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  • 2021.02.19 (最終更新日:2022.04.06)

ホワイト企業の定義とは?ホワイト企業あるある10選を紹介

目次

ホワイト企業の基準は何?

サラリーマン ホワイト企業といいますが、その基準は何でしょうか。まずは、ホワイト企業の基準を確認します。結論から申し上げますと、ホワイト企業の基準は人それぞれ異なります。なぜなら、人それぞれ会社に求める労働条件は違うからですね。そのため「このような会社がホワイト企業ですよ」と書かれていることをそのまま鵜呑みにするのはおすすめしません。ここで紹介する基準は、あくまで目安だと考えてください。
  1. 残業が少ない会社である
  2. 不正をせず、何でも明確にする姿勢がある
  3. 給料が高い
  4. 離職率が低い
  5. パワハラやモラハラがない
  6. 健康経営優良法人に認定されている

残業が少ない会社である

ホワイト企業の特徴として、残業が少ないことはよく挙がります。とはいうものの、しっかりと残業をして収入を上げたい人もいるのです。残業をして収入を上げたい人にとって、残業の少ない企業がホワイトな環境かと問われれば、そうは言えませんよね。

不正をせず、何でも明確にする姿勢がある

残業代は所定労働時間を超えたときに、支払われます。残業代の計算を15分単位や30分単位など、切り捨てて行う会社は多いです。しかし、本当なら残業代は1分単位で支払わなければいけません。ホワイト企業はこのように、一見珍しくない不正でもきちんと計算しています。

ホワイト企業の中には社員がサービス残業をしているかどうか明確にするために、タイムカードを2か所設置するところもあるのです。2つのタイムカードに記入した時間にズレが生じていたら、サービス残業をしたことが分かる仕組みになっています。不正を明確にする姿勢が徹底していることも、ホワイト企業の特徴と言えるのです。

給料が高い

ハードワークだからこそ給料が高くなる会社はたくさんあります。あなたも、「残業を何時間したから何時間分の残業代がつく」という環境で働いた経験があるのではないでしょうか。しかしホワイト企業では、効率よく業務を行って業績の向上に繋げていくのです。その会社がホワイト企業かどうかを年収から調べるには、「業界全体の平均年収」と「企業の平均年収」を比べる方法があります。この2種類を比べることによって、給料が高いかどうかを調べられるわけです。

離職率が低い

離職率が低いことも、ホワイト企業の特徴と言えます。離職率が低いとは、逆に言うと1つの会社で長く働いている社員が多いとのことですからね。ホワイト企業かどうかの目安として、社員の勤続年数が20年を超えているとの基準があります。会社のWebサイトや採用サイトなどを参考にしてください。

パワハラやモラハラがない

パワーハラスメントやモラルハラスメントが無いのも、ホワイト企業の基準です。どう考えても達成が不可能なノルマを強いられたり、逆に誰でもできるような仕事しか与えられなかったりすることもパワハラに該当します。(過大な要求・過少な要求)

パワハラは仕事に関することだけに限らず、社員のプライベートに土足で踏み込むことも該当するのです。(個の侵害)たとえば、上司から結婚しないのか執拗に聞かれることや妻の悪口を言われることもパワハラに当てはまる可能性があります。

このような例では、人により強く個人を侵害されたと感じるのです。一昔前までは当たり前だったことが当たり前ではない時代なので、あなたが上司であっても部下であっても十分に気をつける必要があります。

健康経営優良法人に認定されている

また、経産省が運営している認定制度で「健康経営優良法人」というものがあります。健康経営優良法人は社員の健康問題を企業の課題として公表し、経営を行うことです。これに認定されるためには詳細な項目があり、その項目は公表されています。

健康経営を行うことによって、会社にも社員にもメリットがあるのです。だからこそ、会社は健康経営に取り組むわけですね。ここでは、その一部を紹介します。

【健康経営 社員のメリット】

・会社の取り組みによって健康意識が高まる
・精神的な安定に繋がれば、生き生きと働ける
・自社に対してポジティブな印象を持てる

【健康経営 会社のメリット】

・会社のイメージ向上に繋がる
・採用活動がスムーズに運びやすくなる
・離職率の改善が期待できる
・業績の向上に繋がる

社員が健康になることのメリットは、会社にとって1つだけではありません。健康経営優良法人に認定されるためには、健康宣言をする必要があります。健康経営に取り組むことを社内外に公表することにより、会社のイメージ向上に繋がるのです。社員の精神が安定して生き生きと働ければ、業績の向上にも繋がります。
当コラムでは、健康経営についての情報を発信しています。以下の記事も合わせてご覧ください。

