ノマドワークとはどんな働き方?向いている職種・メリット・デメリットを解説
ノマドワークは「場所を問わない働き方」を指し、自由や柔軟性を求める人々にとって魅力的な選択肢となっています。この記事では、ノマドワークの特徴や向いている職種、メリット・デメリットについて解説し、ノマドワークに必要なアイテムや求人の探し方について紹介します。
近年、働き方の多様化が進んでおり「ノマドワーク」という働き方が注目を集めています。ノマドワークは「場所を問わない働き方」を指し、自由や柔軟性を求める人々にとって魅力的な選択肢となっているのです。
この記事では、ノマドワークの特徴や向いている職種、メリット・デメリットについて解説していきます。また、ノマドワークに必要なものや求人の探し方についても触れます。
ノマドワークとは?

ノマドワークとは「働く場所を選ばない働き方」を指します。ノマド(nomad)とは、フランス語で「遊牧民」や「放浪者」を意味する「nomade」を語源とした言葉です。
アメリカのA Brother Abroad社によると、2023年時点で世界のノマドワーカー人口は約3,500 万人だと予測されています。つまり、世界の労働人口が33億人超とすると「約10%はノマドワーカー」という計算になります。
なお、ノマドワーカーについては以下の記事で詳しく解説しています。
関連コラム
フリーランスとの違い
ノマドワークとフリーランスは、どちらも「個人で仕事を請け負う点」が共通しています。
両者の違いとして、ノマドワーカーは「働き方」を指す言葉ですが、フリーランスは「雇用形態」をあらわす際に使われる表現です。フリーランスとは「自営業者として仕事を行う人」を指し、クライアントとの契約に基づいて仕事をします。
フリーランスのなかには自宅や事務所など拠点を持っている人もいるため、フリーランスとノマドワーカーは区別して用いられる場合が多いでしょう。
テレワークとの違い
テレワークはノマドワークと同じく「働く場所のあり方」を指す用語です。
テレワークは、あるオフィスを拠点として、そこから「離れた場所」で仕事をする働き方を指します。テレワークの「テレ」は、離れた場所を意味する「tele」が語源です。
健康経営に取り組んでいる企業は、テレワークを導入している場合も多いため、働きやすい環境が整っています。興味がある人はぜひ「健康経営優良法人の認定」をチェックしましょう。
ノマドワークに向いている職種

パソコン1台で業務が完結し、インターネットを通じて成果物を提出できる職種は、ノマドワークに最適です。
ここからは、ノマドワークに向いている職種の代表例を5つ紹介します。
プログラマー
プログラマーはノマドワークに向いている職種の一つです。理由として、受注から納品までをインターネット上で完結できるからです。
ただし、ノマドワーカーとして働く場合、周囲に質問できる環境がありません。セキュリティ対策に関しても、企業で働くとき以上に気を配る必要があります。したがって、プログラマーとしてノマドワークしたい場合は「ある程度のスキルが求められる」と覚えておきましょう。
コンサルタント
コンサルタントとは「企業の経営課題や成長戦略に対して、的確なアドバイスを提供したり、対策を実行する」仕事です。コンサルタントは、クライアントと密にコミュニケーションを図る必要がある一方で、手元にデータさえあれば遠隔でも仕事に取り組めます。
1人でも業務に取り組めるうえに報酬単価も高いため、専門分野に関する知識・経験を活かして、コンサルタントとして独立する人もいます。
Webデザイナー
Webデザイナーも、ノマドワーカーと親和性の高い職種です。Webデザイナーは、クライアントの要望に合わせて、Webサイトのデザインを担い、使いやすく魅力的なサイトをつくる仕事です。
Webデザイナーの業務は基本的にパソコンを使って行います。クライアントとの打ち合わせが対面で行われる場合もありますが、基本的には仕事の場所を選びません。
動画クリエイター
動画クリエイターとは「動画の制作に関わる職業に就く人」のことを指します。動画クリエイターの業務は多岐にわたり、テロップ入れや音楽の挿入など一部分だけを切り取って依頼しやすいため、実務未経験でも仕事を受託できます。
動画編集ソフトがあればパソコンのみで完結できる仕事なので、ノマドワーカーに適しています。
ライター
ライターもノマドワーカーに適した職種です。ライターは、クライアントの要望に応じた記事を制作します。ノマドワークを希望する場合は、SEOライターやコピーライターのように、Web上で完結できる仕事を選ぶとよいでしょう。
ただし、ライターの種類によってはノマドワークに向いていません。例えば、取材ライターの場合は、取材のためにカフェやレストランなどに足を運ぶ必要があります。
ノマドワークのメリット3つ

