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  • 2023.11.10 (最終更新日:2023.11.16)

楽しい仕事の条件とは?見つけ方や楽しさを継続する方法も解説

楽しそうに話をする会社員
目次

仕事は生活費を稼ぐ手段と割り切って義務的にこなす人もいれば、その中に喜びや楽しさを見出せる人もいます。フルタイムで働いている人なら最低でも1日8時間、人生の約3分の1の時間を仕事に費やすことになるわけですが、せっかくなら楽しい仕事をしたいですよね。

とは言っても人によって適性の違いがあるため、誰にとっても楽しい仕事というのは存在しませんが、自分が楽しいと感じられる仕事は存在します。この記事では、楽しいと感じられる仕事の条件や楽しい仕事を見つける方法などをご紹介します。タイプ別に楽しい仕事も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

楽しい仕事の条件とは

楽しい仕事の条件をPCで探す女性

楽しい仕事と一言でいっても、その人の適性や価値観によって異なります。ほかの人が辛い、つまらないと感じるような仕事でも、自分が楽しいと感じるのなら、それが正解と言えるでしょう。

自分にとって何が楽しいかわからないときは、一般的にどんな条件だと楽しい仕事だと思えるのか、気になるところですよね。ここでは楽しい仕事と思える、一般的な条件をご紹介します。

自分の適性に合っている

仕事を楽しいと感じるためには、その仕事が自分の適性に合っている必要があります。適性とは要するに「向いているか向いていないか」ということです。 例えば、人と話すことに苦手意識のある人が接客業や営業職などに就いても、辛さを感じるだけで、なかなか成果にはつながりません。

このようなタイプの人には、プログラマーやWebライターのようにPC作業がメインの仕事や、工場作業員やトラック運転手など、人と話す機会が少ない仕事の方がストレスなく働きやすいといえます。

また、人によって最適な働き方のスタイルも異なるものです。一人で集中して自分のペースで仕事を進めたい、チームで協力して働きたいなど、自分に合った働き方ができれば本領を発揮しながら仕事の楽しさを感じられるでしょう。

スキルを高められる

日々の仕事を通じて自分のスキルを高めていけると、充実感を覚えやすくなります。過去にできなかったことが経験を重ねるうちにできるようになると、自分の成長を実感できて仕事に楽しさを見出せるでしょう。

また、スキルアップをしてできることの幅が広がれば、より大きな仕事を任せられるようになり、昇給が見込めるかもしれません。そうなればさらに仕事が楽しくなって、より意欲的に仕事に励むという好循環が生まれます。

社内の人間関係が良好

人間関係が良好で対人ストレスの少ない職場環境にいる人は仕事が楽しいと感じやすい傾向にあります。仕事そのものは大変でも、悩んだり困ったりした時に相談できる上司や先輩が近くにいて、同僚や後輩とも気軽に話せる関係にあれば楽しく過ごすことが可能です。

反対にパワハラやセクハラが横行している、コミュニケーションが少なく雰囲気の悪い職場にいると、いくら仕事内容が好きだとしても会社に行くことがしんどくなってしまいます。そのような環境で心身のバランスを崩してしまっては、元も子もありませんよね。楽しく健康的に働く上で、人間関係のよさは不可欠な要素と言えます。

ワークライフバランスが保てる

どれだけ自分の仕事が好きな人であっても、残業や休日出勤ばかりでリフレッシュの時間を確保できないとなれば、「何のために働いているのだろう?」と働く意味を見失ってしまいます。心身の疲れが溜まると生産性も低下しがちです。

仕事を楽しいと感じ続けるためには、周囲の顔色を気にせず自由に有給休暇や産前産後休暇が取れるなど、ワークライフバランスが保てることも重要な要素です。 ニーズに応じて在宅勤務や時短勤務など多様な働き方が選べる仕事であれば、自己実現やモチベーションの維持がしやすく、楽しく働けるでしょう。

人や社会の役に立てる

いくら給料が高くても、誰からも感謝されず、お礼を言われることもなく、他者や社会の役に立っていることを実感できなければ仕事を楽しいとは思えないのではないでしょうか。なかには「仕事は生活費を稼ぐ手段」と割り切れる人もいるかもしれませんが、自分の仕事によって誰かに喜んでもらえたら、そこにやりがいや達成感、楽しさが生まれます。

自分の好きなことや興味・関心と結びついている

好きなことを仕事にしたからといって必ずしも楽しく働けるわけではありません。それでも、仕事が自分の興味関心に結びついていた方が楽しさや面白さを感じやすいのは確かです。

