋にいないため、カンペを用意してカンニングできる」と思うかもしれませんが、カンペを見ているかどうかは、目線で意外と面接官から分かります。もちろん、バレてしまったら不採用になります。

      用意した答えを完璧に話すよりも、相手の質問に的確に答えることの方が大事です。 少々言葉に詰まっても大丈夫なので、自分の言葉で話すようにしましょう。

      どうしても周りの音が入ってしまう場合は?

      周りの音が入ってしまう場合は、面接開始時に面接官に伝えておきましょう。 実家暮らしや近くで工事をしている場合では、どうしても音が入ってしまうこともあります。

      その場合は、面接室に入って挨拶をした後や自己紹介の後に、どういう事情で音が入ってしまうのかを面接官に伝えてください。

      メモはとっても良い?

      面接中にメモをとるのはおすすめしません。メモを取ると、カメラを見れなくなってしまうので、面接官は「話を聞いていないのでは?」と思われてしまいます。 どうしてもとりたい場合や逆質問の時は「メモをとってもよろしいでしょうか」と一言確認してから、メモをとるようにしましょう。

      メモを取る際は、パソコンに打ち込むのではなく、紙に書くようにしてください。タイピングの音や画面操作が面接の邪魔になってしまいます。

      Web面接では、基本的な対策とWeb面接ならではの対策の両方が必要

      Web面接においても、基本的な内容は対面面接と同じです。しかし、オンライン上のやり取りからくるタイムラグ、ネットワーク接続のトラブルなどに注意しなくてはなりません。

      基本的な面接対策、Webならではの面接対策の両方を万全にしてWeb面接に挑戦しましょう。

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