ノマドワークのメリットは、以下の3つです。
- 好きな場所で仕事ができる
- 仕事とプライベートのバランスが取りやすい
- 人間関係のストレスが減る
総じて、ノマドワークは会社に出勤する「オフィスワーク」と比較して、ストレスが溜まりにくい傾向にあります。
メリット1.好きな場所で仕事ができる
ノマドワーカーは決まったオフィスを持たないため、自由に働く場所を選べます。ノートパソコンやタブレットなどのデバイスがあり、インターネットがつながる場所であれば、どこでも働けるのがメリットです。
ノマドワーカーが働く場所の具体例として、以下の場所があげられます。
- 自宅
- カフェ
- コワーキングスペース
- 図書館
- ホテル
ノマドワークは、自分が集中できる場所で仕事ができるため、仕事の効率も上がるでしょう。その日の気分や天気に合わせて、いつもとは違う場所で仕事ができる点も魅力です。
メリット2.仕事とプライベートのバランスが取りやすい
ノマドワーカーは、自宅からオフィスへ出勤する必要がありません。特にフリーランスとして働く場合、納期さえ守れば働く時間帯を自由に決められるでしょう。
自宅で仕事をすると、通勤にかかるストレスを減らすことができ、自分のスケジュールに合わせて働けます。ザイマックス総研の調査によると、通勤時間が短い人ほどストレスが低くなり、プライベート満足度が高い傾向にあることが判明しました。
ノマドワークは「家族や趣味の時間などプライベートを大切にしたい」という方にぴったりな働き方です。
メリット3.人間関係のストレスが減る
ノマドワークは自分のペースで仕事を進められるため、ストレスの少ない環境で働けます。
ノマドワーカーは組織に属さない場合も多く、上司との付き合いや職場の飲み会など、人間関係が発生しにくい傾向があります。
ノマドワークをする場合、基本的にチャットツールでのやり取りが多くなるでしょう。Web上で会議や打ち合わせをすれば、身支度にかける手間も短縮できます。
ノマドワークは対人関係でのストレスをコントロールしやすいため、人付き合いや対面でのコミュニケーションが苦手な方も仕事しやすいでしょう。
ノマドワークのデメリット3つ

ノマドワークのデメリットは、以下の3つです。
- 収入が不安定になる可能性がある
- 自己管理能力が求められる
- セキュリティに注意する
ノマドワークを始めるまえにデメリットを知り、対策を考えましょう。
デメリット1.収入が不安定になる可能性がある
ノマドワーカーは、クライアントの依頼状況や契約の内容によって収入が変動します。特にフリーランスの場合は、仕事が少ないと収入が減ってしまうでしょう。
日本経営協会の「ノマドワーカーの働き方実態調査報告書」によると、ノマドワーカーは以下のような状況に不安を感じています。
- 収入が少ない・収入見通しが立たず先細りが懸念されるとき
- 継続的な顧客がいないとき・顧客が減り続けるとき
- 仕事や顧客が広がらないとき
ノマドワーカーの収入を安定させるには、クライアントの獲得や契約の確保が不可欠です。
デメリット2.自己管理能力が求められる
ノマドワークは基本的に自己責任において仕事を行うため、自己管理能力が求められます。
ノマドワーカーは健康管理や仕事の進捗管理、納期をチェックし、自分で仕事の進め方やスケジュールを管理しなければならないからです。
また、ノマドワークは周りで働く人がおらず、他人からも管理されないため、業務を怠るリスクもあります。納期遅れが続くとクライアントからの信頼を失い、契約が打ち切られる恐れもあるでしょう。
ノマドワーカーはどんな環境でも仕事の生産性を落とさないように、自己管理を徹底しなければなりません。
デメリット3.セキュリティに注意する
ノマドワーカーはどこでも働けるからこそ、人一倍セキュリティに注意をしましょう。特に機密情報を使用する場合、データの紛失やのぞき見、ウイルス感染されないように、十分に対策をしてください。
仮に情報漏洩・紛失が発生した場合、すべての責任を自分一人で負わなければなりません。
セキュリティ面でのリスクをしっかりと理解し、あらかじめ対策しておきましょう。
ノマドワークに必要なアイテム3つ