例えば営業マンであれば、全く興味のない商材を扱うより、自分が好きな物の方がやる気が続きやすく、好奇心を満たしながら熱心に取り組めるのではないでしょうか。 自分にとって面白い仕事を見つけたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。

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仕事が楽しいと思えない理由

仕事が辛くて助けてほしい男性

仕事が楽しいと思えない理由は、自分に原因がある場合と、会社に原因がある場合とがあります。前者の場合、仕事への取り組み方を変えることで楽しい仕事に変貌する可能性はゼロではありません。

後者の場合は自分の努力によって期待できる変化に限界があるため、転職を視野に入れるのも選択肢のひとつです。なぜ今の仕事が楽しいと感じられないのか振り返ってみましょう。

仕事の難易度や業務量が自分の力量を超えている

自分の能力以上の仕事を振られると、仕事についていけず、ストレスが溜まってしまいます。会社や上司としては能力的にこなせるだろうと思ってその仕事を任せたのかもしれません。それでも自分で限界だと感じるのであれば、素直にその旨を上司に打ち明け、仕事を断るか他の人にフォローを頼んでみましょう。

会社が人手不足であなたにだけ業務量が偏っていたり、上司に相談しても理解を示してもらえずに仕事を押し付けられたりするようであれば、心身に支障をきたす前に転職を考えた方がよいでしょう。残業が少ない会社に転職したいなら、健康経営優良法人に認定されていることを仕事探しの基準にしてみるのもおすすめです。

健康経営優良法人に認定されている会社は従業員の健康管理を経営問題として捉え、残業削減や有給休暇の取得推進などに取り組んでいます。健康的に働ける環境が整っているため、ワークライフバランスを保ちながら安心して楽しく仕事に取り組めるでしょう。

努力を正当に評価してもらえない

自分では精一杯の努力をしているのに会社や上司から評価してもらえない時には、仕事がつまらないと感じてしまいます。成果の指標を売上や受注数のように数字で示せる場合はよいものの、仕事に対する姿勢や工夫など定性的で数値化できない部分についての評価は簡単には示せません。

日常的に上司とコミュニケーションを取って進捗状況を報告するなどをし、自分のがんばりをアピールすることが必要です。 また、人間はどうしても自分と似たタイプの人に好感を持つ傾向にあります。上司が自分とは性格的に真逆のタイプだと、上司本人も無意識のうちに低い評価を下してしまう場合があることを頭に入れておきましょう。

将来性がない

業界全体が斜陽傾向にある、ある程度の年齢で収入が頭打ちになるなど、将来に希望を持てない仕事をしていると焦りの方が大きくなり、楽しさを感じられません。社内の人間関係が悪く、離職率の高い職場に勤めている場合も同様です。

業界全体の需要減少や会社の風土・文化などは自分の努力ではどうにもなりません。今の会社もしくは仕事に将来性が感じられないのであれば、異業種や他の会社への転職も検討してみましょう。

楽しい仕事の見つけ方

楽しい仕事の見つけ方を相談する人

楽しい仕事を見つけるには、自分が好きなことや興味を持てることに関連する仕事を探すのが近道です。それが見つからなければどうしてもやりたくないこと、苦手なことを書き出し、なるべくストレスの少ない仕事を選ぶのもよいでしょう。

自分が仕事に何を求めているのかを明確化することも大切です。高収入が得られる、年間休日が多い、残業が少ないなど、譲れない条件をもとに優先順位を決めて選択肢を絞っていくとよいでしょう。

適職診断ツールを使うのもひとつの手段

自分がどんな仕事を楽しいと感じるのかわからない人は、適職診断や自己分析ツールを活用して自分の適性を調べてみるのもおすすめです。性格的・能力的な強みや弱み、価値観などを把握できれば、自分にとってやりがいのある楽しい仕事が見えてくるはずです。

タイプ別!おすすめの楽しい仕事9選

楽しい仕事を探す人

前述の通り、楽しい仕事は人の適性や価値観によって異なるものです。人と関わるのが好きだったり、黙々と一人で集中して作業するのが好きだったりと、バラエティに富んでいますが、ここではその人のタイプ別におすすめの楽しい仕事をご紹介していきます。

人とのコミュニケーションが好きな人

人と関わるのが好きな人にはコミュニケーション能力を生かせる仕事がおすすめです。

営業職

営業職は企業や一般の消費者に対して商品やサービスを売り込む仕事です。常に人とのコミュニケーションが発生するので、色々な人と接するのが苦ではなく、人との会話を楽しめる人向きです。

