- 就職/転職
- 2023.02.16
転職・就活生必見!【絶対おさえたい面接マナー】受付・入室・面接中・オンラインまでステップ別に解説

「面接に必要な基本的マナーって?」
「面接官がチェックするポイントとは?」
就職や転職活動で重要な面接のマナー。入室時や面接中はもちろん、面接前の受付や訪問時にもおさえておきたいポイントがあります。社会人としての基本的なマナーを身につけていれば、面接官にも好印象をもたれるでしょう。今回は就職・転職活動で役立つ面接時の基本マナーを、一般的な面接当日の流れに沿って解説します。
訪問・受付時のマナー

面接は面接官に対面する前からはじまっています。面接前にチェックするべきポイントをご紹介しましょう。
服装・ヘアスタイルは清潔感を大切に
服装や持ち物、ヘアスタイルといった身だしなみは清潔感がポイントです。スーツやカバンなどの身につけるものは黒や紺、明るすぎないグレーなどが無難。男性のネクタイは派手ではない明るめのカラー、女性のスカートは膝が隠れる程度の長さを選びましょう。ズボンやスカートの折り目、ワイシャツのしわなどが清潔感に影響するため、前日にチェックしておくと安心です。髪は明るすぎない色で、お辞儀をしたときに顔にかかる場合はヘアゴムや無香料のワックスでまとめましょう。女性はポニーテールやハーフアップスタイルが一般的です。カバンは、面接先で資料が配られることも想定して、A4用紙が余裕で入るサイズを選びましょう。
ビジネススタイルにも活用されるリュックは、面接だとカジュアルすぎるので、ビジネスバッグを選ぶのが無難です。
時間確認は時計で!スマートフォンは電源を切ってかばんに入れる
面接時には腕時計を身につけましょう。時間の確認はスマートフォンで行うという人も多くいますが、充電が切れてしまう可能性があります。腕時計なら充電切れの心配がほとんどありませんし、面接会場でスマホを見る行為は、企業によってはビジネスマナーに欠けると判断されてしまうことも。そのため面接へ向かう際は腕時計をつけ、スマートフォンはカバンに入れておきましょう。着信を切っても、予期せずアラームが鳴ってしまうことがあるので、電源をしっかりと切るのがポイントです。
デザインはスポーツタイプや色味が派手なものは、スーツと合わせたときに浮いてしまうので、シンプルなデザインを選んでください。
10分前までに会場へ到着。受付はコートを脱いで
面接会場には余裕をもって10〜15分前を目安に到着すると安心です。早すぎると迷惑になることもあります。15分以上前に到着してしまった場合は、少し離れた邪魔にならないところで様子をうかがいましょう。受付に向かうときは、建物に入る前にコートを脱ぐのが一般的。また受付の人や廊下ですれ違う社員にはあいさつしたり会釈をしたりして、気持ちのよいコミュニケーションを心がけましょう。
5分前に受付をすませる
5分前までに受付をすませて、控え室などで面接の順番を待ちます。受付では訪問の目的と自分の名前、約束している相手の名前を伝えましょう。はっきりと、受付の人が聞きとれる声量で話すのがポイントです。面接の評価は、面接官が行うばかりではありません。受付や控室、廊下やトイレなどでのマナーも、評価に影響する可能性があります。いつでも誰かに見られていることを意識して、ふさわしい行動を心がけましょう。
入室時のマナー

