• 働き方改革
  • 2022.08.30

仕事の苦手意識【電話やコミュニケーション】転職を考える前に試したい克服法を解説!

笑顔でプレゼンするスーツ姿の女性
目次

人間関係やプレゼン、デスクワーク、電話対応など、仕事において苦手なことは誰でもあるでしょう。苦手な仕事を克服するためには、意識を改善してスムーズに取り組むためのポイントを実践することが大切です。

今回は苦手意識との向き合い方や、苦手を克服するための方法をご紹介します。

苦手意識を克服するために

オフィスで頭を抱えるスーツ姿の男性
苦手意識と苦手は本質的に異なるものです。苦手とは元来生まれもったものに基づいて、改善のしようがない場合に感じられる拒否反応のことをさします。

たとえば納豆が食べられないとか走るのが遅いといった場合に、その苦手を克服するのは難しいでしょう。一方、苦手意識は個人の意識が大きく影響しています。

たとえば犬が苦手とか人前で話すのが苦手といった場合は、苦手意識が原因かもしれません。苦手意識を改善することで、苦手と感じる拒否反応を和らげる可能性があります。まずは、苦手意識の原因をご紹介します。

未知のものへの恐怖心

苦手意識には、未知のものへの恐怖心が影響している場合があります。たとえば食わず嫌いや興味のないことへの苦手意識は、知らない・やったことがないことへの恐怖や不安感が原因です。

「自分は苦手なんだ」と考えることで未知なものへの挑戦を退けようとする思考が影響します。また「失敗したらどうしよう」や「万が一危険な状態に陥ったら」と、やる前からあれこれ考えて逃げてしまうのも、恐怖心や不安感からくる苦手意識といえるでしょう。

過去のネガティブな体験

過去に体験したネガティブなことが繰り返し思い出され、苦手と思い込んでいる場合もあります。たとえば犬が苦手という人が、犬に追いかけられたりほえられたりして恐怖を感じた経験をもつケースです。

もしかしたらその人は、過去の経験を覚えていないかもしれません。恐怖心は無意識のうちに形成されるため、苦手意識が生まれたことをその場では認識していない可能性があります。しかし脳では犬という刺激が恐怖心という反応と結びつけられて、のちに犬を見かけると恐怖心が呼びおこされます。これが過去のネガティブな体験から形成される苦手意識です。

仕事への苦手意識を改善するヒント5つ

オフィス街の横断歩道
仕事に感じる苦手も、苦手意識の影響かもしれません。意識を改善することで、それまでできないと感じていたことができるようになる可能性があります。意識を改善するヒントをご紹介しましょう。

1、ハードルを下げる

苦手意識を感じたら、すべて完璧にこなそうとせず、できることから取り組んでみましょう。苦手意識には自己肯定感の低さが関係している可能性があります。他人と比べたりハードルを上げすぎたりすると、自分はどうせできないという気持ちになってしまいがちです。

はじめから完璧にできる人はいないので、まずはできることから始めて徐々にハードルを上げていきましょう。他人と比べず、自分のペースで進めることが大切です。

2、やるしかない環境に身を置く

経験不足や初めてのことに対する緊張からの苦手意識なら、とにかくやってみることが苦手克服の近道です。経験を積むことで、苦手に感じていたことも自然とこなせるようになるかもしれません。不安や恐怖に負けず、気持ちを切り替えて挑戦することが大切です。

苦手に感じる物事に直面したら「今、自分は苦手意識を感じている」と客観的にとらえて、とにかく行動してみるのもよいでしょう。自らやるしかない環境に身を置いて、背水の陣で取り組んでみると苦手意識が改善されて、得意になっていくかもしれません。

3、得意な人を観察・共有する

自分が苦手に感じることは得意な人の言動をまねしてみると、スムーズにこなせるようになるかもしれません。物事にはやり方やコツがあります。自分のやり方に固執しては、苦手なことがいつまでも苦手なままです。

やり方やコツを理解している人がどのように行動しているのか、何を考えているかをを観察しましょう。アドバイスを求めたりまねしたりして共有すれば、苦手意識も薄れていくでしょう。

4、得意なことでカバーする

どうしても苦手意識を感じたら、得意なことや強みでカバーするのも方法のひとつです。チームで行うことなら、苦手なことを正直に伝えて得意な人に代わりにやってもらいます。もちろん、自分の得意なことに直面したら積極的に請け負って、相互関係を築きましょう。

苦手なことがあるとわかったら、あらかじめ得意なことで準備をして臨むのも一手です。たとえばプレゼンが苦手な人も資料作成が得意なら、あらかじめ完璧な資料を作ってプレゼンの負担を軽くする方法があります。苦手なことに捉われず、できることや得意なことに目を向けると、苦手意識や苦手なことに対する不安感・緊張感が薄れるかもしれません。

5、長期的な目標を立てる

苦手意識に固執せず、長期的な目標をイメージして苦乗り越えた先の未来を考えるのもよいでしょう。苦手なことは目標達成にどう役立つのか、やればどんなメリットがあるのかを意識します。