会話を通じて顧客との信頼関係を築くまでには時間と労力がかかりますが、最終的に購入や契約という目的を達成できた時には楽しさややりがいを感じられるでしょう。

接客・販売職

主に一般の消費者を相手に商品やサービスを販売する仕事で、アパレルショップや飲食店のホールスタッフなどが該当します。商品説明を行うだけでなく、雑談を通して相手の嗜好やライフスタイルを把握し、最適な提案をすることが求められます。

お客様とのコミュニケーションがメインの仕事なので、人と話すのが好きな人な人にとっては楽しい仕事といえるでしょう。

ツアーガイド

ツアーガイドは旅行会社などに所属し、観光スポットを案内してツアー参加者に現地の歴史や文化を紹介するのが仕事です。ただ案内するだけでなく、話術やレクリエーションによって参加者を楽しませ、盛り上げる役目も担います。

一対一のコミュニケーションに加え、大勢の前で話すのが得意、人を楽しませることが好き、という人にはぴったりの仕事です。

1人の方が集中できる人

チームで働くより一人で黙々と作業に取り組む方が集中できる人には、人と関わる機会が少ない仕事がおすすめです。

WEBライター

WEBライターはWEBサイト上に掲載される文章を書く仕事です。納期さえ守れば自分のペースで進められ、パソコンとインターネットが使える環境があればどこでも仕事ができるのでテレワークとの相性も良好。クライアントとはウェブ会議でやり取りすることもありますが、基本的な連絡はメールやチャットツールで行うケースがほとんどです。

プログラマー

プログラマーはシステムエンジニアの設計に従って実際にプログラムを構築するのが仕事です。エンジニアはクライアントとの折衝やチームのマネジメントといった業務も発生しますが、それに比べるとプログラマーは一人で完結できる業務が多いのが特徴。一人での作業を好む人にとって、誰にも邪魔されずにプログラミングに没頭し、完成したプログラムが設計通りに動いた時には嬉しさもひとしおです。

WEBデザイナー

企業のホームページやオウンドメディア、通販サイトなどのウェブサイトのデザインを制作する仕事です。経験が浅いうちはIT関連企業や制作会社などに就職してスキルを磨く必要がありますが、独立してフリーランスとして活動するようになると自宅での作業が中心となり、クライアントとの打ち合わせなど必要最低限のコミュニケーションで働くことができます。

人の役に立つのが好きな人

「困っている人を助けたい」、「人に喜ばれるのが好き」という人は、人の役に立つ仕事を検討しましょう。

医療従事者

医者や看護師、臨床心理士などの医療従事者は人の命と健康を守るのが仕事。ミスが許されず大きな責任を伴いますが、その分、患者本人やその家族に感謝されることもあり、人の役に立つ喜びを得られるやりがいの大きい仕事でもあります。

キャリアアドバイザー

キャリアアドバイザーは人材紹介会社や求人サイトの運営会社などに所属し、仕事を探している人に対して就職のサポートやアドバイスを行う仕事です。履歴書の添削、模擬面接、企業との交渉など、業務範囲は多岐にわたります。

求職者と企業の架け橋となって両者の要望を擦り合わせる必要があるため、高度なコミュニケーションスキルが求められる一方、転職という人生の岐路に立つ求職者をサポートし、うまく転職成功に導くことができれば大きな達成感が味わえるでしょう。

公務員

公務員は人の暮らしを直接的に支え、国家や地域社会の発展に貢献できる仕事です。各省庁や裁判所、自衛隊、税務署、刑務所など国の機関に勤める国家公務員と、都道府県庁の職員や市区町村の職員、教員、警察官、消防士など、地方自治体の機関に勤める地方公務員に分けられます。

いずれの仕事にも公共性があり、営利ではなく国民や住民の利益を最大化することを目的としているため、民間企業とは違った楽しさややりがいを感じられるはずです。

楽しいだけの仕事なんてない。仕事の楽しさを継続できるかどうかは自分次第

適性があって最初は楽しさを感じられていた仕事でも、毎日、何年も続けていると飽きてしまい、楽しくなくなってしまいます。それは自分の能力やスキルが上昇しているのに仕事の難易度が変わらないことが原因です。楽しいと思える仕事に出会えたのであれば、自主的にスキルアップを図り、より困難な仕事に挑戦するなど、向上心を持って仕事に取り組むようにすれば楽しさを継続できるでしょう。

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