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お伝えした通り会社に求める条件は人それぞれ異なりますから、健康経営優良法人に認定されている全ての企業があなたに合う企業だとは言えません。しかし、会社を選ぶときの1つの基準として健康経営優良法人に認定されているかどうかを確認するのはいかがでしょうか。

社員のことを一番に考えるのが「ホワイト企業」①

サラリーマン ホワイト企業は、社員のことを一番に考えています。そのため、以下のような特徴があるのです。

その1・有休が取りにくい雰囲気ではない

日本で働くほとんどの人は、有休の取りにくさを感じているのではないでしょうか。その理由は自分が休むことによって社内に迷惑をかける可能性や、業績に悪影響を及ぼす可能性を考えてしまうからです。有休は無条件に支給する必要があるので、休む理由を尋ねたり理由によって取らせなかったりするのはNGなのです。

休んだことで収入が減ったり会社に居づらくなったりすることはなるべく避けたいもの。ブラック企業なら、このような雰囲気が当たり前になっている会社も多いです。しかし、ホワイト企業なら有休を取ることに不安や罪悪感を覚える必要がありません。それどころか、有休を取っていないことに対して指摘されるかもしれないのです。有休の取りにくい会社で働いている人からすれば、信じられない環境なのではないでしょうか。

その2・求職票が分かりやすく明快である

求職票を作る段階から求職者のことを考えているのが、ホワイト企業と言えます。シフトはどのように決めているのか、勤務時間はいつなのか、残業代はどのように計算されているのか。何も隠す必要がないので、求職票は丁寧に分かりやすく書かれているのです。逆に労働条件が曖昧な場合は、曖昧に書かなければならない理由があると考えましょう。

求職票に書かれていた内容とは異なる業務の担当になったり、給料が思っていたよりも低かったりするトラブルは少なくありません。このようなことにならないためにも、雇用契約書に記載の労働条件をしっかり確認することも忘れないようにしてください。
 

社員のことを一番に考えるのが「ホワイト企業」②

その3・分かりやすくはっきりとした経営理念

会社の掲げる経営理念を読んだら、何を伝えたいのかよく分からなかったことがあるのではないでしょうか。一見素晴らしそうな経営理念を掲げていたとしても、会社で働く社員にいまいち伝わらないようでは良くありません。ホワイト企業の場合は、分かりやすくはっきりとした経営理念を掲げていることが多いです。

たとえば最終的な目標に近づくための看板が多すぎると、社員はどこに向かえばいいのか分からなくなります。けれども最終的な目標自体が分かりやすいものなら、社員もそれを目指した行動をしやすくなるのです。目標に向かうために余計なストレスを感じることもなくなります。社員が目標に近づきやすくなれば生産性の向上に繋がり、いずれ経営が安定していくわけです。

その4・社員食堂のメニューまで考慮している

ホワイト企業では、社員食堂についても考えられています。社員食堂で摂るランチが美味しいと、仕事に対するやる気が出てきませんか。健康経営に取り組む会社では、社員の健康のために栄養バランスを考えたメニューを提供するところがあります。

会社で栄養バランスを考えたメニューが提供されると、自分の生活習慣を見直すきっかけに繋がるのです。インターンシップに参加したときは、社員食堂が美味しいかどうかもチェックポイントにしておくといいのではないでしょうか。
以下のコラムでは、健康経営の取り組み事例について紹介しています。社員食堂でヘルシーメニューを提供する会社や、和食に関するセミナーを開催する会社について書かれていますので、合わせてご覧ください。

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他社の健康経営の取組事例から自社の方針を考える

その5・外部が開催するセミナーに参加できる

ホワイト企業は、社員のことを一番に考えています。社員を長い目で見て大事に育てる意思があるので、研修制度が整っているのです。内部の研修制度だけに限らず、外部の研修制度やセミナーへ参加することが勧められますよ。そして、研修のための費用は自費ではなく会社が支払うのです。費用を会社が払うだけではなく、手当などが支払われる例もありますよ。

ホワイト企業は経営が安定している①

サラリーマン

その6・残業代がきちんと支払われる

お伝えした通り、残業代は何分かの単位ごとに切り捨てで計算されたり、支払われなかったりすることがあります。なぜこのようなことをするのかと言うと、会社の経営が安定していないからですね。