苦手なことに取り組むデメリットより、それを達成した先に待つメリットを考えることが大切です。苦手意識に向き合う意味づけがなされ、モチベーションアップにつながります。

苦手な仕事を克服する方法

積み重なった書類


自身の苦手意識に向き合ったら、実際に取り組んでみることが大切です。仕事のなかでも苦手といわれることの多い業務について、取り組み方のコツをご紹介します。

人間関係が苦手

仕事上、多くの人が苦手意識をもつのが人間関係の問題です。実際に令和3年 上半期雇用動向調査結果の概況を見てみると、退職の理由に「職場の人間関係が好ましくなかった」と回答する人が多いとわかります。

人間関係への苦手意識の克服は、仕事をスムーズに進めるためにも大きな課題といえるでしょう。人間関係の問題を抱える場合として、以下の2つが想定できます。

特定の苦手な人がいる場合

​​​​ 職場に苦手な人がいる場合には、なぜその人が苦手なのかを意識して、適度な距離感を保つことが大切です。苦手な人が職場にいると気にしすぎたり過度にネガティブな感情を抱いたりして、仕事に行くのが嫌になってしまいます。

上司や先輩、同僚との相性が悪いとコミュニケーションが思うようにとれず、伝達不足や小さなミスが増えることもあるでしょう。またパワハラやセクハラの原因となる人と同じ職場になることもあるかもしれません。

特定の人との関係を困難に感じる場合は、まずその人のどんなところを苦手に感じるのか考えます。もしかしたら過度にネガティブ感情を抱いたり気にしすぎたりしていることが原因かもしれません。考え方や接し方を変えるだけで、良好な人間関係が築ける場合もあります。

苦手な人がいるのは悪いことではないので、意識しすぎず自然体で接することが大切です。関係を硬直化させないよう、日頃からあいさつや感謝の言葉を忘れず、適度な距離感を意識しましょう。

チームで仕事をするのが苦手な場合

チームワークが苦手という人もいます。仕事上、大きなプロジェクトに取り組む際には役割分担をしてチームとして仕事を進めます。しかし1人で仕事を進めるほうが楽だと感じたり、報告・連絡・相談を面倒に感じたりして、チームワークが苦手と感じる人は多くいます。

チームワークを必要とされる場面では、コミュニケーションをしっかりととることが重要です。業務の進み具合を小まめに共有したり、周囲を気づかったりしてコミュニケーションを交えながら仕事を進めましょう。日頃から挨拶や感謝などの言葉を交わしておくと、仕事においてもコミュニケーションをとりやすくなります。

また仕事の進み具合を見える化したり情報共有ツールを導入したりして作業の効率化を図り、コミュニケーションにおける問題を解消するのも一手です。

人前で話すことが苦手

人前で話すのが得意ではなく、会議や商談などに苦手意識をもつ人もいます。特にプレゼンを求められる場面では、大勢の前で大きな声を出さなければならず、苦手に感じる人も多いでしょう。あがり症による緊張や、失敗したらどうしようという不安感が苦手意識の原因となります。

人前で話すことに対する苦手意識を克服するためには、あらかじめ原稿を用意して練習するのが効果的です。声を大きく出して、堂々と振る舞うよう意識しましょう。また人前で話すのに慣れるため、親しい人の前で練習してフィードバックをもらうと自信がつきます。特に失敗したらどうしようという不安感が強い人にはおすすめの方法です。

電話が苦手

電話が苦手という人は、数をこなして慣れることが重要です。メールやSNSの普及によってプライベートで電話をする機会は減りましたが、仕事ではまだまだ電話が求められています。電話をすることに慣れていないのが、苦手意識の大きな原因です。

電話の際には、相手の都合を考えて落ち着いて話せるタイミングをうかがいます。昼休みや就業時間の前後は避けるとよいでしょう。

さらに用件や話す内容をあらかじめまとめておくと抜け漏れなく伝えられます。複雑な要件は事前にメールで伝え、確認のために電話するというのも方法のひとつです。また電話をかけるときも受けるときも、メモ帳を手元において内容を書き残しておくと安心でしょう。後から見返せるほか、メモをとりながら話すことで考えが整理される効果もあります。

デスクワークが苦手

デスクワークが苦手と感じる場合には、まずどのようなことが苦手なのかを考えます。パソコン作業に苦手意識を感じるならば、パソコンに慣れることが大切です。WordやExcelを勉強したり、資格試験があるので挑戦してみるとよいでしょう。

机にじっと座っていることが苦手ならば、体調や環境を意識して変えてみてください。机の上に置くものを最小限にしたり、椅子や机の高さを見直して、最適な環境をつくりましょう。ブルーライトカットメガネや手首を保護するマウスパッドを導入するのも一手です。また肩こりや頭痛、前日の寝不足などが影響している場合もあるので、体調を整えて作業に臨むと成果を出せるかもしれません。

関連コラム

細かい作業が苦手

事務や経理の仕事で多いのが、細かい作業への苦手意識です。システム入力や会計業務には細かい作業が発生します。抜け漏れがないか確認するのに時間がかかったり最終段階でミスが発覚したりすると、仕事に取り組む手も止まってしまうでしょう。