ノマドワークに必要なアイテムは、業務内容によって異なります。しかし、どんな仕事であっても、次に紹介する3つのアイテムは必ず用意してください。
- ノートパソコン・タブレット
- 安全で安定したインターネット環境
- コミュニケーションツール
1.ノートパソコン・タブレット
ノマドワークは、ノートパソコンやタブレットなどのデバイスが必要です。作業に必要なスペックで、自分にとって使い勝手の良いものを選びましょう。
デバイスは常に持ち歩くため、できるだけ軽いものがおすすめです。また、充電できない場所で作業したり、バッテリーを忘れたりしたときに備えて、連続稼働時間が長いデバイスを用意してください。
デバイスに不具合が生じると仕事を進められなくなってしまうため、できれば予備のデバイスもあるとよいでしょう。
2.安全で安定したインターネット環境
ノマドワークはオンラインで仕事をするため、安定したインターネット環境が必要です。しかし、カフェやファミリーレストランのフリーWi-Fiは、セキュリティが脆弱だったり、速度が極端に遅い場合があったりします。
また、近年はノマドワークが徐々に普及し、インターネット環境が整っているコワーキングスペースもありますが、回線速度は場所によって異なります。
カフェやレストランで作業をする場合は、ポケットWi-Fiやスマートフォンのテザリング機能を利用しましょう。セキュリティ面や回線速度に不安があれば、モバイルルーターの利用もおすすめです。
3.コミュニケーションツール
ノマドワークをするには、クライアントやチームメンバーとのコミュニケーションをとるツールが必要です。メッセージが来たらすぐに反応できるよう、操作性が備わっているビジネスチャットツールを導入しましょう。
業務連絡にはビジネスチャット、オンラインミーティングにはWeb会議システムを使用する場合が多いです。ノマドワークでも円滑なコミュニケーションが図れるよう、必要なツールをダウンロードしましょう。
これからノマドワークを始める人必見!求人の探し方3選

ノマドワーク求人は、クラウドソーシングサイトや求人サイト、SNSを利用して探しましょう。
具体的な方法については、以下で紹介します。
1.クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングサイトとは「企業がインターネット上に業務を発注するサイト」です。日本国内なら「Crowd Works」や「Lancers」海外なら「Upwork」が有名です。
クラウドソーシングサイトでは、自分の経験・スキルを活かした案件や興味のある案件を選んで仕事ができます。
クラウドソーシングで募集している職種は、以下のとおりです。
- プログラマー
- Webデザイナー
- マーケター
- ライター
- カメラマン
- 翻訳
- 事務など
これからノマドワークを始める人は、クラウドソーシングサイトで初心者向けの案件を獲得するのがおすすめです。
2.求人サイト
ノマドワーカー向けの求人サイトは、リモート案件を多数取り扱っています。例えば「Indeed」や「type」などの求人サイトでは、フリーランスやノマドワーカー向けの求人もあります。
これらの求人サイトでは時給や日給など、多様な給料体系のお仕事があり、勤務時間もフルタイム勤務(1日8時間×5日)から週2・3までさまざまです。
ノマドワーカー向けの求人サイトでは、あなたが求める条件・スキルに合った求人を探せます。
3.SNS
近年では、SNSを活用してノマドワークの仕事を探せます。クライアントの多くがX(旧Twitter)を利用して仕事を募集しているため、ある程度仕事をこなしたら応募しましょう。
ただし、SNSで募集している仕事には、詐欺の案件がまぎれている場合もあります。詐欺の被害に遭わないためには、クライアントの人間性も見極めましょう。
ノマドワークは自分の好きな場所・時間に働ける
ノマドワークは場所や時間に縛られずに働けるため、自分のペースで仕事を進めたい方や、日々の生活に新たな刺激を求める方にとって、理想的な働き方です。
自己管理能力が求められる側面もありますが、仕事とプライベートのバランスを取りながら、充実した日々を送れるでしょう。