残業が開始してから1時間が経過しなければ残業代がつかない会社もあります。しかし、ホワイト企業ではそんなことはありません。中には何分かの単位で切り捨てるようなことはせず、1分単位で残業代をつけてくれる会社もあるのです。社員の残業代をきちんと支払えるのは、経営が安定しているからとも言えます。

その7・充実した福利厚生を自然に運用している

たとえば産休や育休制度を設けている会社は多いです。しかし、その制度を利用した社員がいない例が多いのもまた事実。産休・育休制度自体はあるものの、取りにくい雰囲気を出している会社もあります。せっかく充実した制度があっても、利用した例がなければ意味がありませんよね。

ところが、産休・育休の取得率が高い傾向にあるのがホワイト企業です。女性だけに限らず男性の取得もできる場合は、ホワイト企業だと考えて問題ないと言えます。とはいうものの男性の育休取得率はかなり少ないので、5%あれば良い傾向です。

産休・育休の取得ができても、復帰ができずに退職する例も多くあります。ホワイト企業の一部には産休・育休中の社員のフォローも怠らない会社もあるのです。たとえば業務の進捗状況などを「見える化」して、産休中の社員が疎外感を覚えないような配慮をしている会社があります。テレワークの制度が整っており、自宅のデスクで子どもを見守りながら働ける会社もあるのです。

その8・多少のスケジュール変動には動じない

ホワイト企業の特徴として、多少のスケジュール変動には動じないことが挙げられます。天気が悪ければ不安を感じやすい人もいることでしょう。天気が悪いときには、きっぱりとスケジュール延長の判断ができます。仕事内容によってはスケジュールの延長が不可能なこともありますが、基本的にホワイト企業は社員に無理をさせない姿勢を取るのです。経営が安定しているからこそ、納期や入金が遅れることに対応できるわけですね。

ホワイト企業は経営が安定している②

その9・職場の雰囲気が悪化しにくい

ホワイト企業は職場の雰囲気が悪化しにくい傾向にあります。お伝えした通り経営が安定しているので、「新入社員の指導をする時間がないほど忙しい」ことにはなりにくいです。また、教育制度がきちんと整っている会社も多くあります。その結果、教える余裕が無いからと新入社員を放置しないので人材が育ちやすいのです。

また、入社の競争率が高いので優れた人材が集まりやすいのもホワイト企業の特徴。お互いに相手を思いやる余裕がありますから、人間関係が悪化しにくいと言えるのです。上司が家庭のために有休を取ることも少なくないので、部下も有休が取りやすい雰囲気になります。上司が有休を取りやすい環境なら、部下が有休を取りたいと言っても嫌味を言ったり理由によって拒否したりすることになりません。

その10・怒鳴り声がせず、根性論がない

怒鳴り声がせず、根性論がないのもホワイト企業の特徴と言えます。経営が安定しているので、体育会系のような指導は必要ないというわけです。社員に怒鳴る人がいると、その人だけではなく周囲の生産性や健康を悪化させます。

また、根性論が蔓延していると生産性が向上せずに売上停滞の原因になるのです。今まで業務を行ってきた人たちが試行錯誤して手に入れた情報よりも、自分たちの根性や気合いだけを信じているのですから、ある意味当たり前と言えますね。頭を使って情報を分析しながら成果を出すのか、考えることを放棄して根性論で仕事をするのかが、ホワイト企業とブラック企業の違いです。

「できることなら、求人票を見ている段階でブラック企業を見分けたい」という人も多いのではないでしょうか。そんな方には、以下のコラムがおすすめです。実は、未経験歓迎との言葉には複数の意味があるので、そのことを知っているだけでも求人を選ぶときの目安になることでしょう。

ホワイト企業を見つけやすくするために

ビジネス 当コラムでは、ホワイト企業を見つけやすくするために、健康経営への理解を深めることを提案しています。社員の健康管理を経営の一環として行う健康経営について調べれば、就職先を選ぶときの目安になるのです。

以下は会社に向けたコラムですが、健康経営優良法人のメリットが知れます。

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健康経営について少し固いイメージのある人は、以下のコラムがおすすめです。

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楽しく健康経営を行うために考えられたユニークな制度

まとめ

ホワイト企業の基準や、ホワイト企業あるあるを紹介しました。基準やあるあるを知れば、ホワイト企業の特徴が分かります。あなた自身がホワイト企業の定義を決めるときの参考にもなることでしょう。ホワイト企業の基準やあるあるを参考にして、どのような会社に勤めたいのか考えてくださいね。
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