 仕事の効率化を図るために計算ツールやExcelの表計算機能を使うと、計算による細かい作業を代行してくれます。手動で計算するよりミスを減らすことも可能です。また細かい作業こそ小まめに確認することが大切です。

あらかじめチェックリストを作っておいて、作業がひと段落するたびにチェックします。一つひとつ確認しながら進めることで結果的にミスを少なくすることにつながるでしょう。

競争が苦手

営業職に多いのが、競争によるプレッシャーや精神的ストレスを感じる場合です。実績を求められたり周囲と比較してしまったりすることが大きなストレスになってしまいます。

営業職以外にもさまざまな職種があるので、競争に関わらない選択をしましょう。また書類作成や経理業務で、直接競争に関わらなくても現場をサポートできます。競争しなくても成果を上げられるよう、仕事を見つける姿勢が大切です。

苦手な仕事の場合は転職すべき?

考え込む女性


仕事への苦手意識から転職を考える場合もあります。たしかに苦手な仕事に向き合い続けることでメンタルヘルス不調を引き起こしてしまう危険性もあるでしょう。本当に転職をするべきか、じっくりと考えることが大切です。以下の点を意識して苦手な仕事について向き合ってみてください。

苦手なことは他人に任せる

会社はチームです。成果を上げるためには1人だけの努力ではなく、チーム全体の生産性を重視する必要があります。その場合、苦手な仕事は得意な人が担当し、会社全体の作業効率を上げることが重要です。

苦手な仕事を代わってもらったぶん、得意な仕事を率先してこなせば、より会社に貢献できるでしょう。苦手なことに向き合うのは大切ですが、ときには得意な人に任せる適材適所の考え方も採用してみてください。

初めての仕事なら挑戦してみる

初めての仕事に対する苦手意識は、知らない・やったことがないという不安や恐怖が影響している場合もあります。実際に仕事に取り組んでみると、以前担当した仕事との共通点があったり、思ったより苦手な作業がなく、スムーズに進められたりすることもあるでしょう。

また経験のある先輩や同僚に相談することで不安や恐怖が薄れるかもしれません。初めての仕事を苦手に感じても、まずは挑戦してみることが大切です。

転職以外の解決法は?

仕事が苦手と感じても、その問題は仕事内容ではない場合があります。人間関係や業務環境の問題から仕事がスムーズに進まず、苦手意識を生んでいるケースです。

仕事が苦手と感じたら、まずは何に対して苦手に思い、どのようなことなら難なく取り組めるのかを整理しましょう。その結果、転職ではなく異動や転勤によって解決するという選択も可能です。

また転職という選択をしても、あらかじめ苦手なこと、得意なことを整理しておくと転職活動をスムーズに進められます。仕事に対する苦手意識を感じたら、自分をふりかえってみてください。

苦手とメンタルヘルス不調

苦手な仕事に挑戦することは大切ですが、メンタルヘルス不調には気を配りましょう。苦手な仕事に取り組むことで過度のストレスをためると、うつ病や適応障害といった精神疾患のリスクがあります。以下のような症状には注意してください。

  • 朝起きるのがつらい
  • 食欲がわかない
  • 何に対しても興味や意欲がわかない
  • なかなか眠れない
  • 考えがまとまらない
  • ゆううつだと感じる
  • 頭痛や肩こりなどの体調不良が目立つ
ストレスが重症化すると精神疾患を発症したり自殺や自傷行為に走ったりします。自身のストレス状態に気を配り、しっかりと休息をとったり栄養バランスの優れた食事をとったりして、ストレスをためない生活を心がけましょう。そして、どうしても強いストレスを感じる場合には転職を視野に入れることも大切です。

関連コラム

仕事と健康経営

企業が経営理念に基づき、従業員の健康保持・増進に取り組むことで業績や組織価値の向上を目指す健康経営。健康診断の実施や健康相談といった身体的健康促進事業はもちろん、ワーク・ライフ・バランスに配慮した働き方改革や研修・講座を開設して精神的健康を推進するなど取り組み方はさまざまです。

苦手意識は精神的健康にも影響します。スキルアップ研修を行なって従業員の苦手意識改革に向き合うのも、健康経営のための取り組みのひとつです。ビジネススキル研修を取り入れたり、eラーニングによって従業員一人ひとりのペースにあわせてスキルアップを図ったりして、苦手意識の克服に努める事例もあります。

苦手を克服してよりよいキャリアライフを築く


苦手意識との向き合い方や、苦手に感じる仕事の克服方法をご紹介しました。仕事に対する苦手意識を克服するためには、苦手意識を改善してスムーズに取り組めるコツを実践することが大切です。今回ご紹介した克服方法を参考に、苦手と感じる仕事に生かしてみてください。

どうしても克服できない苦手がある場合は、部署異動や転勤、転職も方法のひとつです。メンタルヘルス不調に気を配り、苦手なものを遠ざけるようにしましょう。充実したキャリアライフのためには、良好な精神状態が必要不可欠です。無理せず苦手と向き合いながら、自分なりのキャリアライフを築いてみてはいかがでしょうか。

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