入室マナーは面接の基本としておさえておきましょう。あらかじめ頭に入れておき、自然に立ち振る舞えるよう練習しておくのがおすすめです。
ノックは3回「失礼します」と声かけ
入室前には扉を3回ノックします。2回のノックは空室確認としてトイレなどで使うものなので注意。またドアがあらかじめ開いている場合、ノックは不要です。「失礼します」と声をかけて入室しましょう。静かにドアを閉めてあいさつ
入室したら、大きな音を立てないよう静かに扉を閉めます。このとき、後ろ手でぞんざいに閉めるのではなく、やや扉のほうに向き直るようにして閉めると丁寧な印象です。扉が閉まったことを確認したら「本日はよろしくお願いいたします」と一礼しましょう。椅子に座るのは面接官の指示をうけてから!
入室したら、着席するよう指示があるはずです。複数の椅子が並んでいる場合は、出入り口に最も近い下座の席を選びましょう。着席するのは面接官の指示を受けてから。面接官が到着していない場合は席の横に立って待ち、面接官に「座ってください」とうながされてから座るようにしましょう。着席時、カバンは椅子の横に置きます。このとき自立するタイプのカバンなら置きやすく、見た目もスマートなのでおすすめです。コートはカバンの上に置くか、椅子の背もたれに軽くたたんだ状態でかけておきましょう。
面接中のマナー

面接中は受け答えの内容とともに、姿勢や話し方も見られているものです。面接中に気を配りたいポイントをご紹介します。
椅子には浅く座り、背筋を伸ばす
面接中の基本姿勢は、背もたれに寄りかからないよう浅く腰掛け、背筋を伸ばして座ること。男性は握りこぶし1つぶんくらい足を開いて、女性は膝をそろえます。手は膝のうえに、自然におくのがポイントです。身ぶり手ぶりを加えることで伝わりやすくなることもあるので、動かすときは大げさにならない程度を意識しましょう。明るくはっきりと話す
話すときは、明るくはっきりとした発声を意識します。緊張すると声が小さくなったり早口になったりする人もいるでしょう。自信や落ち着きのない印象を与えるので、落ち着いてはっきりと、聞きとりやすいペースを意識してください。話すときは面接官の目をしっかりと見るのがポイントです。面接官が複数人いる場合は、一人ひとりと目が合うように気を配りましょう。人と視線を交わすのが苦手な人は、相手の眉間やネクタイの結び目を見るのがおすすめです。
会話はキャッチボールが基本!
面接の受け答えは、キャッチボールを意識します。基本的には面接官の質問に答える形式ですが、一方的な自分語りになったり短絡的な一問一答に終わったりしては面接の意味がありません。面接とはその人の考え方や感じ方、人となりを知るためのものです。面接官との会話であることを意識して、自身を的確にアピールしましょう。具体的には、会話のテンポを意識するのがおすすめです。面接官の話が終わる前に話しはじめたり、質問内容と関係のないことを話したりしては、会話のテンポが成り立ちません。面接官の話にはあいづちやうなづきを返すと好印象です。質問には意図をとらえた具体的な答えを意識し、1分程度でまとめるとよいでしょう。
退室時はお礼を忘れずに
面接終了を告げられたら「ありがとうございました」とお礼を伝えましょう。退室前に「失礼します」の一言を忘れずに。扉は入ってきたときと同じように、向き直ってから静かに閉めます。エレベーターまで見送られる場合は、乗り込んで扉が閉まるまでお辞儀をするのがマナー。建物を出たあとも、会社の関係者の目があるかもしれません。しばらくは気を抜かず、身だしなみを崩したりスマートフォンを取り出したりするのは控えましょう。
オンライン面接のマナー

新型コロナウイルスの流行にともない、オンライン面接を行う企業も増えています。対面面接とは異なる、オンライン面接のポイントをご紹介しましょう。
通信環境を事前にチェック
オンライン面接が決まったら、自宅の通信環境をチェックしましょう。wi-fiが通っていないと、面接中に通信が途切れたり遅延が発生したりする場合があります。焦りの原因になるので、事前に通信環境を整えておくのがおすすめです。実際の面接を想定して、アプリをインストールしたり立ち上げまでのシミュレーションをしておくのも重要です。操作に慣れていない場合は、友だちや家族の協力を得て練習しておきましょう。
身だしなみを整える
オンライン面接も、対面面接と同じように身だしなみを整えましょう。スーツを着用し、清潔感のあるヘアスタイルや化粧を意識します。対面と画面を通して見たときでは印象が異なるので、事前にカメラを通して自分の姿をチェックしておくとよいでしょう。またオンライン面接で意識したいのが、カメラに映り込む背景です。部屋の様子が見えるので、散らかっていたりポスターなどの過度な装飾があったりする場合には片付け、気になるようなら背景設定を変更してもよいでしょう。背景設定の操作はオンライン面接に利用されるサービスによって異なるので、あらかじめ確認してください。
10分前にはPCの前に
オンライン面接当日は、10分前にはPCの前で準備しておきましょう。パソコンがうまく立ち上がらなかったり、通信環境が突然悪くなったりすることも想定できます。不測の事態に備えて、早めに準備するのがポイントです。聞き取りやすさや表情を意識
オンライン面接中は声の大きさや表情を意識しましょう。マイクを通すことで聞きとりづらい可能性もあるので、対面面接以上にはっきりと、間を意識した話し方を心がけます。また目線は画面よりカメラを見るようにすることで、面接官に目が合っていると感じさせられるのでおすすめです。オンライン面接では明かりの取り方も印象にかかわります。暗い場所や過度に光があたるところでは、表情が読み取れないでしょう。影のでき方でも印象は異なるので、なるべく明るい部屋で面接を受けてください。
オンライン面接の詳しい対策法やマナーについては、下記記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてみてください。
関連コラム
こんなときどうする?面接マナーのよくある質問

面接マナーのよくある質問をまとめました。疑問や不安を解消して、落ち着いて面接を受けられるよう備えましょう。
遅刻しそうなときはすぐに電話で連絡!
万が一遅刻しそうなときは、すぐに連絡しましょう。担当者へ直接、電話連絡するのが基本です。連絡時にはまず謝罪と遅刻の理由、現在の状況と到着予定時刻を伝えたうえで、面接の可否を確認しましょう。面接日程を調整してもらったときは、面接前に改めて謝罪します。また面接の再調整という配慮にお礼を伝えるとよいでしょう。
面接官に名刺を渡されたら?
面接時に名刺を渡されたら、マナーにしたがって受け取ります。まず相手と自分の間に机などの障害物がある場合は、難なく受け取れる位置まで移動。両手で名刺を持ち、「頂戴いたします」と言いながら受け取りましょう。名刺にばかり目を落とすのではなく、相手の目を見てあいさつを交わすと好印象です。転職活動中の人は、現職の名刺を渡す必要はありません。面接中は受け取った名刺を自分の左側に置いておきます。名刺入れを持っているときは、名刺入れの上に受け取った名刺を置きましょう。面接官が複数人いる場合は、席順に合わせて名刺を並べます。面接が終了したら忘れずに持ち帰りましょう。
お茶を出されたらどうする?
お茶を出されたら、不自然でない程度にいただきましょう。まず、お茶を持ってきてくれた人にお辞儀などで感謝を伝えます。「どうぞ」とすすめられたら「いただきます」と言ってから、音をたてないよう静かに口をつけましょう。相手が話しているときや自分の話の途中で飲むのはマナー違反です。カップに口紅がついた場合は、面接終了後にティッシュなどで拭きとるとよいでしょう。面接でマスクはどうする?
新型コロナウイルスの流行にともない、マスク着用を義務付ける企業も多くあります。服装に気を配るのと同じように、マスクも派手なデザインを避けるのが無難です。色は白や淡いグレー、ベージュを選び、柄のないシンプルなデザインがよいでしょう。特別な指示がない限り、マスクはつけたまま面接に挑みます。基本の面接マナーをおさえるのが合格への近道!
就職・転職活動で役立つ面接時の基本マナーを、一般的な面接当日の流れに沿って解説しました。面接に備えてチェックするべきマナーですが、社会人になってからも最低限身につけるべきこととして役立ちます。しかし知識として覚えるだけでは、いざというときに実践できなかったりぎこちなさが出たりするものです。今回ご紹介したポイントをおさらいして、友だちや家族を相手に練習しておくとよいでしょう。マナーを身につけて、面接の合格と理想の社会人としての一歩を踏み出してください。
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